カテゴリ:海の釣り( 48 )
南房夜磯~伏字の世界
   
   
ブログを始めて1年が経った

歳月は勝手に来て勝手に去っていく

ご覧の通りの愚にもつかない与太話を書き連ねているうち

1年が経ってしまったのだ

晴耕雨読ときどき釣りのつつましく枯れて逝く初老の男の

ささやかな生活をしたためてみようと始めたブログだが

そのモクロミは果たせたろうか


まったくココロもとない限りだが

そんな俺のブログにもひとつ誇れるところがある

それは覗きに来て下さる皆さん

もとより万人受けする文章で無いのは自覚しているが

それでも決まった皆さんが見に来て下さる

断言してしまおう


このブログは読者層がいい

もちろん実生活では一面識もない

ネットの世界でだけのお付き合いだから

ひょっとすると他人には言えない性癖をお持ちだったり

あるいは警察には言えない職業で生計を立てていたり

いわゆる善人だったりそうでなかったり

そんなことは分からないしどうでもいい



いわば語るに足る人々


コメントをくださる方もそうでない方も

そんな皆さんが俺のくだらない話を読んで

アハハと笑い飛ばして下さるひとときがあるなら

それだけで俺はとても嬉しい








...








でもホンネを言うとちょっと淋しいのだ

一番お近づきになりたいご婦人の読者は皆無だろう

まあそれは仕方ない

それにしても読者が少ないんじゃないか

ご存じのように先輩名人諸氏のブログの多くは

閲覧制限を設けたりコメント欄を閉じたりして

ウゾームゾーの接近を拒んでいる

ちょっとイイ魚や特殊なメソッドを伏字にしたりと

記事の書き方にも工夫がなされている

なぜなら釣り方を教えてくれだの

ポイントを公開しろだの

クレクレ君が殺到して収拾がつかなくなるのだそうだ


俺のブログではそんなことはない

一年間ブログを書いていて問い合せは一件もない

こんなオープンリーチ状態なのにだ


なぜか


ロクな魚が釣れてないからだろう

情報に飢えたクレクレ君たちも

無駄な労力は使いたくないに違いない



クヤシイじゃないか


ここは一番ヒミツにしたくなるようなメソッドを使ったり

伏字にしなきゃならんような魚を釣ってみせねばなるまい

そしてたまには炎上とかいう状態に

なってみたいと秘かに憧れたりしている








...








<<前回からの続き

さて予約していたアミをバッカンにぶちまけ

グレベストをバサバサと振りかけこね回していると

次第に俺は変な気持ちになってくる

今日は夕マヅメまではライトゲームを楽しみ

暗くなってから磯に乗るつもりだったのだ

だがこうしてコネコネしながらアミの匂いを嗅いでいると

いつまでもこうしてアミの匂いに酔い痴れていたくなる



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ああぁいい匂いだ

アミには何かそうした成分が含まれているのだろうか

それともマルキューの製品にはイケナイ〇〇〇が配合されているのだろうか

アミコマセから離れがたくなってしまった俺は

夕マズメライトゲームはまた今度にして

早めに磯に乗ることにしたのだ








...








今回の釣り場は慎重に選んだ

まだウネリが残っていたし

明るくて時間的にも余裕があったからだ

そしてもうひとつ

どうも俺の車が幾人かの南房磯師の方々に

このオンボロは咲いたマン車だと同定されてしまったらしい

車種など明かしたことは無いのにどうしてだろう


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房総一のだらしなさ

釣り師の情報分析能力おそるべしだ

しかしながら駐車できるスペースは限られている

だから俺はショイコを背負い遠くまで歩いた

と言って先輩名人諸氏にお会いしたくないわけじゃない

むしろご挨拶してお話したい気持ちでいっぱいだ

でも釣れてない姿を見られたくなかったのだ

柄でもないのに体裁を気にしてしまう

釣る前から釣れないことを前提にひるんでしまう

人間を勝者と敗者に分けるなら

俺は自然に敗北者なのかもしれない







...








初めての岩場だがなかなかイイ感じだ

足場の沖側の岩が小高くなっていて

かなりのヨタ波がきても直撃は避けられそうだ

やや横を向いて溝を釣る

手前に根が横切っているので

少し強引なやり取りが必要だろう

夏至を過ぎたばかりの今、夕マヅメは遅い

満潮でも水の来ない背後の海岸に基地を設け

俺は暗くなるまでの時間ゆっくりと準備をした







...








薄暗くなって戦闘開始

半身ウェットにフェルトスパイクの鮎タビ

フローティングベストの標準装備でジャブる


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渓流なのか磯なのか

エサトリが多くて付け餌がもたない

完全に暗くなってからが勝負だろう

伏字その1は満潮前後が地合いだと言われている

今夜の満潮は20時半

来るべき時を待って俺は竿を振り続けたのだ








...








何だか調子が良くない

釣りの調子が良くないのは毎度のことだが

精神の調子が良くないのだ

時折ウネリが足場を洗うが

今夜のウネリに対してこの足場は絶妙で

沖側の岩に叩きつけられた波は左右に分かれ

俺には少し飛沫が掛かるだけだ

だが怖くてしょうがないのだ

岩場に叩きつけられる波の

腹の底から震わせるようなその響きが

怖くて怖くてしょうがないのだ

何だか気持ちまで悪くなってきた

時刻は20時まだ潮は上げてくるだろう

俺は少し休むことにした








...







不思議なもので波打ち際から10mも離れると

恐怖感は全くなくなる

海もそう荒れ模様ではない

俺はショイコのそばに腰を下ろすと

缶コーヒーを啜ったり

ケータイのメールをチェックしたり

何だかしょんぼりした気分で時を過ごした

それでも時間はなかなか経たないので

俺は思いついて仕掛けのクッションシンカ―を

〇〇に付け替えてみたりした

何を付けたかは秘密である








...








21時を過ぎる頃気持ちも落ち着いた


流れる潮を膝で押しながらポイントまでジャブる

先ほどの足場は最初の見立て通り

上げいっぱいでも波は被らなかった様子だ

気を取り直して釣りを続行しよう

〇〇にコマセを詰めて溝に振り込む

勢いよくウキが沈んだ


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コンバンハ

悪くないぞ

メンテナンスが悪いせいか

もともとの竿の特性なのか

軽い仕掛けではロクに道糸の出ていかない中通し竿だが


〇〇とコマセの重みで格段に捌きが良くなった

コマセを詰め直し少し沖目に振り込んでみる

波間を漂っていた2号の赤い電気ウキが

横っ走りに海中に引き込まれていく

糸ふけをとりフンッと合わせるとグングン引くではないか

なかなかの引きで小さい魚ではないと分かるが

沖目で根に絡まれては敵わないので構わずゴリ巻く

ポリシィなざげに泳ぎまわる魚なので

ひょっとすると伏字その2かなと思いながらゴリゴリ巻く

手前の根をかわして浮かせた獲物は水面で暴れている

さあどうする

タモ入れか

いいやと俺は少し道糸を巻きとり竿先を下げる

腰だめにした竿全体に獲物の重みを乗せると

フンガッと一気に抜く

暗闇の中俺めがけて飛んでくる獲物

素早く左手に握った磯ダモで



ナイスキャッチ!


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〇〇〇キタ―ッ







...








これは鮎釣りやヤマメ釣りで使われる引き抜きという技法で


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もちろんこのおぢさんは俺じゃない

普通磯では使われないだろう

俺も夜磯で初めてやったが別に考えてやったわけではなく

カラダが反応しちまっただけだ


今回はたまたま上手く受けられたが

暗闇で魚を受けるのは至難の技で

まったくお勧めできない

第一川魚と違って海の魚はトゲトゲチクチクしてるから

受け損ねて顔面にでも当たったらとても危険だ

もしそれがゴンズイだったなら

一生の想い出になるだろう

だが今回は怪我の功名というか結果オーライで

タモに入った瞬間に口切れして〇〇〇は針から外れた


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40cm弱ってところか







...








モロモロを放り込んだランドリーショイコを背負い

締めた〇〇〇をスカリに入れて手にさげ

砂浜と海岸植物の群生の境目を歩いて逝く

次はフ×××でもキメてやるかな

疲れてはいるがシアワセなひととき

どなたかにお会いできないかなとあたりを見渡す

こんな時には誰もいない

未明の駐車スペースには俺の車が一台

梅雨のあとさきの湿って少し暑い陸風が

俺のかたわらを吹き抜けていくだけだ




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by US100243 | 2013-07-10 12:25 | 海の釣り | Comments(28)
房総周遊~今夜は帰さない
  
   
海の魚が喰いたい

言っちゃいけないがヤマメはちょっと喰い飽きた

アレな地域のヤマメを骨まで喰い続けてるから

南房夜磯でボンヤリと光る釣り人をお見かけになったら

たぶんそれは俺だろう


もちろん日課の鮮魚売り場ラン&ガンは欠かさないので

ホタルイカを掬ったり


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血圧注意


売りつくしセールに超絶ボイルしてしまったり

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だってアータ499円が100円ですよ

それなりに海の幸は味わってはいるが

それじゃダメなのだ

やっぱり自分で釣って喰いたい








...








このところの磯フカセは絶不調なので

ちょっと趣向を変えてみたい

旬で旨くて簡単に釣れる魚はいないか

シロギスはどうだ

イマイチ萌えないな

流行りのウナギは論外

そろそろショゴはどうだろう

ショゴはご存じカンパチの若魚で

初夏から秋頃まで漁港に入りこむ

サバにしろブリにしろマグロにしろ

青魚の小さいのはたいてい旨くないが

カンパチについてはそれは当てはまらない

ショゴは小さくても旨いし

刺身でもとれれば上等だ


引きも強くルアーにもよく反応して

釣り物としても面白い

そうだショゴを釣ろうと思い当たる釣りブログをチェックしてまわってみたが

どうも今年はまだ早いようだ

いるにはいるが数が少ない

だったらヤメようと考えるのが合理的なのだろうが

俺にはそれができないことが多い

脳内の妄想エンジン・オプチマイゼ―ション・システムが駆動してしまうのだ

ショゴの群れは今まさに房総の岸べりに到達しつつある

外房から南房の漁港をローラーで撃っていけば

どこかで入りたての群れに出くわす可能性は極めて高い

シーズン初めのショゴはとても釣りやすい

おぼこいショゴ達は俺の泳がすルアーに殺到するだろう

ひとつのルアーで2匹釣れてしまうなんてこともあるかもしれない

旨いショゴが入れ食いだ

小さくたってカンパチの仔

ぎゅんぎゅんぎゅんぎゅん引くだろう

ドーパミンはダクダクと分泌されるに違いない

ダクダクだぁダクダクだぁとはしゃぎながら

俺は房総半島を横切り勝浦へと向かったのだ








...







いつものことだが別にダクダクにはならなかった

漁港を回り係留された漁船やブイ周り

浮遊物の下をチェックしたがショゴは見えない

3ポンドテストのナイロンに2g位のジグヘッドを結び

アヤシイところを叩いて回った


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ショゴには結構ゴムが効く







...







平日なのであまり釣り人は見えないが

各漁港に一人ずつくらい爺さん釣り師がいたりする

俺はたいてい声をかけ挨拶し

許されれば少しおしゃべりをする

思い出話にからめとられてなかなかリリースしてもらえないこともあるが

役に立つ話を聞けたりもするのだ

ノベ竿で小メジナを釣る爺さんがぱらりとアミコマセを打つ

その横にウンコ座りしながらぼそぼそと言葉を交わし

アミをついばんではひらりひらりと反転していくコッパメジナを眺めていると

あらぬ方向からスッ飛んできてアミを喰い

またスッ飛んで帰っていく魚が見えた

見間違えようもない額に巻いたイナセなハチマキ


ショゴの兄ちゃんいるではないか






...







ヤツが帰っていった方向にジグヘッドを投げる

糸ふけを見て着底を確認したら

おもむろにチョンチョン巻き巻きと誘い上げてみる

おおっ、何匹かついてきたぞ

そのうちの一匹が激しくバイト

合わせると緩めのドラグがチリチリと鳴く

抵抗して泳ぐショゴに仲間が付いて回る

見れば掛けたのは20cmくらいで一番小さいようだ

大きいのは30cmくらいありそうだ

あれが喰いた釣りたい

俺は急いで掛けたショゴを抜きあげると


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証拠写真をパチリ

捩じれたワームをセットし直して再び投げる

底から早巻きで誘いあげるとまた何匹かついてくる

水面近くまで泳ぎ上がったワームに喰いつく寸前

1cm手前でピタリと止まるとUターン



見切られたか


俺は竿を振り下ろすように糸ふけを出す

数十センチ沈めてからまた誘いあげる

このテクニックも手のヒラアジさんのところで教わったんだったかな

ショゴはなぜだかこの上下の誘いにヨワイ

横目で見ていたのだろう

数匹のショゴがワームについて上下に泳ぎだす

狙いのデカイのが喰いついた

ピシリと合わせると引きを楽しむ間もなくプツリと切れた

去年から巻きっぱなしのラインが結び目から切れたのだ

ナイロンは扱いやすいが劣化も早い

手間を惜しまず巻き替えておくべきだった

俺はダラシないからこんな失敗が多い







...







こういう時は沖目にアイスジグでも投げ込んで

底から誘いあげて歩くのが効きそうだが

今日は出来るだけ多くの漁港をチェックしたい

おぼこいショゴ達に俺のルアーがもみくちゃにされるのが見たいのだ

洲崎辺りまで探って逝けば

きっとそんな群れにも出くわすだろう

俺は南へとショゴ探索を続けた








...







それにしてもショゴは見えない

太夫崎漁港あたりで流石に妄想はしぼみ始め

俺は保険に貝を拾うことにした

貝や海藻の扱いはちょっとムズカシイところがある

漁業権の関係でサザエやアワビは以ての外だし

シッタカくらいでも厳密にいえばダメだろう

だから俺はコイツを拾う


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レイシガイ

レイシガイは磯べりや漁港内にいる肉食の貝で

誰も喰わないから拾っても文句は言われない

それ喰えるのかと目をむく漁師もいるくらいだ

もし見咎められたら他の貝を喰う悪い貝をやっつけてるのだと言えば

かえって有り難がられるってなもんだ

煮貝やみそ汁にして喰うが結構旨い

結構旨いがちょっとピリッとくる

他の貝を襲撃するための毒なんじゃないかとも思うが

なに加熱すればダイジョウブだろう


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けっこうな酒肴になる






...







南房も佳境に入ってくるとどうしても磯に目がいく

まだウネリが残っていて


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あそこは上がれないな

雰囲気のいいサラシに妄想が膨らむ

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ここにはヤツがいるだろう


ヒラフッコでも釣ってみるか

半身ウェットスーツにフェルトスパイクの鮎タビを履く

フローティングベストをつけてポイントまで歩くともう汗ぐっしょりだ

風を感じて潮の流れを読む

波とサラシを見定めてとっておきのルアーをキャスト

どんなルアーを投げたか皆さんにお見せすることは出来ない


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第一投ですよ

この釣りは俺に向いてないのか

瞬時にエサ換算オキアミ3kgとアミ2kgx2個のルアーを根ガカリで失い

俺はトボトボと車の所へと戻ったのだ








...








そんないつも通りのサエナイ釣りをしながら南房の漁港まで来たが

結局見えショゴは一匹もいなかった


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こんなのはいくらでもいた

まだ時刻は午後の4時

夏至も過ぎたばかりの日の長い今頃だから

外房へ向かって釣り返しても

暗くなるまでずいぶん楽しめるだろう

底を探れば何匹か追加できそうだ

夕マヅメに活性の上がったショゴが浮いてくるかもしれない

貝も拾ったし今晩の肴は確保できている







...








今夜は早く帰れそう

俺の中の里ゴコロが呟く

そんな里ゴコロに俺はこうささやく

まだ早いよ、もっと遊んでいこう

えっ、リールの糸も巻き替えなくちゃいけないし

そんなのまた後でいいじゃないか

だって二晩も外泊したらママ(嫁)に怒られる

そんな里ゴコロを俺はカキ口説く

いーんだよ、お互いもうオトナなんだから

そして耳たぶを甘咬みしながら俺は言った

もう予約しちゃったよ、今夜は帰さない

いやん、咲いたマンずるい

ズルイって...


江見の貝ヌルヌルだよ

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意味不明


続く>>


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by US100243 | 2013-07-03 17:36 | 海の釣り | Comments(10)
南房夜磯~歌を忘れたカナリアは
   


   
歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい

月夜の海に浮かべれば忘れた歌を思い出す







...







俺は魚の釣り方を忘れてしまったのかも知れない

この岩場から正面にのぞむ西の空には

水平線に近く三日月がぽっかりと浮かんでいる

ほとんど凪た海に伸びる月の光

西条八十の詩の世界の中で俺は

銀のかいならぬ銀色の中通し竿を海に伸ばし

もうかれこれ3時間ほど釣りをしている


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風は背後からのそよ風

湿度が高いがさほど蒸し暑いわけでもない

日頃のストレスを忘れのんびり釣りができるこの瞬間

おおむね俺はシアワセなのだろう

魚が釣れないということ以外はだ








...








台風が熱帯低気圧に変わった週末

思ったよりも早く波が収まりつつある

ここ最近チェックしている名人たちの釣りブログに

IやらFやら夏の極上白身季節魚が登場しだした

この台風はこうした南方系の魚たちを

南の海からどっさりと連れてきたに違いない



これはもう逝くしかないだろう


嵐の後だからといって爆釣はないという経験知は

いつも通り楽観的な妄想によって

頭蓋の裏あたりまで追いやられてしまったようだ

仕事は相変わらず忙しいが午後の仕事を片付けた事にして

俺はネクタイをほどき解凍予約を入れる

20時半の満潮を挟んで夜半まで

さくっとオカズを釣ってくるか







...







俺は海の魚をバカにしていたのだろう

渓流釣りや鮎釣りををやってると

夜磯で使うフロロの5号ってのは

これはもう糸と言うより



棒としか思えん

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棒の先にチヌ針5号を付けてみた

こんなごつい仕掛けに喰ってくるのだから

海の魚はちょっとアレなんじゃないか

ちょっとアレなんだから簡単に釣れてしまうだろう

半身ウェットにフェルトスパイクの鮎タビ

渓流ベストをフローティングベストに替えて磯に乗る

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暗くなって戦闘開始


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ちょっとレアアレなお魚を狙う






...







場面は冒頭に戻る

雰囲気は悪くなかったが

まるでアタリは無かった

お前にアレ呼ばわりされたくない

海の魚が怒ったのかもしれない


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俺よりアレなやつは釣れた


わりと知ったポイントなのに何度も根ガカリした

電気ウキひとつとクッションシンカ―ふたつロストした

ゲンを担いで黄色いトップの電気ウキにしてみたが

別にアタリに影響は無かった

なぜか水中ウキを逆さ付けしたくなったがこれはヤメた

根ガカリで失くすことを恐れたのだ

水中ウキは結構高いからな

いろいろ試したつもりだがダメだった

こうして思い出してみるとロクなことしてないもんなぁ








...








歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょか

いえいえそれはかわいそう









...








すでに日付は変わり三日月も海に沈んだ

結局今回もダメダメだった

考えてみれば今年になっての磯フカセで

一匹も平べったい魚らしい魚を釣ってないのだ

これはまた自分に罰を与える必要があるな

五反田あたりの矯正施設でおカネを払って

若い娘さんにムチ打たれてココロを入れ替えよう

それはそれで悪くなそんなストイックな想いを胸に

コマセをバシャバシャ洗い流していると

おおっ、置き竿の黄色く光るウキがジブジブと沈んでいるぞ


ふんと合わせてリールを巻く

ぎゅいんぎゅいんとイイ引きだ

底に突っ込むのを懸命に耐える

アドレナリンが出まくりだ



うおおぉー、キアイのゴボウ抜き

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クチブト29センチw







...








半年以上も離れていたせいか

チビグレ相手の行為に俺はかなり興奮した

セカンドヴァージンってやつ?

5号ハリスに2号竿のタックルで

危うくタモを握っちまうところだった

オナガだったら喰え釣れてくれてありがとうと

見送る俺はまだ少し武者ブルイしている

この夏フエダイを釣ったなら

俺は下着を汚してしまうかもしれない




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by US100243 | 2013-06-19 16:50 | 海の釣り | Comments(10)
南房夜磯~女々しくて
   
   
嫁が怒り狂っている


嫁が怒るのは犬がワンと吠えたり

熊がマーキングしたりするのと同じく

ごく普通の自然現象で別段どうということもないが

台所から俺に向けて発せられる罵詈の中の

オキアミという単語がちょっと気になった

どうしたと恐る恐る台所をのぞくと

冷凍庫の中の釣りエサを何とかしろと嫁は言う


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3kgブロックやら生イキくんやら

ああ去年買ったまま忘れてた

そうしてみるともう半年近くフカセてないのだ

嫁は俺の顔を見るといよいよ怒り

この場所ふさぎの釣りエサをなんとかしなければ

アンタにいっさい角氷は使わせないと喚いた

嫁が喚くのには慣れっこだが

これからの暑い季節に角氷を使えないのは難儀だろう

何とかするよと俺は冷凍庫からオキアミブロックを

ひっぱり出すと家を出た

他にいろいろやるべきこともあるが仕方ない

嫁の恫喝にたやすく屈してしまった俺は

オキアミの捨て場所を求めて館山道を南下したのだ








...








オキアミの処分場所については目星は付けてある

俺は釣りブログチェックに関しては結構勤勉なのだ

T氏はSアジが爆釣だったそうだ

S氏とI氏はもう初物のIサキを仕留めている

これはもう南房だろう

流れからいって初物のF鯛なんか釣れちゃうだろう

何の根拠も釣技の裏付けもないのに

こんなノーテンキな妄想をしてしまうのが

俺の俺たるゆえんなのだが

イイじゃないの幸せならば

釣りの準備はしてあるのかって?



半年前から積みっぱなしだ


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常時大変な状態だ

磯フカセやルアー釣りの道具のみならず

渓流釣りからカニ獲り網まで



探せば何だってあるぞw







...








南房磯にオキアミを不法投棄すべく館山道を降りた俺は

黄色いエサ屋に車を滑り込ませた

オキアミだけでは愛想がないのでアミも混ぜたい

解凍しておいてもらったアミからドリップが出てるので

グレベストという粉末を振り入れ扱いやすくした

これを磯から海中に捨てる

いっぺんに捨ててしまっては消化不良を起こすだろう

環境に配慮して一晩かけて少しずつ捨てるつもりだ








...








半年ぶりの磯フカセだ

気合をいれてジャブるぞ

磯釣りではなんだかジャブればジャブるほど釣れる気がする

竿抜けを釣るからだろうか

反面ブーツだけで逝けるポイントはあまり釣れない気がする

場荒れしてるからだろうか

あれやこれやをランドリー背負子に放り込み

捨てるオキアミ混合物を入れたバッカンを手にさげ

通い慣れつつある南房磯辺の小道を歩いていると



うひゃぁ


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ヤマカガシだ

足がすくんで動けない

このあいだ長物恐怖症は克服したハズなのに

熱くなったアスファルトが心地よいのか

しばらく見ていたが移動する様子もない

またぐ気にもなれないのでポイントを変えることにした

蛇に怯えた俺はすごすごと来た道を引き返したのだ








...








車のところに戻ってウェーダーを脱ぐと

もう汗でグショグショだ

何だかモチベーションが下がってしまった俺は

再びウェーダーを履く気になれなかった

ジャブらないですむ磯へと移動した

ジーンズにフェルトスパイクの鮎タビ

磯ヌカカの襲来にだけは入念に備えた


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俺は磯ヌカカに弱い







...








昨年雑誌に紹介されてメジャーになった磯に乗る

皆さんマナーが良くなったのか釣れてないのか

岩上はとてもキレイで気持ちがいい

さてオキアミを捨てつつ釣りでもするかと

去年買った中通し竿を伸ばそうとしたが

何だかうまく伸びていかない

実は俺はダラシないだけでなくメンドクサがりやで

釣行の度に中通し竿に糸を通すのがメンドーなので

前回使った時のままリールも糸も付けっぱなしで

竿だけ縮めて車中に放置しておいたのだ

俺には中通し竿の内部構造はよく解らないが

半年間車中で揺られているうちに

竿の中で糸が絡んでしまったのだろう

のっぴきならない事態になってしまったことは解った


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もう大変なことに

絡んだ糸を引っ張ったり緩めたり

内部のブランクを回してみたり

いろいろやってもどうにもならない

あたりはだんだん暗くなる

車に戻って予備竿とってこようと

諦めて立ちあがったときにヒラメいた

尻栓を抜いてみよう

尻栓を回しとると絡んだ糸が見える

引っ張り出して丁寧にさばくと

メデタク竿は正常に復したのだ

さて尻栓をつけなおそうとすると



あ~っ

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お約束

尻栓は磯から転げて海中へと消えていった

手入れはとてもラクになったが

持ち運びはとても不便になった


a0279321_1601935.jpg

こんな感じになりました







...








暑くもなければ寒くもない

月に煌々と照らされてとても気分がいい

だが潮がスケスケで月明かりで海底まで見える

まるで釣れる気がしないがアタリがきた



くっ


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今年の海魚第1号

明け方までにもう一匹クサフグを追加して

オキアミ投棄のミッションは完了した







...








坊主にゃ慣れっこだがこれじゃ喰うもんがない

磯際でムラソイを確保する


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困った時のムラソイ頼み

台船の下についてたメバルもいただく

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煮付けて喰おう

岸壁で威張ってたイシガニをジグヘッドで引っ掛ける

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我ながら上手くいった

海おとこさんがせっかく釣ったシロギスを食いちぎった悪いお魚を退治しようとサーフも攻めたが

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不発だった

通勤割引を使ってそろそろ帰ろう

やれやれ







...








カニを茹で魚を煮付ける

カニはやっぱり秋だな


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粗餐ですが

純米酒をぐびりと飲りながら俺は反省する

蛇にビビったのが敗因だったな

こんなテイタラクでナマダ征伐ができるのか

まあいいか

ナマダいま旬はずれだし



冬までに何とかしますわ


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by US100243 | 2013-05-24 16:54 | 海の釣り | Comments(8)
漢釣りふたたび~失敗の研究
  
   
力み過ぎはいい結果を生まない

チカラあまって試験や試合などの勝負に臨むと

たいていは失敗する

性欲有り余る若い頃、つい独りよがりにサカッテしまい

恋愛に失敗してしまったりすることは

皆さんも経験があるだろう

これはおっさんアングラーの魚釣りにも言えることで

チカラとキアイを込め過ぎて釣行するとかえって

釣花の花は咲かないものなのだ







...







2か月ぶりに休みがとれた

当然釣りに逝く

しばらく釣りに逝ってないから体力は有り余っていて

毎日の釣りブログチェックでヤル気もムンムンだ

惨敗した前回のヒラスズキ釣りのことなどすでに忘却のかなたで

懲りない俺はふたたび漢(おとこ)釣りを敢行することにした

今回は南房のヒラスズキのみならず

朝マヅメは居残りのヒラメ

夕マヅメは外房で乗っ込みのマダイを狙う

一日中ワームからメタルジグまでルアー投げっぱなしだ

2ヶ月もの間釣りに逝けなかったという異常事態に

戦意の高揚尋常ならざるものがあり

戦力的に体力的に無理だろうと言うココロの声を封印し

勢い余った俺は無謀にも米国に戦いを挑んだのだ








...








館山道をいつもより少し手前の鋸南富山で降りると

俺は挨拶代わりに真珠湾岩井海岸を撃った


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漢釣りといいながら手堅くワーム

潮は下げ始めで薄暗い曇り空

状況は悪くない

状況は悪くないが俺の釣りはダラシなかった

12月のマゴチ釣りの時のラインをそのまま使っていた

どうせ大した魚は釣れないと舐めていたのかもしれない

数投目にいきなりバットまで曲げられた竿は

すぐに跳ね上がってしまった

リーダーの結び目から切れていた

大きい潮回りだからバチを漁りに来たスズキだろうか

ラインをチェックしてリーダーを結び直す手間を惜しんだばかりに

俺は最初の獲物を取り逃がしたのだ







...







館山湾北条海岸河口がらみのポイント

岸から10mくらいは濁っているがその先の水色は悪くない

遠投して底まで落としたジグヘッドワームを

ちょんちょん巻き巻きして探っていく

かなり手前、濁りとの境目あたりでググンときた

首振りすることもないからマゴチではなさそうだ

あまり大きくないがコイツは何としても獲りたい

今年になってまだ釣った魚を喰ってないのだ

普段ならゴリ巻きサイズのその魚を

俺は慎重に寄せた

大事に大事にそぉ~っと



げっ、バレた


針ハズレだ

時間をかけすぎたか

濁り水のせいで何の魚か見えなかったが

40cmくらいのソゲかあるいはキビレだったろう

用心しすぎて腰の引けたファイトで

俺は今晩の刺身を取り逃がしてしまったのだ








...







気を取り直しておやつでも喰おう

南房磯師のあいだではおやつといえばクレープで決まりらしいが

漢釣りではコイツを推したい


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おさかなソーセージ

コイツを片手に握って喰う

両手が空いていても片手で喰わなきゃダメだ

端っこを犬歯で喰いちぎり

皮のフィルムを歯で咥えてひっぺがす

そしてガブリムシャリと一気に喰いたい

ここでモジモジためらったり

両手で持ってペロペロ舐めたりしていると

話があらぬ方向へ逝ってしまいがちなので注意が肝要だ

左手に握ったおさかなソーセージを漢喰いしながら

俺は南方南房磯へと戦線を展開させたのだ








...







山を越え南房漁港の駐車スペースに車をすべり込ませる

平日なので釣り人は数人だけ

おやっサビキで何か釣れているぞ

観光客らしいグループが鈴なりに魚のついたサビキ仕掛けを持たせてもらって

記念写真を撮っている

漁港内にカタクチイワシが入っているのだ

磯に降りるとワンドにも夥しい数のイワシが入っている


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俺がボイルしちまうぜ

これは期待が持てそうだ

万一ヒラスズキマダイも釣れなかったとしても

空サビキでカタクチイワシを釣って帰ればいい

喰うために釣る俺的にはそれで全然おっけーだ

指で捌いた刺身はショウガ醤油で喰おう

ショウガと一緒に甘酢に漬けてゴマを散らしてもいい

残りは塩水で洗って丸干しだ

磯を見渡すとヒッチコックなみの海鳥の群れ

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カタクチイワシに付いているのだろう

杖をついて散歩する地元のばあちゃんも

こんなに鳥が集まってるのは何年ぶりかだと言う


海鳥にとっても魚にとっても

カタクチイワシは一等級の食糧なのだ


ヒラスズキよ、おまえはもう釣れている






...







カタクチイワシの群れにスーパーボイルした俺は

よさげなルアーをライジャケのぽっけに詰め込み

抜け目なくイカ狙いのエギも持って磯に乗った

そして溝を一本一本念入りに攻めていったのだ


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フカセりゃよかった

サラシというサラシにルアーを通した

波の無いところではエギに付け替え

シャクってみたりスローに漂わせてみたり






...






イワシに付いているはずのヒラスズキはまるで姿を見せず

取り囲む海鳥たちが迷惑そうに俺を見ているだけだった

izuさんがオキアミでさくっと釣ったというアオリイカも釣れず

俺のエギには千切れたヒジキが掛かるだけだった



今日も高いルアーをロストしてげんなりした俺が

車に戻りそろそろカタクチイワシでもと考えていると

隣に軽ワゴンが元気よく乗り込んできた

降り立ったドライバーがいかがでしたかぁーと声をかけてくる

有名アングラーのソルトマン氏だった






...







ソルトマン氏には以前にも外房磯でお会いしている

その時もメジナが全然ダメで、俺はノベ竿に小針で海タナゴを釣っていた

ちょうどクサフグを釣りあげた俺に近づいてくると氏はあくまでも明るく

いかがでしたかぁー、フグって可愛いですよねぇーと声を掛けてきたものだった


そんなことは覚えているはずもなくニコニコと笑う氏に

今日もいい話ができないのは残念な限りだが

俺は今朝からのダメダメ釣行の顛末を話し

そして外房の状況はどうかと訊いた

すると水色が良くないのでここまで南下してきたのだと言う

外房でのメタジマダイも諦めたほうがよさそうだ

少しおしゃべりした後ソルトマン氏はこれからどうされますかと訊く

バッティングしないように気を遣ったのだろう

俺はついミエを張った

地合いを待つか館山に戻ってサーフを撃つか迷ってます

真摯なルアーマンであるソルトマン氏に

晩のおかずにカタクチ撃ちっすよ、早く喰いてー

とは言えなかったのだ

誠実なルアーマンであるソルトマン氏に

サビキも多点ダウンショットリグってことでモーマンタイ

とは言えなかったのだ


マダイを狙ってメタルジグを投げると言うソルトマン氏を

じゃあ僕は館山に戻ってサーフを撃ちますと言って見送った

俺はウェーダーを履いたまま小高い小道にウンコ座りして

暫くソルトマン氏の挙動を観察した

ソルトマン氏は岩上で竿を持ちじっと海を見ている

ずいぶん長いこと海を見ていたが結局竿は振らず

磯から下りるとサーフを挟んだ別の磯へと歩いて行ったのだ

闇雲にルアーをブン投げないところが俺とは違う

夥しい数のカタクチイワシはいた

だが全く磯には打ち上げられていなかった

今思えば魚は付いていなかったのかもしれない







...







運転席にすべり込むと俺は

エンジンキーをゆっくりと回した

カタクチイワシに未練はあったが

山を越えふたたび館山へと向かう

サーフを撃つと言ったのだから

サーフを撃たなくてはいけない



それが漢(おとこ)釣り







...








負け戦のムードが色濃く漂う中

俺は館山湾へと追い詰められていった

身の程をわきまえぬ計画

ダラシない準備不足

ミスを恐れるばかりのヘタレな戦い

独りよがりの楽観

つまらぬミエと意地

繰り返した失敗を悔やんでみても後には戻れない

俺なりに頑張るしかないのだ

アオリイカのハードルをモンゴウイカに下げた


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ピュンピュンからズリズリへ


普段は狙わない河口のスズキに望みを託した

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釣っても喰えるのか






     玉砕...








俺はしみじみ思うことがある

先の大戦の時

せめて東京大空襲あたりでギブアップしておけば

原爆投下の悲惨も露助の暴虐も

防ぐことができたんじゃないかと

でも当時の軍事官僚のバカさ加減を

俺になじる資格はないのかもしれないなぁ



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2013年いまだノーフィッシュ


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by US100243 | 2013-04-01 14:29 | 海の釣り | Comments(16)
外房ガチ磯~漢(おとこ)釣り
  
このところ妙に体調がいい

年々衰弱し、老いさらばえていく生き物のアワレを実感してる俺だが

最近何だか元気なのだ

体力が充実してると言ってもいい

まあパーツパーツをみれば変わらず残念な部位もあったりはするが

身体全体をみればおおむね元気と言える

年が明けてから俺は、年甲斐もなく何だか体調がいいのだ








...








怠け者の節句働きとはよくいったもので

今年になって俺が休めたのは元旦だけだ

先延ばしにしてる仕事を嫌々片付けたり

正月早々糞クレイマーを踏んじまったり

あまり生産的ではないが、ともかく忙しかったのだ

まあ忙しいと言っても隙を見て釣りブログをチェックしては

釣れなかったという記事にココロ癒されたり

爆釣記事には嫉妬のあまりケッ漁師かよと毒づいたり

小人物ぶり全開の日々を送るうち

俺の身体の中には岩清水が滴り落ちてくるかのように

エネルギーが充填されていったのだ

なぜか

そう、皆さんお察しの通り



釣りに逝けないからなのだ







...








おもえば毎週毎週の苦行(釣りのことね)は

俺の身体から着実に体力を奪っていたのだろう

1ヶ月釣りをお休みしただけで、こんなに元気になるとは自分でも驚きだ

だが何事も極端はイケナイ

昂ぶる体力についていけず

心臓がマヒでもしたら元も子もない

こりゃ釣りに逝って消耗し、ほどよくバランスを取らねばなるまい

そう考えた俺は、こんな気力体力が充実している時にしかできない釣り

漢(おとこ)釣りを敢行することにしたのだ








...








漢(おとこ)釣りとは男らしい釣りのことで

それは季節によって場所によって俺の気分によって変わる

今の時期の漢釣りといえばガチ磯のヒラスズキだろう

異論反論は受け付けていません
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男汁が充満してるぞ

海は荒れ模様

この数日なんだか少し暖かい

この暖かさは波で海中に撹拌され

ヒラスズキのヤル気をイヤガオウにも高めているだろう

そんな妄想で脳内はパンパンになり

前の晩俺はなかなか寝付けなかったのだ







...







寝坊して釣りとしては遅めに出撃した

房総の山中で朝日が出てきたが構わない
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ショボい写真だ

朝マヅメを逃しちまったが構わない

デジカメが見当たらないがケータイがあるからいい

そのケータイもバッテリー切れ寸前だが構わない

前をタンクローリーがゆっくり走るが気にならない

細かいことは気力で乗り越える


それが漢(おとこ)釣り






...







鮎釣り用のスリムウェーダーで足元を固め

伸び始めたヒジキを踏みふみ磯に乗ると日はすでに高い

PE2号に40lbのリーダー

パチモンでない高いルアーを付けた


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さあ逝くぞ

水を触ると渓流のように冷たい

ベイトっ気はまるでなく海鳥も所在無さ気だ

だがそんなことは気にせず

俺はひたすらルアーを投げ続けたのだ

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こりゃ危ねえ

ガチ磯の釣りは相当疲れる

すぐ眼の前の溝を攻めようとしても

かなりキツめにジャブったり

何十mも迂回しなくては足場に立てなかったりする

おまけに今の時期はノリでとても滑りやすい

日が傾き、値段の高い順に3個のルアーをロストした頃

俺は1ヶ月分以上の体力を使い果たしていた

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サラシはムード満点だったのになぁ






...







サラシの広がるタイミングを見計らい

俺は溝の先に4個目の新品ルアーを投げる

風に吹かれ少しコースをそれたルアーは根の上に落ちた

竿をあおってみたがはずれる様子はない

仕方なく俺はグローブにラインを巻き付けゆっくりと引っ張る

PE2号のラインが途中から切れた

特価1,780円の新品ルアーを、1cmも泳がせることなくロストした

うむ、ノットはしっかりしてたな

そう独り言を言い俺は竿をたたんだ

別にルアーが惜しくなったからじゃない

ヒラスズキがまるで釣れないからじゃない

これ以上海にゴミを捨てたらイケナイ

そう考え俺は竿をたたんだのだ



そんな漢(おとこ)釣り






...








帰りの道すがら各漁港をパトロールして回ったのは

別に今日の釣りに未練があったわけじゃない

あくまで今後の釣りに役立てるための勉強だ

やはりどの漁港も澄んで魚っ気は無かった

最後にのぞいた小湊漁港

コーナーのゴミの下に小カマスがホバリングしている

初釣りの丸ボーズを回避しようと考えたわけじゃなく

なんとかして喰い物を確保しようと思ったわけでもない

ただ釣り師の本能の命ずるままに俺はタックルをセットした

1.3gのジグヘッドに汁系ワームを付けて

小カマスの先にキャストする

小カマス逃げる

...


それも漢(おとこ)釣り

じゃないかw

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読んでくれてありがとう


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by US100243 | 2013-02-05 16:17 | 海の釣り | Comments(18)
外房挨拶回り~ああ年末は忙しい
どちらかと言えば俺はダメ人間だろう

今日できることを明日に延ばすなと厳しく躾けられたが

明日できることは今日しない人間になった

明日になってもやらないで出来るだけ先延ばしを計り

いくつかのことはメデタクやらないで済んでしまうこともあるが

いくつかのことはのっぴきならない事態に陥ったりもする

やるべきことはチャッチャと片付けてしまったほうが楽なような気もするが

持って生まれた性分なのかそれができない






...






そんな俺の年の瀬の日々だが

これが猛烈に忙しい

各方面にまあ年内にはとカラ手形を切りまくったせいで

年末年始の休みは元旦だけになりそうだ

そのうえ泳ぎ納めだ忘年会だと行事も多いから

何が何だか分からなくなってしまっている

毎年恒例の収拾のつかない事態に陥ってしまったのだ






...






28日の金曜日は仕事納め

俺の仕事はちっとも納まらないが役所や多くの会社がそうだ

それまでに年末の挨拶を済ませなければならない

我らが日本は礼節の国

今年はお世話になりましたと挨拶しなければいけない

来年もよろしくと忙しくたって挨拶しなければいけない






...






俺はケータイに向かって話しかけている

はい、お忙しいところ直接伺ってはかえって失礼かと

まあ来年もひとつヨロシクお願いします


左手のケータイにペコリとお辞儀をしながら

俺は右手でカニ網を広げた

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合体ロボ1号だ

サンマを仕込んだカニ網をテッパンポイントに放り込むと

俺は漁港の駐車スペースへ戻った

そして今年の釣納めの舞台となるガチ磯へと車を走らせた






...






思えば今年も房総の魚達には世話になった

世話になったなら年末の挨拶くらいしなくてはいけない

人間様なら電話で連絡もつくだろうが

魚もカニもケータイを持ってない


ならば直接お会いしてご挨拶せねばなるまい

そう考えた俺は未明に車を走らせ

明け方の小湊漁港に降り立ったのだ

アカカマスが釣れていると聞いたからだ

アカカマスは旨い

ルアーで釣ればアジも混じるだろう

ライトゲームでアジカマをさくっと釣って喰おうご挨拶申しあげようと思ったのだ






...






小湊漁港につくと何人かアジンガーがいる

訊けば全然ダメとのこと

常夜灯の下に行ってのぞき込むと底までスケスケだ

前回同様モーレツな澄潮なのだ

原因はなんだ

潮回りか

前回も大潮だった

強烈な冷え込みか

大多喜辺りで車の温度計はマイナス4度だった

海での経験値の低い俺には原因が分からない

だが漁港内では釣りにならないことはわかる

俺はプールのように澄み切った漁港に見切りをつけた



磯に乗るしかあるまい






...






無風でベタ凪

夕方からの雨に向け日が陰ってきたのだけが救いだ

俺はスリムウェーダーで足元を固めると

できるだけ荒い磯の先端に出てルアーを投げた

サラシもなければベイトも見当たらない

いくつもの磯を回りルアーを投げ続けたが

一発逆転ヒラスズキの夢はかなわなかった

釣納めで丸坊主は俺らしいと言えば言えるがちょっと悲しい



さあどうする


南房に下って溝を攻めるか

いいや今日の夜潮は大きく引く

あっという間に水がなくなるし夕方からは雨の予報だ

濡れるのヤダから昼磯で結果を出すしかない



よし!本気だすぞ





...






場面は冒頭に戻る

ダメもとで澄みきった漁港にカニ網をしかけ

目指す磯の駐車スペースに車を駐めた俺は

あれやこれやをランドリー背負子にブチ込み

ポイントへと続く岩場を歩く

今の時期はノリで滑るので慎重に歩き続ける


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ポイント到着さあ逝くぞ!

水は澄んでいてサラシもないが夕マヅメのように暗い

これは何とかなるかもしれない

1.5号ハリスにチヌバリ3号

コマセを打ってオキアミをエサに流す

すぐにアタリがあり付け餌はとられる

エサトリがいる

なにかな南房と違って外房フグは小さいからな

しばらくしてやっと


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今年もお世話になりました

コッパ君だが何だか嬉しい

俺は岩場に生え始めたノリを集めた

エサトリを避けノリをエサにするのだ


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ヒトが喰っても旨そうだ

冬の肥えたメジナの腹を割ると

みっちりと海草が詰まっているだろう

緑のノリだけでなく赤いのやら茶色いのやら

あらゆる海草がみっちり詰まっている

だがエサにするのは緑色のノリだけだ

喰ってるんだから赤や茶色でもよさそうなものだが

なぜか緑のノリしかエサには使われない

ちなみにブダイやイスズミには茶色いハバノリやホンダワラが使われるそうだ

面白いもんだ


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こんなふうに生えている


ノリを針にたっぷり付けて振り込む

ノリの写真を撮っていると

おおっ、竿先がガンガン引きこまれているではないか

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昭和の頃はノリクシロといった


喰えるサイズご挨拶できてとてもうれしい

ノリとオキアミを交互に使ってみる

どちらに喰ってきたか忘れたがオナガもきた


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小さいけどよく引く

このオナガを釣りあげると同時に1.5号のハリスが切れた

小さくても流石オナガの歯だ

ハリスを3号ハリをチヌ針4号に替える


俺はノリ餌のメジナ釣りが好きだ

釣れ方が面白いのだ

昼間でも大針太ハリスに喰ってくるし

それでも針を呑みこんでしまったりする

ちょっと夜磯のメジナっぽいのだ
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来年もよろしく

真っ暗になるとアタリが止まる

なぜだか外房夜磯ではメジナは釣れない

俺のポイント選択が間違っているのか

外房ではアジくらいしか釣れないのだ

今日も雨の中2時間ほど粘ってはみたが

付け餌まる残りだった

外房の夜磯攻略は来年の課題だ





...





喰う分のメジナのワタとエラを磯の溝に投げ込み

俺は釣りをしていた痕跡を消す

ランドリー背負子に何もかも放り込んで背負い

帰りしなに溝の中をヘッドライトで照らしてみると

いるいる巨大ウツボが2匹

メジナのワタに誘われて

ぬめりユラリと水中を舞うように泳いでいる

来年こそケリをつけるぜ

のぞき込んだ俺が挨拶すると

食いちぎってやる

目を赤く光らせたウツボが答えた気がした





...





漁港に戻り漬けておいたカニ網を引き揚げる

なにもついていなかった

彼女(カニ)に会えないのはちょっと寂しい

もう冬眠したのかな

磯場のカニはいたけどな

冷たい雨の中俺はかじられた跡もないサンマをはずし

よく洗ってからカニ網をスーパーの袋に仕舞った

車に戻り魔法瓶の湯で粉末の茶を淹れる

茶を啜りながらアタマの中で

来年まわしにできる仕事はないかと考えているのだ
 


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来年が皆さんにとってよい年でありますように
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by US100243 | 2012-12-29 20:02 | 海の釣り | Comments(10)
地震はやっぱりダメなのか
その時俺は舘山道を走っていた


December07.2012-17:18


流していたラジオが騒ぎ出す

千葉では震度4だという

時速100㎞位で走っていたと思うが

揺れを感じることはなかった

その時俺は南房に向かっていたのだ





...





NHKは津波に警戒を呼びかけ続ける

当然だろう

3.11の悪夢が脳裏によみがえる

知らず俺も掌に汗をかいている

東北各県は津波警報

茨城県は津波注意報

千葉県は入ってない

予想の最大は宮城県の1m

一瞬迷ったがインターを出ると俺はエサ屋に滑り込んだ

アミブロックの解凍を予約していたのだ







...







揺れたかい?

店員に訊くと

大したことなかったです、この間の大震災のことがあるからみんな大騒ぎしてるけど

大丈夫かな

大丈夫ですよ


まあ大丈夫だろうが、余震の恐れもあるのだから適切な発言とは言えない

俺が彼なら磯には乗るなと止めるだろう

だが俺は彼をとがめだてする気はない

足元のトレイにはいくつもの解けたオキアミブロック

生きていくのは大変なのだ







...






目の前の電話が鳴る

受け答えする店員が少し悲しげに見える

キャンセルの電話だろう

俺は要りもしないルアーを二つ買い足して店を出た

別に同情したわけじゃない

年末セールで安くなっていたからだ







...







中途半端な気持ちのまま俺は半島を横切った

高台から夜の磯を見渡す

ウネリが作る白波が磯辺を白く縁どる

予報では波高2mだがもっと荒れている

逃げ場はあるだろうが磯に乗るのは諦めた

こんな日に海抜0mの岩場に立つ気にはなれない

海が怖くてしょうがない俺としては

夜の海に投げ出されるのは最悪の事態といえる

俺は半解凍のアミブロックをクーラー代わりのトロ箱に仕舞い込んだ

もうこれ以上解かす必要はない






...






さて内房に戻って根魚でも釣るか

それとも外房に上ってアジを狙うか

俺は外房に向けて漁港をランガンすることにした

地震とナマズの言い伝えだけでなく

地震の前後に生き物たちが常ならぬ行動をすることをよく聞く

慣れ親しんだ漁港の魚たちに変化はあるのか

俺のココロに好奇心がわいた

別に何の変化もなく

アジかムツでも釣れればそれはそれで嬉しい





...






潮は小潮で夜半まで上げ続ける

月はなく条件はいい

1.3gのジグヘッドにガルプのサンドワーム

とにかく魚の反応が見たいから

表層のハヤ引きからボトムでのリフト&フォールまで

1ポイント5投ほど探って見切る

布良

野島崎

乙浜

千倉

江見

太夫崎

浜荻

天津

小湊


夜灯周りやスロープ先のブレイク

1級ポイントを叩きながら北上したが

まるで反応はなかった

俺的鉄板ポイントの磯がらみの船揚場でも魚の気配はなかった

その間海タナゴらしいショートバイトが数回あったきり

イナや小カマスが泳いでいるだけだった


金曜の夜だが釣り人はほとんどいない

何人かのカゴアジ師に釣果を訊いたが

誰も何も釣れていなかった





...






これは地震の影響なのか

俺には分からない

前日まで南西風が吹き荒れていたのも悪材料といえよう

今日はもういい

何の結論も出せないが

今日のこの事実だけを記憶に刻み

俺は家路へとハンドルを切った

明日今日も仕事だ

良い子はやっぱり3時間くらいは寝ないとなw






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迷わず押せよ押せばわかるさ






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by US100243 | 2012-12-09 01:11 | 海の釣り | Comments(6)
南房サーフ~あのトリヤマを追え
たいていの釣人には好みの潮回りがあるだろう

そしてそれは釣り場や釣り物で変わったりもする

俺は冬場の大潮が苦手だ

冬の夜潮は大きく引く

磯で夜釣っているとドンドン水がなくなる

引き潮に合わせて前に出なくてはならないが

滑って危ないし何よりメンドクサイ

未明からの満ち込みも勢いがある

追われるように後退しなくてはならず

何ともせわしない釣りになる

満月でも出てた日にゃ釣れる気がしない

今週はそんな潮だった




...





木曜日の晩俺は考えた

明日はサーフでルアーを投げよう

朝夕マヅメは上げいっぱい

昼潮はあまり引かないから条件はいい

朝マヅメから夕マヅメまでの釣り

夜中に磯でゴソゴソ釣るより健康的だ

コマセ臭くならないし何だかカッコいい

ヒラメかマゴチを釣って刺身にしよう

合間に漁港でイカを釣るのも悪くない


明日は疑似餌シバリで逝くぞ


少し睡眠をとって真夜中

湯を入れた魔法瓶を持って俺は車に乗り込む

煌々たる満月に照らされながら

銀色に鈍く光る俺の車は館山道を南下したのだ





...





富浦インターを出ると脊髄反射でエサ屋に入ってしまう

しかしルアーの釣りにコマセはいらない

何も買うものはない

磯釣りにくらべて安全快適経済的なのだ

わが社のモットーのようだw

だけどあまり釣れない

保険に漁港を回ってお土産を確保した



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ムラソイ君


明らかに魚は減っている

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カサゴ君


今の時期は子持の個体が多い

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ムラソイ君


各ポイントで一匹ずつ

煮付けで喰う分カサゴとムラソイ2匹ずつキープした





...





明るくなってきて朝マズメ

俺はサーフに降り立つ

ルアーボックスをまさぐりカッチョいいルアーをチョイス

ルアーをセットするがすぐには投げない

辺りを見渡しトリヤマを探すのだ

ややっ、あそこの流れ込みで海鳥が騒いでいるぞ


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トリヤマ発見!


よーそろー

あのトリヤマにむかって全速前進!



ウェーダーをブカブカいわせながら俺は小走りで急ぐ

ダッシュをしたら老いぼれた身体は100mももたない

歩いて逝くには分泌されたアドレナリンが多すぎる

だから俺は小走りで砂浜を移動したのだ




...





トリヤマに近づいてみると白黒入り乱れて大騒ぎ


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ぎゃーぎゃーミャーミャーもう大変


鳥どもに負けず興奮しきった俺は、まだずいぶん距離があるのに力まかせにルアーをブン投げる

...

切れた

...

リーダー部分が切れてカッチョいいルアーをロスト

やっぱりたまには結び換えないとダメだな

フローティングベストのポケットから5号フロロを取り出す

俺はショックリーダーなんてスカした物は買わない

夜磯用のハリスをひとヒロほど切って1.5号PEに結ぶ

ひとつおぼえのオルブライトノットでくりくり結んでいるうち

俺はココロの落ち着きを取り戻した

やっぱワームだな、安いし釣れるし


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信頼と実績の金粉ワーム


さらに近づきルアーを投げると鳥ども一斉に逃げる


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きゃー変なおぢさんが来たわよ~


???

ナブラに興奮した鳥は少しくらいのことでは逃げないものだ

辺りを探ってみるが反応はない

ベイトらしき小魚も見当たらない

肩透かしを喰った気分で悄然と立ち尽くしていると

おおっ、ヘッドランドの向こうでまたトリヤマが立った



よーそろー

あのトリヤマに向かって全速前進!



俺はまたウェーダーをブカブカいわせてトリヤマへ急ぐ

近づくと鳥ども一斉に逃げる

魚いない

なんか変だな




...





しばらくしてまた別の場所に立ったトリヤマをよく観察すると

どうもヤツら単に喧嘩をしてるだけらしい

タッチアンドゴーでエサ喰ってるヤツも結構いるので実に紛らわしいが

別にナブラめがけて集結してるわけでもないようなのだ

だから現場にブカブカ駆けつけても魚っ気はない

かえって逃げちまうのだろう

がっくりと肩を落とし俺はいくつかのサーフをランガンした





...





ルアーの釣りはあまり釣れない

キャストを繰り返した右腕が痛い

砂の上を歩くのも疲れる

半日もして飽きてきた俺はふと考えた

都合のいいアイツと遊ぶか

今日は疑似餌シバリだがあれは釣りじゃない

問題なかろう

俺は釣具屋に寄ると店番のおばちゃんに言った

カニ網おくれ

ナイよ

このあいだ買ったじゃん

売り切れちゃったよ



...


ひょっとしてブームw



ナイんじゃ仕方ない

かなりクタビレちまったカニ網2号を再登板させよう

おどやで79円のサンマを買って俺は漁港でカニ網を投げる

疲れた俺を癒してくれるのはいつものイシガニ

a0279321_17315329.jpg

ウッシャーどっからでもかかってこーい


あれほど燃えあがった俺とカニとの関係は

グヂュグヂュに爛れたような季節を経て

安定期に入ったようだ

そばにいるからなんとなくしちゃうってカンジ?

何の感慨もなく俺は生臭い肉片を指先でもてあそぶ(エサのサンマのことです)

さほど愛おしいわけでもないが甲羅をナデテみたりする

...



ガッ


イッッテェ―

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火遊びご用心





...






キャストに疲れた右腕はまだ痛い

今しばらくの休養が必要だ

せっかくだから夜磯の下見をしよう

俺は半島を横切りガチ磯に向かう

漁港のポイントにカニ網を投げ込んでおいて

ガチ磯を見下ろす駐車スペースに車を乗り入れた

チャランボだけを持って新しい溝を2本踏査する

上がってくると先行していた宇都宮ナンバーのアングラーがいた

ヒラスズキ師で少しおしゃべりをする

勉強になった




...




そんなこんなでずいぶん時間がたってカニ網を上げたがカニは付いてない

かじられた形跡もないのだ



ひょっとして場荒れ?!


仕方がないのでピュンピュンしてみた
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ズリズリもした


何も釣れない

よけいに右腕が痛くなっただけだ





...





雲行きが怪しくなってきた

山越えの途中で雨が降り出し

夕マヅメに狙いを定めたサーフに着く頃には

風をともない雨脚はさらに強まったのだ




...





横殴りの雨の中俺はサーフで釣りをする

ベストの上には防水透湿素材のレインウェア

メンテが悪いせいか防水性能はすでにない

透湿性はある

肌着にまで浸み込む雨が冷たい

身体が冷え切ったからか、右腕の痛みが右半身にシビレのように広がってきた

もう手投げではキャストできず、身体全体を使ってルアーを投げる

夕マヅメは過ぎ辺りはもう暗い

帰りゃいいのに雨の中俺は釣り続ける

タレックスのレンズ越しに見える灯が滲むのは雨のせいなのか





...





力なく飛んでいったワームが着底すると

ゴゴンと何かが喰らいついた

ドラグがジリジリ鳴く

ああエギングの時緩めたままだった

ドラグを締め直して2度3度追いアワセを入れる

慣れ親しんだ首振りアクション


a0279321_19271970.jpg

50くらいか



やっと帰れる


来週は小潮だ

夜磯でチンタラ釣ろう





...





疲労困憊で富浦インターに滑り込む

ウェーダーを履いたまま俺は強がりを言う



予定通り通勤割引に間に合ったぜ



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by US100243 | 2012-12-02 19:47 | 海の釣り | Comments(10)
南房ガチ磯~中通し竿インプレ
俺は景品に弱い

根がケチンボだから、とかく安いものを買いたがるが

景品をつけられたりすると、いとも簡単に幻惑され

ちょっと高かったりあまり必要で無いものも

つい買ってしまったりする

昨夜もカイワレ大根の種がおまけに付いた日本酒を3パック買った

日本酒もカイワレ大根の種も、別々に吟味して買ったほうが

それぞれ安くてよい品が手に入ると思うのだが

景品として組み合わされると何だかオトクな気がして

ついつい買ってしまう

カイワレ大根の種なんぞ全く必要もないのに

昨夜俺は日本酒を3パックも買ってしまったのだ





...





手持ちのハリが大方フグにのみ込まれてしまったので

俺はチヌ針を補充しようと釣具屋へ逝った

釣針と5号フロロをカゴに入れレジに向かうと

5千円以上お買い上げのお客様に魚拓カレンダープレゼント

と張り紙が目に入った

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こんなヤツ

そういえば今年のヤツは昨年末に安物のリールを買ってもらったな

タダでもらえるなら来年のも欲しい

これは5千円以上お買い上げせねばなるまいと俺は売り場に戻ったのだ




...





売り場を見て歩くが欲しいものはない

根がケチンボなせいだろう

必要に迫られないと物を買う気にならないのだ

かといってチヌ針ばかり5千円分買うのも夢がない

さてなんとしたものかと釣り竿を見てるとガイドの無い磯竿がある

5.2mの2号竿で1万円ちょっと

インナーなんとかと名付けられてるが、要は中通し竿だ

中通し竿と言えば、俺のイメージでは趣味人がハゼやシロギスを釣る小物竿だが、磯竿もあるのか

そういえば夜磯の釣りは糸のトラブルが付きものだ

頻繁に糸撚りを伸ばしたりガイド絡みを直したりしなくてはならない

先週の釣りも猛烈な向かい風で糸がバタついて難儀した

中通し竿ならその心配はない

ひょっとして夜磯と中通し竿はベストマッチなのではないか


俺は1万円ちょっとでその中通し竿を買った

糸の通し方を教わると俺は竿と糸通しのワイヤー以外の付属物をすべて捨てた

ケ-スの中に入っていただろう保証書や取説や竿袋をその場で捨てた

それが俺の流儀




俺は今年もタダで魚拓カレンダーを手に入れたのだ





...





今日も明日もまるっきりの平日

特に明日は請求書の関係で絶対にサボれない

なのに俺は我慢が出来ない

買った中通し竿を使ってみたいのだ

吹きすさぶ海風の中で

糸ガラミ皆無だぜウヒョーと言ってみたいのだ

夕方出撃でいいじゃないか

明日の朝までに帰ってくればいいじゃないか

俺は午後の仕事を片付けたことにしてエサ屋に解凍予約を入れた

買った中通し竿に前もって糸を通して荷台に放り込み

俺は逃げるように館山道を走り続けたのだ


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夕日に向かって走れ




...





ガチ磯に降り立つとなんと無風

無風の冬磯の釣りが一番快適ではなかろうか

夏場では暑いし何より磯ヌカカの猛攻を許す

冬場の強風時は寒くてまるで修行だ

中通し竿の強風下の実験にはならないが

快適に釣れる幸せを今日は楽しもう

少しウネリが残っているが小潮で干満も小さい

このあいだ開拓した溝を釣ることにした

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ウネリでざわつく海




...





付け餌を取り分けアミとオキアミのブロックをガシガシ混ぜる
a0279321_1694812.jpg

あまり解けてない

まとめる必要もないので粉を入れずに撒いたがよく光ること

何だかスゴク釣れそうだ

さあ逝くぞ中通し竿

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なんか変なのw


竿を振ると5号の道糸が気持ちよくスルスルと出ていく

そりゃそうだ

俺は夜磯では1.5号のウキに1号のクッションシンカ―でフカセる

少し波に揉まれたりエサトリにつつかれたりする度に

浮いたり沈んだりされては煩わしい

だから浮力はタップリ残す

それでも問題無くメジナもクロダイも釣れる

魚に違和感を与えないように浮力は限りなくゼロに

なんて昼磯とは別世界なのだ





...




2投目でアタリ

タップリ浮力を残したウキがジブジブと沈む

いつも通りわずかに聞きアワセをしたのち本アワセ

ぐいぐいと寄せてよいさと抜くと35cmくらいのクチブト

普段使いの1.5号竿と比べると寄せも抜きも楽チンだ

ちょっと持ち重りを感じるが、中通しだからか2号だからかは分からない

さてブログのために記念撮影

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何も写らんw


モニターにはフラッシュを禁止しましたと出ている

俺はフラッシュを禁止した覚えはない

デジカメをポケットから出す際に、変な所を押して変な設定になってしまったようだ

テキト―にボタンを押してみるが戻らない

取説を見なければわからないが、そんなものは買った瞬間に捨てている

仕方がないのでヘッドライトで照らしながらシャッターを押してみた

a0279321_16532851.jpg

いかがですかw


ちょっと写真撮影に手間取ってしまうがよく釣れる
a0279321_1714124.jpg

ヘッドライトで照らしてパチリ


バラシたりフグったりもしたがよく釣れた
a0279321_179459.jpg

またライトで照らしてパチリ


そうこうするうちに道糸を根にとられてウキを失くす

拾ったウキだからまあいいや

しかし1.5号ウキはひとつしかなかったので「中」と表示しているウキを付け、3Bのかみつぶしを噛ませる

一般的なフカセ仕掛けだが格段に軽くなった

すると格段に仕掛けが扱いにくくなった

濡れた道糸が竿の内部に張り付くのか

道糸が穂先から出ていきにくいのだ

中通し竿は重い仕掛け向きのようだ





...





仕方がないので足元を攻めていると

「中」のウキが勢いよく水中に入る

軽いウキは抵抗が小さいからかなとアワセると

ぎゅいんぎゅいんと今日一番の引き

40あるかな

a0279321_1727167.jpg

測らないけど


クチブトばかりだけれど充分に楽しめた

明日今日も仕事だもう帰ろう

喰う分のメジナのエラとワタをウツボ様に奉げて

俺はガチ磯から撤収した




...





帰りの車中俺は出来ゴコロを起こした

もう季節だしちょっと根魚をチェックしとくか


漁港のめぼしいポイントをパトロールする

a0279321_17393437.jpg

年々釣れなくなる


根魚はすぐに場荒れするので俺的には自粛している
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たまに喰う分だけ


シメはギンポ君
a0279321_1745099.jpg

盗撮画像のようだw





...






家に帰ると午前5時

まだ真っ暗だがもう朝なのだ

俺はたたんだ中通し竿の上からジャボジャボと水を注ぎ

逆さにして水を出した

これ以上の手入れをする気はない

体を温めるために入った湯船で

俺は少しウトウトとした

今日もキツイ1日になりそうだ



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by US100243 | 2012-11-23 18:00 | 海の釣り | Comments(6)
  

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