俺はちょっとアセッていた
寝坊ですよ
その日は大潮で朝マヅメに上げいっぱい
朝ぼらけのサーフで颯爽とルアーでも投げて
喰い頃のヒラメでも釣ってやろうと思って寝たのだが
いつも通り寝坊した
家を出るときには既に5時半をまわっていて
俺の家からサーフまでタップリ2時間以上かかるから
どうしたって朝マヅメに間に合うわけはないのだが
初冬の朝の5時半はまだ真っ暗で
なんだか何とかなりそうな気がして車を走らせた
ひょっとして夜が明けても厚い曇り空で
朝マヅメからの地合いが続いてるんじゃないかとか
ひょっとして地球の自転が少し遅れて
着いた頃ちょうど朝マヅメになるんじゃないかとか
なけなしの可能性にすがってアクセルを踏んだのだが
夜はキレイに明けていた
...
サーフに着いた頃にはもう日は高く昇っていて
のみならず潮もずいぶん下げていた
何だか冷たそうな海にベイトッ気はまるで無く
時折すっぽんすっぽんとボラが跳ねるだけだ
それでもヒラメを喰いたいから俺はルアーを投げた
しょてからワームだw
ダメダメ感漂う砂浜で俺はルアーを投げ続けたのだが
やっぱりヒラメは釣れなかった
サーファー達の迷惑そうな視線を気にしながら
離岸流やら流れ込みやら攻めてはみたが
全くコツリともアタリはなかったのだ
俺は竿をたたんだ
...
車に戻ってメシにする
庭に生った蜜柑と柿
青い空に白い雲
柿の丹色や魚肉ソーセージの桃色に癒された俺は
再び九十九里の砂浜に降り立つ
ちょっと詩ゴコロを刺激されてしまったのか
ココロの中の想いを砂に書いてみたりした
喰いたい...
砂に書いた俺の想いを
九十九里の波は優しく消していった
波はどこへ帰るのか
...
想いを書くといえばラブレターだろう
皆さんも結構お書きになったんじゃないか
もちろん俺も若い頃ずいぶん書いた
パソコンもケータイも無かった時代だったから
恋するたびに俺はココロの想いを手紙にしたためた
調子のイイ時は原稿用紙に何十枚も書いて
好いた娘さんに送りつけたりした
ことごとくボツになったそれらのお手紙で
俺は彼女達に何を伝えたかったのだろう
女神のようにも思えた女性への崇拝の念 や
切なく胸を締め付ける恋慕の気持ち
愛した娘達に伝えきれなかったココロの想いを
俺は砂に書いてみたのだ
ちょっと要約してみた
素直になろうよ
皆さんだってしたいだろう
...
ここ九十九里の砂浜でエッチをするといえば
これはもうカニ獲りのことだと昔から決まっている
オトナになって自分のココロにウソをつかなくなった俺は
やっぱりサンマを刻んでしまう
10%引きじゃ負けだろう
向こうからギャルをまじえたサーファー数人が
潮風に髪をなびかせてやって来るぞ
波が消してくれない砂に書いたラブレターを
ウェーダーのフェルト底で消して準備完了だ
通報されかねないからな
チョットだけだよと言いながら
カニ網を離岸流に乗せるだろう
サンマと欲望を仕込んで
手繰ればカニが獲れるだろう
ああ癒される
あともうチョットだけと言いながら
次から次へと獲るだろう
六荷(誤用)キターッ
外子を抱いたメスも多かったが
アタシできちゃったの
優しく外してリリースしてあげて欲しい
...
楽しい時間はすぐ過ぎる
カニとの戯れにも疲れて東の空を見上げれば
煌々と光る満月が水平線から昇っていた
ずいぶん明るく撮れた
月夜のカニは痩せているという
月光を怖れて餌をとらないかららしい
いかにも迷信くさいお話だが
家に帰って試してみるか
...
唐揚げやら鍋やら味噌汁やら
いろいろ楽しみたいとちょっと多めにキープしたが
みんな大鍋にぶち込んで
メンドクサイので結局全部蒸し上げた
さあどうぞ
ガザミやイシガニと比べて味噌がちょっと淡白だが
内子の入った個体が多くて充分旨い
酒がすすむよ
...
ヒラツメガニの殻はけっこう軟らかいから
背中のコウラとフンドシを取ってしまえば
エラと口元の砂袋以外はほとんど喰える
ちょっと柑橘類の汁を垂らしポン酢につけて
足の先までバリバリと喰ってしまうならわしだが
硬いハサミは噛み潰せないからさすがに残す
だが俺の嫁は歯とアゴが頑丈なのか
硬いハサミも喰ってしまう
不機嫌な顔をしてガリガリと大きな音を立て
硬いハサミを噛み潰していく嫁の姿は
屍肉の骨をかじるハイエナのようでかなり怖い
月夜のカニとは俺のことだろう
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最後まで読んでくれてありがとう
相変わらずの珠玉の文章で、読み手を飽きさせない貴ブログ。
いつまでも続けていただきたいです。
一昨々日西川名のブ◯◯に行ってまいりましたが、37・8のクチブトとオナガ1枚ずつとダメダメでした。
おはようございやす♪Hガニ美味いですねぇ~♪
あっしは教祖様にいただいたんですが、唐揚げにしてバリバリと喰いやしたぜ(^^)うちの嫁も娘たちもバリバリいってやした♪いつか咲いたマンさんの奥さんみてぇにハサミまでいくようになるのかもしれやせん(笑)
頑丈な歯と顎は健康の証でござんす。
九十九里でえっち、いいですねぇ…ご自宅でえっ…
いやナンでもありやせん(爆)御免なすって(^^)
拙ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
ワタクシが砂浜でえっちなんぞしてる間に、南房でフカセてらっしゃいましたか。
美味しいサイズのクチブトとオナガなら上等ではありませんか。
それ以上釣っても喰いきれませんし。
両方食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね(笑。
拙ブログにおいでいただき、ありがとうございます。
さっそく九十九里でえっちですか、お元気で結構なことです。
サーフの歓びはカニ獲りだけではありません。
一説によると四十八手あるといいますから、砂にお手紙書いたりサーファーギャルをナンパしたり、いろいろ楽しんできてくださいね(笑。
拙ブログにおいでいただき、ありがとうございます。
海おとこさんもエッチガニ召し上がりましたか。
教祖様からの賜りものならミソの味もひとしおでしょう。
女性陣もお好きなのは結構なことで、20年後にゴリゴリと硬いハサミを噛み潰してボーイフレンドを威嚇する、海おとこ家令嬢の姿が目に浮かぶようです(笑。
拙ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
おっしゃるとおり悪口書いてることが嫁にバレたら、それはもう大変なことになってしまいます。
でも嫁の関心はワタクシの稼いでくるわずかなおカネにだけあって、ワタクシの精神世界になど何の興味もないので大丈夫でしょう。
なんだか哀しい話ですが、それに関しては安心なのです。
明石海峡にこのHカニはいないようです 小生もお付き合いお願いしたい
こちとらは ガザミ ワタリガニです 放流もされて児童は相手にできず全て放流 妙齢の女性は 少なく なかなかHできません なんのこちゃとお叱りなく 14代拝
コメントいただき、ありがとうございます。
正直カニはちょっと喰い飽きました。
カニでも釣りでもなんでも過ぎると体に障りますね。
障るほどシテみたい気もするのですが、老いぼれゆえカラダがもうついていきません(笑。
コメントいただき、ありがとうございます。
そちらにエッチ蟹はいませんか。
ちょっと寂しい気もしますが、ガザミがいるなら結構ですね。
エッチ蟹を二十歳くらいの地味な娘さんとするならば、ガザミは二十代半ばのモデルといえましょう。
ああ羨ましい(笑。
コメントしている方々も、とても楽しい人ばかりで(^^)嬉しくなります。
カニの話題になると、ついコメントしてしまう自分がいます(笑)私もエッチカニ……エッチ…食べたぃ…
そうでした!秋、カニ捕りに行きましたよ!フツーにイシガニにでした(笑)この冬、クリガニを捕りに…
咲いたマンさんにお聞きしたいことが。来春、渓流をしたいと思っています。初めてでも一人で行けますか?(笑)熊が怖いです(苦笑)
コメントいただき、ありがとうございます。
この冬はナンチャッテ毛ガニに挑戦ですか、それは楽しみですね(笑。
ご質問の独学で渓流釣りを始められるかについては、充分可能です。
ワタクシもそうしてきました。
でももしベテランに同行できるなら、そのほうが手っ取り早いです。
師匠に教わりながらの一釣行は、独りで試行錯誤する一年に等しいでしょう。
もちろんそれも釣りの楽しみですが。
そう、ナンチャッテ毛蟹です(笑)何でも知ってらっしゃいますね!
ステキです( ´艸`)
咲いたマンさんのようなベテランの師匠がいたならぁ…1度でいいので、咲いたマンさんと熱い一釣行を…(笑)
もし、一人で行くことになっても、きっと楽しいですよね!このブログを読んでいると、そう感じます。
また、楽しみにしています!
お返事いただき、ありがとうございます。
ネットや文献で多くの情報が得られる昨今ですが、何より大切なのは山に逝って、実際その身を川のほとりに置くことでしょう。
石をひっくり返して川虫を眺めたり、花の匂いを嗅いだり、気が向いたら竿を伸ばせばいいのです。
無心に川辺で遊んでいれば、いずれお会いすることもあるかもしれませんね(笑。
砂遊びはとっても有意義だったようですね
機会があれば
是非!私にも額に汗して投げ込む遠投カニ網48手のご指南をお願いしたいです。
奥様とカニを食した後は、久しぶりに夜遊びをされたようですね(笑
では、良いお年を!
お久しぶりにお越しいただき、ありがとうございます。
サーフで遊ぶのも楽しいのですが、磯と勝手が違って何もかも砂まみれになってしまうのが悩ましいところです。
いつかサーフカニング仕様のスペシャル背負子をご制作いただけないかと(笑。
ノリが付き始めましたので、この冬もご安全に。
今年も楽しく深みのあるブログ楽しませていただき
ありがとうございました。
来る年が咲いたマンさんにとって今年以上の一年に
なりますことを祈念しております。
そして来年こそはお会いできることを…。