<<前回からの続き
俺は酒も喰い物もほとんど好き嫌いはないが
強いて言えば米で作った焼酎が苦手だ
泡盛も球磨焼酎も匂いがどうも好きになれない
ご婦人のワキの匂いはかなりガマンできる性質だし

イメージ画像です
より匂いにクセのある芋焼酎はむしろ好物だ
米を醸した日本酒は日頃常飲してるのだから
人の好みとは不思議なものだと思う
だが米焼酎以外の酒はなんでも好きで
ワインなら赤でも白でもシャンパンでも
俺はたいそう愛好している
結婚式の披露宴で残った乾杯用のシャンパンを
自分のテーブルのみならずよその卓の分まで
そっとボーイさんに頼んで持ってきてもらって
飲んでしまうのだから我ながらイジキタナイ
...
お前のブログでワインなぞ見たことはない
ミエを張るな と言われてしまうかもしれないが
確かに俺がワインを嗜む頻度は多くはない
だがそれには理由がある
ワインはかなり喰い物を選ぶのだ
醤油味や味噌味はたいていダメで
釣った魚を刺身や煮付けで喰ったり
むしった草をオヒタシで喰ってばかりの俺だもの
食卓にワインが登場する機会が少ないことは
致し方のないところだろう
...
だが今テーブルには栓を開けたワインがある
地球の裏側のチリ産の安物のワインで
本流竿の尻栓を作成することも叶わなかったが
せっかく酒屋の新妻おかみが選んでくれたワインだ
利根川で釣った旬のヤマメを肴にして
今夜はコイツで一杯やりましょう

たまにはワインで
...
ヤマメは粉をはたいてバターで焼けば
より白ワインに合うに違いないが
メンドクサイのでいつも通り塩焼いた
だがこの画像をご覧いただきたい

ジュクジュクですよ
旬のヤマメの体内は脂や肉汁に満ちていて
塩焼くだけでそれらが滴りあふれてくる
油で焼いたムニエルに負けずワインに合うと思う
かわりに付け合せのエリンギとピーマンを油で焼いて

ニンニクをひとかけら
チルドルームに残っていた安物の牛肉片を
炒め合わせて肉汁を絡めてみた
漬物はオリーブの実の塩漬けだ

箸休めにどうぞ
豆腐は塩と油を掛けて喰おう
胡麻油でもオリーブオイルでも好みでいいが
新鮮で上質なものを掛けてほしい
意外に結構旨いことは俺が請け合う

ワインにも合う
茹でたインゲンはゴマダレで喰うが
これには醤油を使わざるを得ない
だがゴマダレとワインの相性は悪くない
カシューナッツやらアーモンドやら
ナッツ類は白ワインによく合うものだから
それらに似た風味と油気を帯びたゴマダレも
白ワインに合うのだろう

野菜も喰おう
...
ヤマメの身をむしっては白ワインをちびり
ゴマダレの甘味と油にも白ワインをちびり
結局いつもと変わり映えしない喰い物ばかりだが
調味料を少し変えるだけでワインでもイケる
ワンコインで買える安物のワインでも俺には旨い
梅雨と共に去ってしまう短いヤマメの旬だから
成り行きとはいえ栓を開けてしまったワインだから
そんなふうに大切に味わいたいと思うのだ

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