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カテゴリ:海の釣り( 52 )
漁港でバイング~アオイソメの憂鬱(後篇)
     
>>続き

進化しつつある俺のバイングなどと

大それたことを言ってしまって気恥ずかしいが

もちろん大したことはない

呑み込まれたアオイソメが気持ち悪いので

エサを身エサに替えてみたのだ








...








身エサは安くてエサ持ちもイイし

意外と結構いろいろな魚に効く

余談だが俺がガキの頃悪童仲間と連れ立って

伊豆大島で釣り合宿をしたことがあったが

波浮の港で地元の青年が

釣り上げた小型のシマアジを細切れにして

デカいボラを釣っているのを見て驚愕した

ボラは臭いだのシマアジは高級魚だの

俺の狭い世界の常識がガラガラと崩れ

やはり旅はするものだとしみじみ思ったものだ









...









身エサには安いサンマがイイだろう

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出盛りに買っておく

別にどんな魚でもイイのかもしれないが

サバやイワシなどの青魚が良さそうだ

シマアジでもカンパチでもホンマグロでも

お好きな青魚を使えばよろしいが

皮付きの切り身の方がエサ持ちはよい









...









二枚に卸して

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端から小さく切っていく

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皮付きでね

外道に喰われることはあまり無いから

半身分あれば一日釣るには充分だろう

残った半身は銀ピカの新鮮なものなら

刺身にしたりそれを酢で〆たり

お好きに料って楽しめばいい

俺はといえばブツ切りにして

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こうして

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こうなるのは変わり映えしないお約束だ

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一荷キターッ








...








仕掛けは何だってイイがハゼやキスを狙う

チョイ投げ仕掛けを転用すればいい

海底にエサが落ちつけばイイのだから

太仕掛け大オモリでも釣れるだろうが

バイガイが付いているか分かる程度に

軽い仕掛けでなくては効率が悪い

ハリスは1~2号か

細い方がエサが海底になじむだろうが

すぐに縮れてしまって扱い難い

なに相手は貝だからハリスは細い方が

喰いがイイなんてこともないだろう








...








大切なのがハリだ

しばしば呑み込まれて難儀するから

軸が長くてカエシの無いタイプがお勧めだ

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ベリーでげっと

皮の方からハリを刺しまた皮の方に

針先を抜くとエサ持ちがイイ

針先は出ていてもバイガイは気にしないようだ

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スタンバイOK

後はテキトーな所へテキトーに放り込んで

仕掛け移動を兼ねてたまにキイてみる

仕掛け以外の重みを感じたならゴミかバイガイが

くっ付いているだろうから巻き上げてみよう

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一荷キターッ








...








身エサを使ってもしばしばハリを

呑まれてしまうことに変わりはないが

軸が長くてカエシの無いハリならば

何とか外せることが多い

強引に引っ張ってハリが伸びてしまっても

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こうなるとすぐ外れる

指先で曲げ直して形を整えればいい

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こんなもんかな

なに相手はしょせん貝なのだから

こんなハリでも問題なく釣れるだろう








...









こうして身エサを使えば

たまにアナゴやイシモチが釣れるくらいで

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愚痴を言うな

イソメエサのようにシロギスに悩まされることもなく

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外道です

バイガイ釣りに集中できるだろう

ハリはバーブレスだからキャッチ&リリース派の

ゲームフィッシャーマンも楽しめるんじゃないか

そんなエキサイティングなバイング


アナタも試してみませんか







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次回料理篇です















by US100243 | 2019-04-24 14:25 | 海の釣り | Comments(8)
漁港でバイング~アオイソメの憂鬱(前篇)


何やら最近ではバイトテロなどと言って

飲食店の厨房で愚かな若者たちが

ゴミバケツから拾い出した魚を

捌いて寿司を握ったり

おマタにおタマをあてたり

客としては思い浮かべたくないような

愚行を動画に撮ってネットに上げ

社会問題になっているらしい

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バカッターと言うそうだ








...








この平和な日本でテロとはちょっと穏やかではないが

インターネットではその悪事は瞬く間に拡散され

企業名やら店名やらすぐに特定されてしまう

会社は調査するやらお詫びするやら大騒ぎで

大規模なフランチャイズチェーンなどでは

係る費用も甚大な金額になるだろう

まさしくテロルだと言いたくなるのも分かる

日本人は劣化した と言いたがる学者もいれば

俺だって年寄りのハシクレとして

最近の若い者は などと陳腐な決まり文句を

言いたくなるが果たしてそうか








...








古今を問わず若者は愚かなもので

この類のイタズラは昔からあったと思う

違いといえばツイッターやらFBやら

SNSなんてものがなかっただけで

仲間内の武勇伝に収まっていたのだろう


見ぬ者清し とはよく言ったもので


実際に厨房の中で何が行われているか

出されたものを喰うだけの俺達には

知る由もないだろう








...








ウチの馬鹿嫁が台所で アッ と声を上げ

しばらくして グヘヘヘ見ぬ者清し と

何やら呪文を唱えている

俺は出されたサラダの皿を前に

ああこのトマトは三角コーナーに

落っことしたヤツじゃないかなどと

不安に胸をさいなまれるのだが

嫁を問い詰めたところで白状するはずもなく

ついしてしまう不潔な想像をココロの奥に

封印するよりスベはない

ココロ穏やかに喰い物を楽しむためには

イヤなことは思い浮かべない努力が必要だと

最近ようやく俺は思うに至ったのだ


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見ぬ者清し









...








暖かな日差しを背中に浴びてバイガイを釣る

呑気なバインガーにも悩みはある

ロクな魚が釣れない俺はしばしば漁港で

バイガイを釣って肴にしていると
以前お話した

甘辛く煮付けたバイガイを齧り酒を啜る時

つい思い浮かべてしまうのが

エサに使うアオイソメの存在だ


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ちょっとキショイ

バイガイは貝のくせに結構獰猛なのか

千切った青イソメをたいてい飲み込んでしまう

そのアオイソメが今喰っているバイガイの腹中に

入っていると想像すると単なるタンパク質だから

毒ではないと思うががあまりいい気はしない

思い出さないように努めてもアオイソメの姿態が

脳裏に浮かび時として憂鬱になってしまう


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旨いんだけどね

釣ったバイガイを海水のバケツに

入れておくと吐き出すこともあるから


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上の方に見えます?

きれいな海水に活かしてアオイソメやら

糞やらヘドロやらを出そうと

試みるのだがたいてい上手くはいかない

大きなバケツを用意して海水を入れ

コツコツと釣ったバイガイを

背後のバケツに放り込んでいく

陽も傾きずいぶん釣ったと思う頃

ふと背中に殺気の様なものを感じて振り返る


おおおっ


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外房エクソダス

貝のくせに行動的なバイガイ達は

大人しくバケツの海水に浸ってはいない

まるで陸生のカタツムリのように

次々とバケツから出てきてしまうので

泥抜き(イソメ抜き)は上手く逝かないのだ








...









ここまで書いてきて少し話はそれるが

ちょっとお話ししておきたいことがある

俺は基本的に貝と海藻のお話は書かない

換金性の高いサザエやアワビはもちろんのこと

今の季節足元に無尽蔵に生えている

ヒジキだって採ってはいけない

ご存知の通り漁業権対象種とされているからだ

書くとすれば偶々このブログを読んでくださる

ビギナーが勘違いしてしまわないように

漁業権が設定されていない区域の獲物だと

ポイントを明記しなくてはならないだろうが

それはそれで別の問題をはらむので

レイシガイのような誰も相手にしない貝はともかく

基本俺は貝と海藻のお話は書かないのだ

実際のところ思わぬ貝や海藻まで

漁業権対象種としている区域があって

実はこのバイガイを漁業権対象種としている

漁業協同組合も結構ある

それにもかかわらず今回バイガイのお話をしたのは

房総でバイガイを漁る漁師を見たことがなく

また釣り針に喰いついてきたバイガイを

持って帰って肴にしても問題だとする

漁業協同組合ははないと思うからだ

それでも気になるから俺はバイガイを

対象種としていない漁協管内の漁港で釣るが

万が一アナタが釣ったバイガイを見咎める

漁業従事者がいたならおとなしく

そのバイガイをリリースしてほしい

漁港は税金で整備されているんだ とか

釣り人が地元に金を落としている とか

居直るバカもいると聞くが

遊びで出張ってくる俺達よりも

地元民優先なのは言うまでもない







...








久しぶりのブログ更新につい

言わずもがなの野暮なお話をしてしまったが

後篇ではアオイソメの憂鬱から解放された

進化しつつある俺のバイングについて
(大した話ではないが)

興に乗ればちょっと旨いバイガイ料理について
(これも大した料理ではない)

皆さんにお話してみたいと思うのだ

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待っててね






続く>>








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忙しいのでいったん切ります














by US100243 | 2019-03-29 10:59 | 海の釣り | Comments(8)
南房漁港の転びバテレン(朝マヅメ編)
   

あぁぁ、寒いじゃねえか


ついこの間まであんなに暑かったのに

ウェットスーツを脱いだ濡れた身体に

吹きつける夜風が体温を奪う

夜釣り教を棄て夜釣りを止めた俺だけど

夜通し釣らなければ夜釣りではないと

勝手な理屈をつけて長い夕マヅメの釣りを

今日も楽しんできたところだ


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可愛いよクチブトちゃん


だが老いさらばえた俺に長時間の釣りの

疲労に加えこの寒さはいよいよ堪える

南房磯べりの駐車スペースで

そそくさと身体を拭くと俺は

オンボロ車の運転席に滑り込んだ

背もたれを倒しまぶたを閉じる

朝マヅメまでぐっすり眠ろう








...








小一時間ほど眠ったのだろう

目を開けると車内時計の日付が変わっていた

買い置きの缶コーヒーを開けゆっくりと啜る

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漢(おとこ)はやっぱりグヮテマラだろう

30分くらいボンヤリとしてただろうか

別段グァテマラになることもなかったが

コーヒーに含まれる糖分とカフェインが

俺の体力と気力に喝を入れてくれたようだ

またぞろ釣りをしたくなってきた

ちょっと早いが朝マヅメの釣りを始めてみよう








...








外の様子を窺うとまだ少し風が強い

また濡れて冷たいウェットを履くのはツライ

釣ったクチブトは皆リリースしてしまったし

朝マヅメはどこか風裏の漁港で

喰える魚を狙うことにしよう

ひよった俺はそのままエンジンに火を入れ

ひと山越えて小さな漁港へと降りて行ったのだ








...









漁港の岸壁に車を横付けに停め

とりあえずカニ網を投げ込んだ

寒いのでしばらく車内でグズグズする

竿を出す踏ん切りもつかぬまま

頃合いを見てカニ網の細引きを手繰る

おおっ、何か掛かってるぞ

ちょっと小振りだが久しぶりのアオだ

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ミッドナイトタイワンインタテヤマ

お土産はカニだけでもイイやと

俺らしく軟弱な方針を決め

カニを網から外しバケツに放り込む

サンマを仕込み直して再びカニ網を投げる

冷たい夜風から逃げるように

俺は車の中に戻ったのだ








...









またしばらく車内で時を過ごす

そろそろかと車から出てカニ網の

細引きを手繰ると今度はスカのようだ

海藻やゴミとともに1メートルくらいの

ヒモがエサ袋から垂れている

外そうとそのヒモを握り俺は総毛だった


い、生きてる

きゃ~、いやぁ~ 

初老の男らしからぬ情けない悲鳴を上げ


岸壁のコンクリの上にへたり込んだ俺は

ちょっと下着を汚してしまったかもしれない

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もう勘弁してくれよ








...








恐る恐るヘッドライトでそのヒモを

照らして観察してみると

どうもイソメの類のようだ

仔細あって俺は長いモノが苦手なのだが

この巨大さとヌラリとうねるその様は

俺の許容範囲をはるかに超えている

反射的に俺はナイフを握り

そのイソメを真っ二つに切ってしまった

少しでも短くしようとしたのかもしれない

半島から輸入されるアオイソメのように

のたうちまわったり牙を剥いたり

することがなかったのは救いだが

ゆっくりとうねるそれはまだ充分に長くて怖い

俺はそれを再び真っ二つに切った

それでもまだ怖いのでそれぞれを二つに切る

8等分されたイソメは5インチワームのようになり

俺のココロは少し落ち着きを取り戻した








...








せっかくなので針に付け海に落とし込んでみた

すぐに竿先が引き込まれカサゴが釣れた

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肴追加

真夜中
あまりに早い朝マヅメは

魚の喰いは良くないことが多いが

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メバルも釣れた

潮が利きだしたのか

巨大イソメが特餌だったのか

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デカいのも釣れた

エサを落とすとすぐ釣れる

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旨そうな個体

入れ食いだった

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一つのエサで何匹も

夜釣り朝マヅメ釣り楽し~っ








...








カニもあるし肴にはもう充分だろう

秋分の日はとうに過ぎて

秋の日の日の出はずいぶんと遅い

見上げる夜空にはまだ星が瞬き

夜が明ける気配はまるでなかったが

俺はちょっと早い朝マヅメの釣りを

仕舞うことにしたのだ

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喰う分だけキープ









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by US100243 | 2018-10-31 17:26 | 海の釣り | Comments(11)
南房磯の転びバテレン(夕マヅメ編)
  
ある夏の日俺は海に向けて愛車を駆っていた

久しぶりに潮の匂いを嗅ぎたくなったのだ


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海はイイのう

窓を全開にして潮風を迎え入れる

ハンドルを握る手がじっとりと汗ばむ

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外気温は35℃



...



外房は涼しいのう







...









気温35℃で涼しいとはふざけたことを言う

年寄りは熱中症に気を付けろよ
 と

言われてしまうかもしれないが

別に俺はヤセガマンしてるわけでも

老いぼれて暑さを感じにくくなってるワケでもない

俺は普段こんなトコロに棲んでいるのだ

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サイタマなめんなよ








...










せっかく外房まで来たのだから

もちろん魚釣りをする

カゴカキダイにはまだ早いから

メッキやショゴを釣って肴にしようと

漁港でルアーを投げ込んでみたが

豆サバやチビカマスばかりが元気で

喰える魚は一向に釣れない

のみならずアタマまで痛くなってきた

気温はサイタマよりずいぶんと低いが

海べりの直射日光はやっぱり強烈だ

陽が陰るまでちょっと休むことにしよう








...








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ふたりを~ゆ~うやみがぁ~


沈む夕日を眺めながら考えた

辺りも薄暗くなってお魚の警戒心も薄れるだろう

そろそろ旨い魚が釣れるんじゃないか

以前お話したように夜釣りを止めた俺だから

夜釣りをする気はまったく全然無いが

夕マヅメだけちょっとフカセてみよう

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なぜかコマセも解けている









...








南房まで下り久しぶりの磯フカセの準備を

もたもたしてるうちに辺りは暗くなってきた

竿を伸ばす頃には夕マヅメも極まって

磯べりに浮かぶウキがほとんど見えない

仕方がないので点灯してみた

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おおっ、なんなんだこの高揚感は









...








まずはいつもの君にご挨拶

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おコンバンハ

釣るのは夕マヅメの間だけだから

テンポよくコマセを打ち込んでいると

波間に揺れる赤く光るウキが沖に走る

よく走る魚は結構旨そうなイサキだった

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刺身がとれるな

最近ではアジより釣れるイサキだから

あと3枚ほど追加して釣りを切り上げようと

思って釣ったがなぜだか後が続かない

あわよくばフエダイでもと欲も出てきて

どう釣ればイイか海おとこさんにお尋ねしてみた

海おとこさんはご存知夜釣り教の幹部信者で

排便後の犬猫さながら後ろ足で砂をひっかけて

夜釣り教を棄てクリスチャンに戻っていったこの俺を

決してココロよくは思っていないはずだが

それでもちょっとした秘訣を教えてくださった


浅場を釣ってみろ







...








ヤマメだって夕マヅメにはチャラ瀬に出てくるだろう

フエダイも同じだ

何という説得力だろう

寸分も疑わずウキ下を50cmに詰めて

浅瀬を釣るとさっそくアタリだ

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クチブト君登場

それからはクチブトメジナが連発してきた

特にデカいメジナを浅場で掛けると

トルクのある引きで縦横に走るから

まるでフエダイの良型を掛けたように

錯覚してしまってそれはそれで面白い

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いつでもポッテリだね


夜釣り夕マヅメ釣り楽しぃ~








...









暫くして写真に写らないくらい黒いソイが釣れた

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見えますか?

ソイとイサキで喰うには足りる

おや、俺の格安スマホが光ってるぞ

見れば海おとこさんからのメッセージだった

夏場のクチブトを喰ってこそ真の漢

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仕方ないので1枚キープ

早く帰らにゃ日付が変わる

ちょっと粘り過ぎてしまったが

竿をたたんでコマセを流し

俺は夕マヅメの釣りを終わりにしたのだ









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by US100243 | 2018-09-26 16:05 | 海の釣り | Comments(8)
俺のブラクリ


皆さんもワレメがお好きだろう


そんなことを言うと 当たり前だろう

ワレメが嫌いな男などどこにいる とか

僕はぷっくりしているワレメが好き とか

あらぬことを口走る御仁が出現するに違いないが

そんな問題ではなくこれは魚釣りのお話で

小磯の岩のワレメや堤防のコンクリのすきまや

積み上げられたテトラとテトラの間に生ずる

狭い間隙について言っている

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可愛いよワレメちゃん

まだほんのガキの頃俺は

タンスの隙間や机の下や押し入れの中の暗がりに

じっとうずくまっていることがよくあった

物悲しい気分の中にもこの世の困難や災厄や

辛い出来事から隠れ逃れられるような気がして

ちょっと安心できたのだと思う

外敵から身を隠し岩の間に潜んでいる

魚達のココロも同じなんじゃないだろうか









...









その日もアタリは遠かった

荒磯に挑んでルアーを失くしたり

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ルアー高すぎ

堤防からヒラメを狙ってみたり

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頼りのワームで

いろんな所でいろんなルアーを投げてはみたが

一向に魚の気配はなかった

回収したルアーがずいぶんと冷たい

試しに漁港でコマセを撒いてみたが

ミニフグ以外の魚は現れなかった

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どんなときも

水温が低すぎるのか

腕が悪すぎるのか

そもそも魚がいないのか

こんな時皆さんはどうしますか

海の風に吹かれただけで満足だよ と

早めに帰って家族サービスするのもイイだろう

ボウズ上等の漢釣りだぜこの野郎 と

ルアーを投げ続けて肩を痛めるのもイイだろう

だが俺はケチンボでちょっと浅ましいから

何としてでも魚を釣って喰いたい


そんな時俺はブラクるのだ

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可愛いよカサゴちゃん








...









ブラクリの主なターゲットは根魚だが

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メバル君

ワレメの中には結構いろんな魚がいる

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高値で売られているらしい

そして身を隠している安心感からか

普段は臆病な魚も大胆にエサを喰ってくる

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コッパ君

潮や天候が芳しくなくても何とかなるし

掛かった魚を問答無用でワレメから

引きずり出すコーフンもクセになる

俺は本命の釣りそっちのけで

終日ブラクってしまうこともあるくらいだ








...









そんな楽しいブラクリを使った釣りだが

岩やコンクリの隙間に仕掛けを入れるのだから

頻繁に根がかりするのは避けられないだろう

そして出来合いのブラクリ仕掛けは結構高い

だから俺は自作のブラクリで釣っている

特徴的な赤いハリスはDIY店で買う

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500円くらい?

測量に使われる化学繊維の撚糸だろう

これは電車結びで道糸に結び付ければ

ウキ止めにもなって重宝している

ひと巻買えば一生分あると思う

これに釣れる魚に合った針を結べばいいが

ムツ針やカサゴ針のようにネムリが入った針なら

いくらかでも根がかりが防げてイイだろう

でも新品の針を使うのはもったいないから

俺はタックルベリーで買った中古針を結ぶ

オールドファッションの海津でも伊勢尼でも

太軸の針なら何だってイイのだ









...









リールは仕掛けの長さを調節するだけだから

何だってイイが軸受けリールが使いやすい

俺は50年前に早逝した伯父貴の形見の

タイコリールを引っ張り出してみた

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ポンコチスト垂涎

昔のタイコリールは横転リールとも言って

キャストする時はこう回転させる

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糸がとんでもなくヨレる

構造はとてもシンプルだ

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イヤン見ないで

50年前の道糸は捨てて

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もったいないけど

30年前に買った14号を巻く

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ナマダ用漢糸

ずいぶん太い糸だと思われるかもしれないが

根がかり必至とはいえできるだけ海中に

仕掛けを残したくないからだ

喰いにはまったく影響ない









...









竿は使い古しのシーバスロッドが頃合いだ

岩やテトラに頻繁にぶつけるし

根魚はいったん根に張り付かれたら

なかなか獲れずに往生する

そんな時は道糸を巻いて巻いて

竿先を海中に入れ穂先を抵抗する獲物の

口中に突っ込むまで巻いて

強引に引きずり出したりする

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穂先折れる

もちろん高い竿が折れても気にならない向きは

ブランジーノでもエクスセンスでも

お好きな竿を使えばよろしい








...









エサはイソメの類が持ちが良くて使いやすいが

船からのカサゴ釣りによく使われる身エサは

ウツボが喰ってくるからあまりお勧めできない

なにボウズ逃れのお土産作りくらいなら

使いさしのオキアミで充分釣りになる

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エサ持ちは悪いけど

季節によって場所によって

喰える魚がいろいろ釣れる

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天種君

長竿を繰る正統派フカセ師の皆さんも

C&R派のスポーティなルアーマンも

たまにブラクリをお試しになってはいかがだろう

一度この味を覚えてしまったら

ワレメを見たらガマンできない釣り人に

アナタもなってしまうかもしれない






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皆さん良いお年を











by US100243 | 2017-12-29 18:17 | 海の釣り | Comments(10)
漁港でアイゴる~バリバリ喰うべし
 

漁港にアイゴが湧いている

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バリバリですよ

アイゴという魚はどうも毀誉が分かれる魚で

かなり旨いという評価もたまには聞くし

臭くて喰えないという悪口はしばしば聞く

沖縄には稚魚を塩辛にした珍味もあるし

西日本の所々ではヒラキが賞味されてるそうだ

そんな知識だけはあったから若い頃俺は

赴任先の九州で釣ったデカいアイゴを

開いて一夜干しにして喰ってみたことがある

こんがりと炙られて脂の滲み出たアイゴは

発酵した小便を想わせる強烈な磯臭さで

変なモノを喰っては食通を気どる癖のあった

若い頃の俺にしても喰えたものじゃなかった

ふたくちほど喰ってギブアップし残りは捨てたが

ケチンボな俺が腐ってない喰い物を捨てたのは

後にも先にもこの時だけだったかもしれない








...








以来俺は身辺からアイゴを遠ざけてきたのだが

馬齢を重ねて少しは分かってきたことがある


喰い物の旨いマズイを軽々に言ってはならない

同じ魚種であっても季節によってサイズによって

棲家の水質やもちろん喰ってるものによっても

ずいぶんと味わいが違うものだ

アイゴを高く評価する地方があることは

故無きことではないに違いない

漁港に群がる無数のアイゴを見て俺は思った


しばらくアイゴを追究してみよう


いろいろアイゴを釣って料って喰ってみて

俺なりにアイゴを評価し直してみたいと思うのだ

マトモな魚が釣れないから言ってるワケでは決してない








...









追究するなんぞとカッコつけてみたが

外房にも南房にも今アイゴはいくらでもいる

コマセをパラリと撒いてみよう

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カゴカキダイはいないのか

手のひらくらいのアイゴが湧いてくるだろう

口が小さいからアジサバ釣るより難しいが

カゴカキダイやハコフグほどテクニックは要さず

小バリを結べば簡単に釣れる

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小さいのはバリコと呼ぶ

カゴカキダイやサンノジと同様平たい磯魚だから

パワーとスピードはサイズの割には強烈で

細仕掛けで釣れば釣りとしてはとても面白い

鋭いヒレに毒を持っているのは皆さんご存知だろうが

これくらいの大きさなら別に大したことは

...



ぐわっ


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めごちバサミを使いましょう








...








イロイロ外道も釣れてくるが

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マイクロコッパ

雑魚釣りだって楽しいものだ

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これは旨くない

本命のバリコが釣り溜まってくる頃には

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これだけあればイイかな

秋の陽はつるべ落としに翳ってくるだろう

大型のアイゴと違ってヒレを切り落とすこともない

〆たり血抜きをする必要も全くなく

ただちょっと厚手のビニール袋にでも入れて

冷やして持って帰ればそれでよろしい








...








料ってみると言ったってもとより怠惰な俺だから

毒ヒレを落とさないばかりかウロコも引かず

ワタすら出さず下拵えはほとんどしない

ざっと洗って多めの塩をまぶしつけてみた


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まったくの手間いらず

これをタッパーに入れて冷蔵庫に格納する

アブッテカモをまねてみたのだ

ご存知の方もおいでだろうが

アブッテカモとはスズメダイの塩漬けで

よく博多辺りで焼いて肴にするから

九州北部の流儀だろう

ウロコが頑丈なスズメダイなら

なかなか塩が入って行かないから

しばらく漬け込むようだが

ウロコがないに等しい小さなバリコなら

一晩おけば頃合いだと思う

もちろんサイズや塩加減の好みにもよるから

イロイロ試してみてください








...








次の日タッパーを開けるとまぶしつけた塩は融け

少し磯臭い水が出ていた


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ポッテリとして旨そうだ

これをグリルで焼くだけだ

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...







あっという間に焼けたらさあどうぞ


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バリコ定食

おまじないのようにスダチを垂らして


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磯臭さ消えるかな

さあ喰ってみよう

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恐る恐る

カゴカキダイのように脂はのってないが

旨味のあるしっかりとした身質の白身だ

こんがりと焼き色のついた皮目も

ニカワを含んで香ばしく旨い

懸念していたションベン臭さはまったく無く

わずかに帯びた磯の香は

魚喰いには好もしい個性と言えよう

調子に乗って肝臓にも箸をつけてみた

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さすがにキモは...

おお大丈夫だ

普通の魚のキモのように普通に旨い



アイゴはかなり旨いぞ







>>低水温による資料不足のため
  続きはしばらく後になります






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最後まで読んでくれてありがとう



by US100243 | 2017-11-24 14:12 | 海の釣り | Comments(8)
漁港でカゴカく~そして冬の釣りへ
   
   
>>前回からの続き


さすがにこれは気恥ずかしい

彼岸もとうに明けて花の便りもちらほらと

聞かれる今になって「そして冬の釣りへ」はないだろう

日頃旬は大切だなどと分かったふうなことを言ってるクセに

季節外れも甚だしいとお怒りの向きもおいでかもしれない

あるいはこの期に及んで冬の釣りの話を持ち出すのだから

何やら深慮遠謀があってのことではないかと

深読みされる向きもおいでかもしれない

だがそんなことは全く無くて

ひとえに俺が怠惰でダラシナイからで

早く書こうと思いながらもメンドクサがってグズグズするうちに

季節は廻り春になってしまっただけなのだ

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自然農園(狭い庭)の雑草

恥じ入ってフォントも赤くなりそうなタイミングだが

そこはこの変痴気ブログをお読みくださる皆さんの

温情に甘えてお話を続けさせていただきたい

名残のカゴカキダイ釣りのお話をさせていただいて

このシリーズの締めとしたいと思うのだ








...








さて前回大型漁港でスレッカラシのカゴカキダイを相手に

イケそうでイケないカウパーな釣りを余儀なくされた俺だが

再びその漁港でカゴカくことを決意した

別に喰うために釣る小魚に過ぎないのだから

違う小磯や漁港でおぼこいカゴカキダイを

釣ればイイようなものだがそうは問屋が卸さない

釣れないとどうしても釣りたくなってしまうのは

釣師の本能のようなものだろう

ハードルが高いといよいよ燃え上ってしまうのは

オトコの本能のようなものだろう

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できるかな

このオトコ達のチャレンジ精神が生み出す付加価値によって

お魚釣りと水商売の世界は成り立っているのだと

言ってしまっても過言ではないかもしれない








...









スレたカゴカキダイに口を使わせるにはどうしたらいいか

誘いは効くようだが今一つよく分からない

イロイロ試してはみたのだが

ショゴに対する上下のアクションのように

特効薬的な動きは見いだせなかった

ならば仕掛けを落としてみよう

俺は渓流釣りの道具箱からこんな糸を引っ張り出した

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まだ使えるかな

メタルラインを除けば俺が釣りに使う糸としては一番細い

ちなみに俺は流行のゼロ釣法はやらない

この釣法の提唱者の伊藤稔についてはデビュー作の

「究極のヤマメ釣り」の頃からのファンではあるが

これからもゼロ釣法を試すことはないだろう

それについてはまたヤマメ釣りの頃にでもお話することにして

今度は小物釣りの道具箱からこんな針を出してみた

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クチボソや手長エビを釣るために買った針だ

0.2号の糸に秋田キツネの2.5号という細仕掛けに合わせて

竿はいつ買ったのかも覚えていないくらい古い

ペナペナのグラスロッドの穂先と穂持を抜き出して

握りにガムテープを巻いてみた

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エサにも念を入れたい

嫁がいないのを見計らって冷凍庫を探る

奥から凍っていてもクサイ小汚いビニール袋が出て来た

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中にはオキアミよりずっと小さい付けエサ用のアミと

使いかけのアミコマセまで入っていたから臭いワケだ

付けエサ用のアミはコマセのアミと同じものだろうから

コマセと同調させて海中に漂わせれば

スレッカラシのカゴカキダイもきっと喰ってくれるだろう


準備は万端整った







...










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夜釣りはしない俺だから

明け方に片道3時間走って大型漁港に着く

岸壁沿いに車を停めてドアを開けると


さっ寒い


風速10m位の北風が吹いている

もう季節は冬なのだ

よく晴れてはいるがあまりに寒いからだろう

普段は平日でも釣り人の絶えない漁港なのだが

こんな日に釣りをしようという酔狂な人間は

見渡したところどうやら俺だけのようだ

岸壁から海中をのぞき込んでみたが

小魚一匹見えなかった








...









スプーン一杯のコマセアミを海中に落とし込む

緩やかな潮の流れに乗ってアミが拡散していく

5分くらいの間をおいてまた落とし込む

綺麗に澄んだ潮でアミの動きがよく見える

根気よくコマセ続けていると魚っ気がでてきた

底の方から魚達が湧き上がってくる

トウゴロウや小メバルやネンブツダイ

時おり青く通過していくのはタカベだろうか

数は少ないがカゴカキダイの姿も見えた








...









コマセが効いてきた頃合いを見計らって

小さなサシアミを小針に付けて仕掛けを入れる

散り広がるコマセの中にアミを付けた針を漂わせる

さざ波に揺られる玉ウキがゆるゆる沈んだ

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ちびメバルだ

今度はぴゅんと玉ウキが沈んだ

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タカベだった

ポツリポツリと魚は釣れるので

退屈はしないが何しろ寒い

吹きすさぶ寒風を背に受けて短竿を握り

細仕掛けに玉ウキを付けてエンコ釣るなんて

こりゃまんまタナゴ釣りだな

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画像拝借









...









最近リバイバルの様子も見せるタナゴ釣りは

あまり季節にこだわらず産卵期を迎える春先に

釣ってその婚姻色を愛でたりする向きもあるようだが

昔は真冬に限られた釣りだった

ガキの頃長兄が俺にくれたバイブルを見てみよう

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紀元前42年刊


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釣ったらたいてい喰っていた

俺の育った家の近くには用水路が流れていて

利根川から引いていた水だから水質は良く

小鮒やオイカワをしばしば釣って楽しんだものだ

あれは10歳になるかならぬかの頃の冬

用水路の曲がりの深みで俺はタナゴを釣っていた

農閑期なので水は落とされていたが

今と違ってコンクリで護岸されていなかったから

カーブではえぐれて深みが形成されていたのだ

近くで初老の本格的なタナゴ師も釣っていた

俺は卵の黄身とメリケン粉を合わせた黄身ネリで

ポツリポツリとタナゴを釣った

玉虫を使うタナゴ師はほとんど釣れていなかった

よく釣れるね

タナゴ師が声をかけてきた

黄身ネリの方が喰うみたいですね

良かったらどうぞ使ってください

俺は大人びた口調でそう言い

黄身ネリを絡みつけた割り箸を彼に差し出した

ありがとうとタナゴ師は礼を言い、そして俺に訊いた

キミ釣り上手だね、いつごろからやってるの

10歳になるかならぬかの俺は答えた

ずっと昔からですよ

子供の使うずっと昔という表現に初老のタナゴ師は

ちょっと驚いたふうで彼のその戸惑いは

幼くて愚かだった俺にも確かに伝わった








...









そんな昭和の時代のタナゴ釣りを思い出して

寒さに足踏みしながら岸壁上で釣りをしてると

電光のように記憶がよみがえったのだ

おお、今カゴカキダイを釣るこのグラスロッドは


あの時タナゴを釣った竿ではないか

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なんと物持ちのよい

時間の感覚というものはその人が生きてきた

年月の長さに反比例するという説があるが

俺はほとんどそれは正しいと思っている

子供の頃の一年はとても長かったと

皆さんも思い当ることはないだろうか

いわば人生の冬に差し掛かった俺の10分間を

1時間の生として楽しめた頃の俺の時間軸が

重なったような不思議な感覚を覚えた








...








その日は結局4匹のカゴカキダイを釣った

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片道3時間かけて帰ろう

さて晩酌の肴だがさすがに皆さんカゴカキダイは

ちょっと続きすぎて食傷気味でしょうから

針を呑まれて持ち帰った外道のタカベを

今夜は料って喰ってみましょう

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小さいけどね

タカベは俺にとってちょっと分からない魚で

高級魚とされているようだがあまり旨いと思ったことはない

最初に釣ったのは九州でサラリーマンをしていた若い頃で

遠征した五島でグレ釣りのエサ取りとしてしこたま釣れた

連れて行ってくれた磯釣り会のベテランたちも

結構高級魚らしいねと言いながら持ち帰らない

俺は試しに持ち帰って塩焼いて喰ったのだが

パサパサしてまるで旨くなかった

そう言えば何年か前、まだ鵜原漁港でコマセが使えた頃

釣侍の大将に連れて行ってもらって釣ったこともあったな

やはり塩焼いて喰ったがあれは悪くはなかった

だが高級魚だと言われてしまうとちょっと首をかしげてしまう

ハタイた後のイサキのようなクセのないムロアジのような

何だかとらえどころのない身肉の味わいで

ひょっとすると旬と旬ハズレの差が大きい魚なのかもしれない

そんな魚は刺身で喰うのが無難だろう

三枚に卸して皮を引く

皮は硬くて引きやすい

小さいからシンコのように半身で一切れだ

醤油は使わず薄く塩味をつけてみた

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イイ感じだ

もう色付いてしまった名残のスダチをたっぷり絞って

さあ召し上がれ

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これは旨いよ











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最後まで読んでくれてありがとう







  

by US100243 | 2017-03-31 16:55 | 海の釣り | Comments(10)
漁港でカゴカく~南房総寸止めプレイ
   
>>前回からの続き


まずは 舐めるな!と申し上げたい


そんなことを言うとホントは舐められるの好きなんだろう

などとお下劣な茶々を入れる向きがおいでかもしれないが

そうではなくこれはマジメな魚釣りのお話で

たいして珍しくもなく簡単に釣れるからといって

カゴカキダイのような小魚釣りを

バカにして侮ってはいけないと申し上げたいのだ

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あぁぁダメだと言ってるのに








...









正直を言えば実は俺も舐めていた

そんなことを言えばほほう舐めるのも好きなのか

などと下品な茶々を(ry

秋の日差しを浴びて爽やかな海風に吹かれ

ルアーを投げるフリをしながら

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狙いはヒラメ

サンマを投げ込んでみたり

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狙いは???

ウェット着けてサラシに挑むフリをしながら

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狙いはヒラスズキ

イシガニにちょっかい出して流血してみたり

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学習能力ゼロ

ちんたらちんたら海べりで遊ぶ合間に

そう言えばもう一品オカズが欲しいなと

ちょっと竿を出せば釣れてしまう

夕マヅメまでの暇つぶしの手慰みにと

ちょっと仕掛けを下ろせば釣れてしまう

そんな付き合いのいいカゴカキダイを

俺は呼べばすぐ来る都合のイイ魚扱いで

舐めてしまっていたんだと思う

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釣った魚にエサはやらない








...









よく晴れた晩秋の日の昼下がり

俺は外房から南房へと車を走らせていた

夜釣りはやめた俺だから夕マヅメだけ磯に乗って

ちょっとフカセてみようと思ったのだ

そろそろクチブトメジナにもポッテリと

脂がのってくる頃だろう

途中途中の漁港に寄り道して

水色を観たりどんな魚が入っているのかいないのか

調べてみるのは日頃の俺の習わしだ








...









とある南房の大規模漁港

釣り場としても有名で平日の今日も

岸壁にポツリポツリと釣り人が見える

サビキで盛んに小魚を釣り上げている老夫婦に

俺はこんにちはと声を掛けながら近づいた

コマセの効いた竿下に小魚が群れをなしている

多くはトウゴロウだがジンタやらアイゴやらタカベやら

種類もけっこう豊富なようだ

小魚の中には一際目立ってカゴカキダイもいた

釣り人の絶えない有名漁港だからだろう

コマセを飽食してるであろうそのカゴカキダイ達は

ずいぶんと大きくポッテリと肥えて見える

こりゃ旨そうだな

夕マズメまではまだたっぷり時間がある

ちょっとこいつらと遊んでやるか

俺はそのカラダ白身目当てに車の荷台を開け

カゴカキダイ釣りの支度を始めた








...









1.2号フロロに早掛けのキス針を結ぶ

エサは千切ったオキアミでいいだろう

人様の足元に寄った魚を釣るのも気が引けるので

俺は岸壁に横付けした自分のオンボロ車の前に

新たに自分だけのポイントを作ることにした

フカセ用のアミブロックの表面から

解けかけたアミをスプーン1杯ほど掬い取り

目の前の海面にパラリと撒いた

音と臭いに気付いた小魚が寄ってくる

最初に駆け付けたトウゴロウの群れが

すぐに撒いたアミを喰い尽くしてしまう

またパラリと撒く

またすぐに喰い尽くされる

何度か繰り返すうちに騒ぎに気付いた他種の魚達も

次々と駆け付けてコマセを喰い始めた

カゴカキダイはその姿に似ず結構アグレッシブで

他魚を押しのけて沈下するアミを喰っている

そのうちの何匹かはテンションあがりまくりで

バシャバシャと落ちたばかりのアミを喰ってる始末だ


これはもう釣れたも同然だろう








...









千切ったオキアミをキス針に付け

群がる小魚達のそばにポチャリと仕掛けを落とす

水音に気付いた何匹かのカゴカキダイが

猛然と針に付いたオキアミに突進してくる

素早くアワセようとグッと竿尻を握りしめる

最初にエサに到達したカゴカキダイが

数ミリの間合いでストップしエサを凝視する


だが喰わない


プイと顔をそむけるとエサから離れてしまう

遅れてきた他のカゴカキダイ達もそれに倣い

水底に去って行ってしまった

エサは横からアイゴに喰われちまった

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そのうち喰ってみます








...









今度はオキアミを剥き身にしてみた

それでも突進してきたカゴカキダイ達は

エサの寸前でストップしてプイと横を向いてしまう


結構スレてやがるな


俺は針の全容が隠れるように丁寧にエサをつけた

これならどうだと振り込んだ仕掛けにも

近づいてきたカゴカキダイ達は顔をそむけた

エサは横からフグに喰われちまった

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くっ...

オキアミが気に入らないのか








...









俺はイソメを買いに釣り場を離れた

片手間のカゴカキダイ釣りのためだけに

わざわざエサを買うのも何だか癪に障る話だが

このまま引き下がるわけにはいかないだろう

釣りは難しいくらいがゲームとして面白い

近所の釣具屋で活きのいい青イソメを1パック買い

ヤル気を奮い立たせながら俺は釣り場に戻ったのだ







...








のたうちまわる青イソメをハサミで細切れにする

汁まみれのそれを針に付けて振り込む

やっぱりカゴカキダイは突進してくるが


くっ...喰わない


オキアミよりは幾分長く凝視していたが

カゴカキダイはイソメにも背を向けてしまった

ほらっ、キミの大好物だよ

俺は針に付いたイソメを小刻みに動かした

傷口から流れ出て海中に漂うイソメの肉汁に

やっぱり抗いきれなかったのだろう

振り向いた彼女はついに口を付けたのだ


でも先っちょだけ


前歯で皮の部分だけ甘噛みした彼女は

岸壁上で竿を握り締め見つめる俺を見上げると

うふふうふふといたずらっぽく笑うのだ

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イメージ画像です









...









チモト近くにガン玉を噛ませて

速く沈めてみたり上下に誘ってみたり

ハリスを長くして自然に漂わせてみたり

万策尽きた俺が竿をたたむ頃にはもう

漁港は夕闇に包まれ常夜灯が点きはじめていた

結局4時間釣って釣れたカゴカキダイは

誘いにリアクションで喰いついてきたのを

何とかアワセることができた1匹だけだった

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敗戦の膳







...







釣れた1匹だけのカゴカキダイを塩焼いて

純米酒を啜りながら俺は反省した

カゴカキダイを愛してると公言しているくせに

俺はココロのどこかでカゴカキダイを軽んじて

ちょっとバカにしていたんだと思う

彼女の優しさに甘えていたのかもしれない

ぞんざいに扱ってしまってゴメンよ

俺は謝った

いいのよ、分かってくれれば

カゴカキダイが答えた





懲りずにまだ続く>>










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最後まで読んでくれてありがとう

by US100243 | 2017-02-16 16:37 | 海の釣り | Comments(12)
漁港でカゴカく~昔の名前で出ています
   
   
<<続き

正直言えばもう帰ろうかと思った

せっかく旨いアカヤガラをもらったのだから


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早めに帰ってシコシコの新鮮な刺身で

純米酒でもチクリと飲りたかったのだ

中落ちの焼き物や削ぎ身の吸い物でも添えて

写真に撮ってブログの記事を仕立てあげ

お茶を濁してしまおうかと思ったのだが

さすがにちょっと気が引けた

このところ俺のブログの料理の記事は

貰いものや買った魚の料理が多い

俺にだって釣り師のハシクレとしてのプライドが

少しは残っていたのかもしれない

ここは一番自分の腕で旨い魚を釣り上げて

料って喰ってお読みくださる皆さんに

ご報告したいものだと午後の釣りを続けたのだ









...









俺は漁港や小磯をラン&ガンして

そろそろ旬を迎えるアイツを探し続けた

小ぶりな魚だがイソベラじゃない


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太夫崎漁港にて捕獲

キュンキュン引くがサンノジでもない

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小正月漁港にて捕獲

キレイでポッテリしているが海ギルでもない

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コイツは旨いような気がする

幼い顔つきのくせにポッテリとしたそのカラダは

旨いに違いないが今日の趣旨とは違うので放流


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野島崎東港にて捕獲

ここまでくればもう皆さんお察しだろう

そう俺が秋の海で釣って喰いたかったのは

やっぱり可愛いコイツだったのです


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あぁ会いたかったよ








...









なんだカゴカキダイかと言われてしまうかもしれないが

秋から冬にかけてのカゴカキダイはかなり旨いから

やっぱり釣り物から外せないだろう

岩や岸壁上でエンコ釣るから

スポーツフィッシングとはちょっと言えないが

結構面白いゲームフィッシングとは言えるだろう









...









ゲームフィッシングと言ったって俺が釣る魚だから

そんなに難しいことはない

エサはイソメの切れ端でもスロープで拾った巻貝でも

動物質のエサならなんだってよさそうだ

エサの匂いに興奮してくると群がる小メジナやクサフグを

押しのけてエサを突くくらい食い意地が張ってるから

居ればたいてい釣れる

気にするのは針のサイズと形状くらいか

何しろあのオチョボ口だから大きな針では釣れない

そのくせガッツキで針を呑み込むから

軸は長い方が扱いやすいだろう

俺はピンギスを釣る競技用キス針を使うが


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最後の一本

フグに喰いちぎられて切らしてしまった

だからアタック5で使えそうな針を物色する


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これが良さそうだ








...








釣り場に戻って針にハリスを結びながら思った

早掛なんぞとスカした名前が付けられているが

こんな針なら持ってるんじゃないだろうか

俺は荷台の混沌に首を突っ込み

ガラクタの中から針袋を引っ張り出した


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一緒やん

これは昔からある秋田キツネという針で

クチボソや手長エビを釣るために

もう何十年も前に買ったものだと思う

そう言えば競技用キス針だって


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まんまやん

これもアブミというクラシックな針で

昭和の昔、泥鰌釣りに入れ込んだ頃に

呑まれて往生するので試してみた針だ









...








昔の針に比べれば今の時代の釣り針は

値段は高くなったが針先の鋭さも防錆性も

焼き入れの具合も格段に進歩したと思う

でも名称は出来るだけ残してほしい

釣り針の名前もまた文化だと俺は思うのだ









...








昔買った針を再登板させたり

ヤドカリも喰うか試してみたり

暖かな小春日和の日差しの中で

磯べりの小魚を釣るのは楽しい

そしてバケツの中に釣れたカゴカキダイが

少しずつ増えてくるのを見ているだけで

俺はずいぶんとシアワセな気持ちになれるのだ


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早く喰いたい








...









家に帰ってカゴカキダイを塩焼く

庭にひとつだけ出ていた名残のミョウガは酢味噌で


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トンチンカンな奴

集めたムカゴは素揚げにして塩を振る

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精がつくかな


さあどうぞ

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秋の海の膳








...









いそいそと箸をつけるがちょっと期待に届かない

もう秋もたけなわの海のカゴカキダイなのに

脂のノリが足りないように思えるのだ


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充分旨いけれど

魚の旨いマズイを軽々に言ってはいけない

同じ魚種でも季節によってサイズによって

喰ってるエサや棲んでる水によっても

ずいぶんと味が違うものだ

このカゴカキダイは磯に張り付いたような

綺麗な漁港で釣ったから

栄養がちょっと足りないのだろうか

あるいはいつまでも下がらない海水温の

影響が旬を遅らせているのだろうか



カゴカキ深いな


そうしてこの秋俺はこのカゴカキダイを

少しこだわって追い続けてみたのだ





このシリーズまだ続く>>






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明けましておめでとうございます






by US100243 | 2017-01-06 16:45 | 海の釣り | Comments(10)
昼下がりの漁港~ラッパの声も高らかに
   
   
夜釣りをやめた俺だから

朝日とともに釣りへ逝く


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太陽光が目に沁みる

雲は白く空はあくまで青い

ひんやりとした潮風を胸いっぱいに吸い込み

海べりをドライブするだけでも楽しい


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今日は暗くて臭くてジメジメした夜釣りから足を洗った俺の

明るくて爽やかでちょっとカッコイイかもしれない

秋の日のスポーツフィッシングのお話をしたい









...









秋の声を聴くと青物が接岸してくるだろう

ヒラマサなんてゼイタクは言わない

ワラサくらいあれば味も乗って旨いだろうが

なにイナダだって上等だ

ナブラやらトリヤマやら魚の気配を探して

外房から南房に向けてパトロールしてみよう

ややっ、テトラの先にトリヤマ発見!


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バンバン差してるぞ

潮通しのいいポイントだから付いているのは青物だろう

いかにも釣れそうだがたいてい釣れない

なぜなら届かないからだ

俺の出くわすトリヤマは微妙に沖目に遠のいて

俺のキャスティング技術では届かない

指をくわえて見ているばかりだ

ジグをブン投げて挑んではみたが

やはり届かず沈みテトラにでも引っかかったのだろう

根がかりでロストしてしまった









...









水温が下がってくるとヒラメに味が乗ってくる

春に産卵を終えて痩せてしまったヒラメも

秋になれば身肉がポッテリと厚くなってくるのだ

ややっ、サーフで鳥が騒いでいるぞ


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もう釣ったも同然

本気でコイツを投げてみるか

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浜荻漁港で拾った

海底から50 cmくらい上を泳がせるイメージで

ゆっくり巻いたり速く巻いたりしてみるが

ミノーの釣りはたいてい釣れない

ならば手堅くコイツで攻めてみよう


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一番できる子

やっぱり釣れない

ルアーの釣りは妄想ばかりが膨らむが

なぜだかあんまり釣れないのだ








...









何がスポーツフィッシングだ

何が明るい昼間の釣りだ

釣れなきゃ話にならんじゃないか

今晩の肴はどうするのだ とおっしゃるか

マアマアそうせっつかないでいただきたい

急いては事をし損じる

そんな釣れないアナタのために

今日はとっておきのメソッドをお教えしましょう

向き不向きもあってちょっと難易度が高いかもしれないが

練習すればきっとアナタにもできるはず


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頑張ってね







...









一向に釣れない釣りにクタビレ飽きてくる頃

時刻は昼に近づいているだろう

そこでおもむろに竿をたたんで漁港に逝く

カツオなんぞを水揚げするガチの漁港でなく

遊漁船の多い漁港がいい

そこには釣り客を乗せた船の帰港を待って

船宿のおかみがいるだろう

さりげなく挨拶をして世間話でもする

ここは大切で決して警戒心を抱かせてはいけない

俺は中身同様外見がしょぼいので上手くいくことが多い

木化け石化けといわれる渓流釣りを

少しはやりこんだのが役に立っているのかもしれない

漁港の風景に溶け込んで

おかみと一緒に船の帰りを待つのだ









...









ほどなくして船は帰ってくるだろう

さりげなく釣れてそうな釣り人に声をかける

クーラーボックスを揚げるのを手伝うのもイイ

最近では釣果画像をブログにアップして宣伝する

デジタルな遊漁船も多いから

撮影時に釣果を確認することもできる

その釣り人が大漁で大らかな気持ちになっているなら

話術を尽くして自慢話を聞かせてもらうのだ

興味を持ってリスペクトの態度を欠かさずに

そしてココロの奥で強く念じる

そうニューヨークのスラム街に生まれ育った

あの貧しい黒人の少年のように


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トランペットほしい



トランペットほしい



トランペットほしい



トランペットほしい



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トランペットげっと~!








...








この顔が全長の半分以上ある奇天烈な魚は

もちろんトランペットではなくアカヤガラだ

その釣り人は小アジを釣ってそれをエサに

呑ませ釣りを楽しんだのだそうだ

他にもショゴやらシマアジやらヒラソウダが釣れていたから

気を良くしてそのアカヤガラを俺にくれたのだ

奇妙な魚だがこのアカヤガラはとても旨い

あまり市場に出回る魚ではないので

ご存じない方もおいでかも知れないが

上品な脂を帯びた身質のいい白身魚で

煮ても焼いても刺身にしても堪らない

大喜びでクーラー替わりのトロ箱に格納しようとしたが

長さが1m以上あるから入りきれない

何だか惜しい気もしたが顔を切り落とす


a0279321_19224869.jpg

首ちょんぱ








...









アカヤガラとヤツが咥えていたエサの小アジを手に入れて

今晩の肴のシンパイはなくなった

ココロに余裕が生まれれば釣りも変わってくるだろう

さあ秋の日の陽光に包まれて

午後のスポーツフィッシングに出掛けようじゃないか


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何が釣れるかな





年を越して続く>>






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皆さん良いお年を
by US100243 | 2016-12-30 19:54 | 海の釣り | Comments(8)
  

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