今年になってまだ魚を釣ってない
狙いの魚を釣ってないのではなく
どんな魚も、トウゴロウ一匹すら釣ってない
もう四月で第一四半期は過ぎ去った
四半期の間に何も結果を出せないようでは
アメリカの企業のCEOなら首が飛ぶだろう
縄文人なら飢え死にしてるかもしれない
だが生温く平和な日本に産まれ落ちた俺は
今日もえへらえへらと生き永らえているのだ
...
俺は毎晩のように夜更けのスーパーを徘徊する
鮮魚売り場をラン&ガンするのだ
俺は半額セールに弱い
狩猟本能を昇華してるつもりなのか
勇者は自分で掬ってくるのに
同じ時間帯南房の夜磯師なら
漆黒の闇の中、赤く光る電気ウキめがけて
バシバシとコマセを撃ちこんでいることだろう
同じ時間帯外房のアジンガーなら
微妙なアタリに電撃フッキング!などと叫び
周囲のエサ師から白い目で見られていることだろう
みんな一所懸命釣っているのだ
いっぽう安全な街の生活に弛緩しきった俺は
それでも結構シアワセを感じていたりする
ひとしきり買い物をした後の帰り道
俺はぼんやり考える
どんなに刺身を買ったって
往復の高速代より安いや
...
はっきり言ってこれはダラクだろう
居直るんじゃない!
もーしわけない
深く、野島崎東港より深く反省した俺は
その反省を行動を持って示さなければと思った
ぬくぬくとしたフトンの中で堕落を自覚した俺は
自分自身に罰を与えることにしたのだ
...
いい結果を出したアスリートが記者会見で
自分をほめてあげたいと言うのを聞いた
何とかして金を遣わせようと懸命なデパートが
がんばったアナタ自身にプレゼントをとささやく
だが意外と自分に罰を与える話は少ない
つーか全くない
よく調べるとわざわざおカネを払って
若い娘さんにムチで叩かれたり
洗濯バサミで乳首を挟まれたりする施設もあるらしく
これには少しココロ動いたが
どうもお仕置きなのかご褒美なのか判然としないので
今回は見送ることにした
色々考えたが清らかな家庭菜園ブログにふさわしく
縄文テイストあふれるこんな罰ゲームはどうだろう
喰ったことのない雑草を喰う
マズイ雑草を喰うという罰を自分に与え
はるか古代の人々の困難や
たいした魚も釣れやしないのにガンバル皆さんの
苦労を偲ぶことにしよう
今日のミッションはこれでキマリだ
...
さて俺の愛する自然農園に出てみよう
喰いきれなかった菜の花が咲いている
菜の花の匂いは郷愁を誘う
この後の実りからテキト―に採種するから交配は進み
もうカブなんだかカラシナなんだか小松菜なんだか
俺の農園の菜っ葉はよくわからない植物と化している
おやっ、ひときわ目立つ黄色い花が
チューリップ
勝手に殖えて勝手に咲いているチューリップやヒヤシンスは
俺の農園では雑草に分類される
チューリップの球根は百合根みたいで結構旨い
だが喰ったことはあるから対象外だ
野蒜も大きくなってきたな
雑草ばかりが元気いい
もちろん野蒜は喰ったことあるし
何より旨すぎて罰にはならない
でも保険にちょっと採っておこう
ヒメオドリコソウ?
さすがにこいつはちょっとキツイな
このあいだ蒔いたエンドウ豆が白い花を咲かせている
今日はお呼びでない
20粒ほど蒔いたが生き延びたのは5本か
寒さにやられたり嫁に踏まれたり
俺の自然農園はなかなかに過酷なのだ
おおっ、格好の獲物をハッケンしたぞ
ヤブガラシだ
ヤブガラシはもう庭でも野山でも公園でも
どこにでも生えていてハビコリまくり
皆さんも必ずや目にしたことがあるはずだ
育つとこんなふう
地下茎でどこまでも殖える
完全放置にするならば俺の夏場の農園は
ヤブガラシに制圧されてしまうに違いない
だから見つけ次第引き抜かなくてはならないが
それでも殖える
こいつが喰えれば一石二鳥だ
張り切ってガンガン採ろう
オナカが心配なのでこれくらい
...
赤紫を帯びた緑色のヤブガラシだが
茹でると全くの緑色になる
アケビの芽からワカメまでそんな植物は多い
おひたしにしてみた
今日の純米酒はこれ
罰ゲームじゃなかったのかw
...
さてヤブガラシのお味といえば結構喰える
好んで喰うほどの味ではないが
飢えをしのぐためなら食用といっていいだろう
飲み下す喉元にエグミというかちょっと刺激を感じるが
なに茹でてあるからダイジョウブだろう
野蒜は洗って金山寺味噌で喰う
辛くてウマいよ
スーパーで捕獲したホタルイカは酢味噌で
千葉県産?
酒も旨いしなんだかとってもいい気分だ
深く反省して自分に罰を与えるつもりが
春らしい悪くない晩酌になっちまった
かさねがさねモーシワケナイ
今度はちゃんとおカネを払って
ハイヒールのかかとで踏んづけてもらいます
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