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南房夜磯~想ひ出の渚
    
    
<<前回からの続き

富浦 I.Cを出て黄色いエサ屋に寄る

解けかけたオキアミを見るとなんだが今日のは小さい

店員は大きい粒のオキアミが仕入れられないと

イイワケとも愚痴ともとれるようなことを言っていたが

ないものはしょうがない

コマセから拾ったチビたエサでも釣れるときは釣れるし

かえってそんな付け餌のほうがイイような気もする

だが今日はクロダイやメジナに愛と敬意を表する釣り

想いを込めて付け餌は別に用意した


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漢(おとこ)なら3 Lだろう

今夜は夜半に上げいっぱい

何かが起きそうな予感もしたのだ









...










漁港でショゴを釣ったり


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まずは喰い物

アカエイに挨拶したりして時を待つ

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そのうちケリをつけるぞ

暗くなったらドーピング

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これなしには生きていけない

狙いは本命魚だからジャブるまでもないだろう

だから今夜もこれで逝く

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ズックにジーンズ








...








月のない穏やかな夜の海

波間に揺れる赤く光る電気ウキが時折沈む


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コンバンハ

ポツリポツリと本命魚であるメジナが釣れる

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コナガ君

やっぱり上物釣りはクロダイやメジナだな

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ボラと呼ばないで

楽しい時間は速く流れる

もう真夜中で潮は満潮に近い

このタイミングだとアレがきちゃうかな

根際で上下していたウキが一気に引き込まれる

おおっ、このアタリはひょっとしてアレかな

ふんっとアワセるとトルクもあってよく走る

おおっ、この引きはもしかするとアレかな

グイグイとよく引いて小さな魚ではなかったが

4号竿なので苦も無く寄せて岩上に抜きあげる

ちっ...


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ボラ本命魚だった







...









夏場のクロダイを馬鹿にしてはいけない

西日本ではクロダイの旬は夏だとされる

イイカゲンなことを言うなとおっしゃるか

俺じゃない、ちゃんとした文献にそう書いてある

俺がガキの時分の釣りの教本がこれだ


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昭和42年発刊

兄貴がくれたこの本は文字通り俺にとってバイブルで

「聖書の時間」に読んでいて牧師に殴られたこともある

どれ、ページをめくってみよう


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どうだそれ見ろ

モノを知らない関東人が臭いと言って敬遠する

夏場のクロダイを旨い料理にする記事を書けば

驕った若者を人の道に戻す格好の教材になるだろう

なるだろうが教材には既にもうメジナがある

だから今日のところは勘弁してやろう

ショージキ言って自信ない

俺はクロダイを優しくリリースした

結局俺は「豚さん矯正作戦」の教材として

小ぶりなオナガを2枚だけ〆て血を抜いて

余ったコマセや道具箱とともにランドリー背負子に

放り込むと夜半の岩場を降りたのだ










...









房総半島にもイロイロな渚がある

内房のタップリ栄養分を含んだ砂浜や

広大な九十九里のサーフ


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なんか俺に用かい

中でも俺は荒磯の間や背後に広がる

キメの粗い砂浜の渚を愛している

波打ち際より上は砂というより磨かれた小石で

いやほとんど貝殻のカケラかもしれない


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南洋ならサンゴのカケラ

サクサクと歩いても砂にまみれることはなく

波の音の合間に聴こえる微かな足音も好もしい

俺は海なし県に生まれ育ったので

海浜の植物はほとんど知らないが

今夜は可愛い青い花が咲いている


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喰えるのかな

そろそろ潮は下げに入るからこの先の岩場に乗って

払い出す流れに余ったコマセを撒き込んで

イサキの1,2枚でも追加してから帰ろうかな

月のない静かな夜

独りごちる俺は何だかシアワセな気持ちで

貝殻のカケラを集めた渚の上を

海浜植物の群落に沿って歩き続ける


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好いたご婦人と一緒なら...









...








ジーンズにズックを履いて背負子を背負い

チャランボも持たずタモ網も持たず

右手に握るたたんだ竿先には

付けたままの仕掛けの棒ウキが揺れる


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夏場にウェーダーなんぞ履けるか

まるでサイタマの田んぼの畦道を歩く中学生のようだが

違っているのはライフジャケットで身を固めていることと

被った野球帽にライトを付けているくらいか

そのライトの強力な光が遠くに人影をとらえた

俺の方へ歩いてきているようだ

真夜中の渚をそぞろ歩く人種は釣り人か

交尾目的のアベックくらいだろうが

その人影は独りで、ほとんど手ブラに見える


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ライジャケ着ろよ

何だろう密漁監視人かな

後ろ暗い所はないから何を調べられても構わないが

小さなメジナを見られるのはちょっと恥ずかしいな

お互い向かって歩いているから人影は急速に近づいてくる

頃合いをみて俺は大きな声で挨拶した

こんばんは~

その人影は残念ながら優子ではなく若い男で

俺の足元やらランドリー背負子やらを

品定めするように見ながら俺に咲いたマンかと問う

いかにもと答えると男は少し緊張した面持ちで言った



初めまして、豚です


ウソのようだが本当の話だ








...









生来人見知りの上にココロの準備もなかったから

俺の応答はずいぶんギコチなかったと思う

だがブログを通して俺は豚さんの人柄を

相当理解していると思っているし

豚さんも俺を理解してくださっているのだろう

二人はすぐに打ち解けた

豚さんは画面の大きなケータイで

その夜の釣花を見せてくださった


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いつも通りフツーに2枚ほど

言ってみれば説教かまそうと思っていた若者に

マウンティングかまされてしまったようなもので

内心俺はかなり狼狽したのだが

そこは南房イカの甲より年の功

さりげなく話題を逸らしたりした

リアルの豚さんは礼儀正しくココロ優しい青年で

いつも通りだと察してくださったのだろう

俺の釣果を問い詰めはしなかった

そして2枚釣ったから1枚お持ちなさいなどと

年長者のプライドを傷つけるようなことは

決しておっしゃらなかったのだ









...









お気に入りの南房の夜の渚

俺は豚さんと肩を並べて歩いた


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う~んロマンチック

俺たちはずいぶん話をした

お互いのブログを通じて知り得た話題を核に

釣りや魚の食味に話は弾んだ

駐車スペースに戻りメアドを交換する

俺の釣りはたいていいつも単独行だが

今度ご一緒に釣行しましょうと

社交辞令でなくお約束したので

いずれ近いうちにそのご報告ができると思う

今夜の邂逅に充分満足した俺は

釣りを切り上げて家へ帰ることにした

別れの挨拶の短いクラクションに豚さんは

ハザードランプを点滅させて答えてくれたのだ


>>料理編に続く





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by US100243 | 2014-08-30 16:23 | 海の釣り | Comments(11)
南房夜磯~年長者のツトメ

   
   
   
   
豚さんをご存じだろうか


貯金箱になったり蚊取り線香をハラに仕込まれたり

いろんなトコロにいろんな豚さんがいるが

俺が言いたいのはもちろん釣り師のほうの豚さんで

南房夜磯を徘徊する方の多くはご存知かと思う


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味には結構ウルサイよ

本格的に釣りを始めてまだホンの数年と聞くが


後生畏るべし


卓越した情報収集ならびに分析力に行動力が伴い

今ではもう南房夜磯師のエキスパートとお呼びしていいだろう

ことに夜磯師垂涎のフエについて結果を積み重ねていて

情報を求めてクレクレ君が殺到するお書きになっていたブログを

資源の枯渇と釣り場の荒廃の遠因になるのではないかと

憂慮の末閉じられてしまったことを

残念に思う向きも多いのではないだろうか









...









豚さんは性的嗜好同様変わったモノがお好みなのか

俺のこの変なブログをお読みになることがあるようで

時折コメントを下さったりもする

だが他の読者の皆さんと同じくリアルでの面識はない

面識はないが実はずいぶん以前から豚さんの

お書きになっているブログを俺は愛読しているから

何だか近しい感情を勝手に抱いてしまうのだ

大きいクロダイが釣れたと大喜びする記事や


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おめでとう!旨そうだね

針がチモトから抜けてメジナを逃がしてしまったと

口惜しがる記事を微笑ましく読んだり

小さな誕生日ケーキに涙したり

カワハギ釣りの外道で釣れたシマダイを

知らずにリリースしてしまった記事には

ああモッタイナイと声を出してしまったり

ついこの間まで釣りビギナーだった豚さんが

急速に上級者へと変貌する過程を

俺は豚さんのブログを通して見守り続けている


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末は教祖か名人か








...









さて今シーズンに入っても新たに進出した渓流で

ヤマメやらニジマスやらを釣りまくったり

初挑戦したアユの友釣りでは

なんとこともなげにツ抜けを達成したりと


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楽勝ですね

進化にトメドない様子の豚さんだが

その言動にちょっと気になるトコロがある

せっかく釣れたクロダイやメジナを捨ててるという

実際は優しくリリースしているのだろうが

ポイポイ捨ててるという表現は愛に欠けてないか

そしてそのクロダイやメジナを称して

こんな魚達はまとめてボラだとおっしゃる

上物釣りの本命魚をボラ呼ばわりとは


...



驕ったな


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もうピンコ立ちだろう

これは才能のある人間の陥りやすい状況で

学校や会社で皆さんも見たことがあるだろう

能力が高いがゆえに周囲の人や対象が

単純だとか劣っているとか思えてしまうのだろう


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蛍光真鯛針

もとより優秀な人達だからいずれ自分でそれに気づき

軌道修正してより大きな人間になる

だがその過程で周囲と摩擦が生じることが多い

その軋轢で自分が傷つくこともあるだろう

蔑まれた仲間やクロダイが傷つくこともあるだろう

豚さんは上達の速さにちょっと驕ってしまったんだと思う

これは周りの者がピシャリと言ってやる必要がある

有為な若者である豚さんがつまらぬ回り道をしないよう

そのココロに生じた驕りを諌めてやらなくてはなるまい

お節介なようだが


それが年長者のツトメ








...









老いぼれの義務として若者を善導してやろうなどと

つい発作的にイキリ立ってしまったが

十年一日のごとく進歩のない平凡な釣り人である俺に

豚さんに語るべき言葉が何かあるのだろうか

仮にあったとしても勝手に近しく思っているだけで

実際はほとんど赤の他人である豚さんに

いきなり説教かますのはちょっと失礼かもしれない

だから俺は料理を通じて伝えたい


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そんなこともわからんのか!

料理を通じて俺のココロを豚さんに伝えたいのだ

釣って殺めたクロダイやメジナを料理して

美味しく有り難く喰う記事を書いてみたい

もとより豚さんはココロある青年だもの

そこからこの老いぼれの想いを汲み取ってくださるだろう



...


別に大して釣りに逝きたいワケじゃないがまあ仕方ない

食材であり教材でもあるクロダイやメジナを確保すべく

俺は館山道を一気に駆け下ったのだ



続く>>




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忙しいのでいったん切ります
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by US100243 | 2014-08-22 11:44 | 海の釣り | Comments(12)
夏の夜~輪廻について考える
 


まさか釣り逝ってないでしょうな


今はまさしく月遅れのお盆の最中で

このブログをのぞいてくださる皆さんは

夜釣り教やらオカズ釣り教やらナントカ釣り教やら

ちょっと異端な宗派の方も一部おいでのようだが

たいていは敬虔な仏教徒だろうから

迎え火やら送り火やら焚いたりして

ご先祖の御霊としみじみ語っていらっしゃることと思う



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裏山で焚いてみました

信仰心なぞカケラもないナンチャッテクリスチャンの俺でも

お盆の期間に釣りなんて無益な殺生をしていると

死んでからのちゴンズイ地獄に落とされたり

朝鮮半島で青イソメに生まれ変わったりしてしまいそうで

ウチで大人しくビールなぞ飲んでいることが多い

だから今日は清らかな家庭菜園ブログである

このブログの本来の趣旨に立ち返り

俺の自然農園(狭い庭)に生育する作物の

育ち具合や実りについて皆さんにご報告するという

お盆にふさわしい記事にしたいと思うのだ







...








自然のままの自然農園だから

自然の野山と同様植物相は変遷する

始めた頃はスギナがはびこって往生したな

それがハコベになったりヤブガラシになったり

季節ごとに年ごとに覇権を握る者は変わる

そして我が農園の現在の覇者は



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山芋だ

山芋の蔓にはたくさんのムカゴがつくが

地面に落ちたその一つ一つがまた一本の蔓になる

できるだけ拾って喰うようにしているが

とても拾いきれずに今農園は山芋だらけだ



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中の人は梅とスダチだ

それでもその間隙をぬって喰える植物は生えている

夏はやっぱりオクラだろう


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花もちょっとキレイだ

次から次へと生るオクラの実をちぎるのが

気だるい俺の朝の日課なのだが

前にもお話したと思うが指がションベン臭くなる

このままよく手を洗わずに会社に逝ったりすると

コイツは朝っぱらから陰部をいじくってやがるのか

などとあらぬ嫌疑をかけられてしまうから注意が肝要だ

このオクラも代々この庭で採種しているオクラで



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こんなにデカくなる

熟したサヤの中に詰まった種を


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ひとサヤで充分


春にちょっと地面をほじくって蒔いておくだけだ

代々続いていると言えば菜っ葉なんぞはもう大変で


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丈夫な個体だけが生き残る

小松菜やら白菜やらチンゲン菜やらが

春になって一斉にナノハナを咲かせるだろう

もう羨ましいくらいに乱交配をしまくるから

ウチの菜っ葉はカブなんだかカラシナなんだか

わけのわからない植物に進化しつつある


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アタシってなんなのっ

勝手に生えると言えばニガウリもそうだ

去年のキュウリに代わって夏ミカンの木を占有している

ニガウリの苦みはちょっとクセになるところがあって

夏場のいいビタミン元として俺は重宝している

イボイボが強そうだが意外にその先端はすべすべとよく滑り

これなら奥様おススメですよ


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意味不明


夏ミカンの木から駆逐されたキュウリは地面を這っている

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どこに生ってるんだ

品種はいつもの四葉(スーヨー)でトゲトゲでデカい

キュウリもぶら下がれれば真っ直ぐスラリと生るのだが


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地面を這わせると曲がってしまう


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なぜだか生るキュウリはことごとく曲がってしまい

太くてイボイボがチクチクでそのうえ曲がってしまっては


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貞淑な奥様にはお勧めできない

雑草の緑に紛れて分かり難いのだが

探すと結構たくさん生っていた


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しばらくキュウリ地獄








...








さてキュウリに割り箸でも突き刺して

盆の行事の真似事でもしてみるかと

部屋に入ってボンヤリと仏壇を眺める



そうウチにも仏壇があるのだ



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アーメン

この仏壇は嫁が実家から持ち込んだもので

以前にいちど燃えたことがある

燃えたといっても家屋でいえばボヤみたいなもので

中身の写真やら思い出の品やらが燃えた

付け火の犯人は一番下の高校生のバカ息子で

まだヤツが小学生の頃だったと思う

大人のマネをして灯したロウソクの

火が何かに燃え移ったのだろう

危うく火を消し止めたあと扉を閉めて澄まし顔でいたが

部屋の中が異様にこげ臭くバレないわけがない

この仏壇は嫁の強い自己愛の内側の存在だったらしく

超激怒した嫁はせがれを叩き出し

朝まで家に入れなかったようだ

俺は酒を飲んで寝てしまって関与していない

翌日になってもまだ嫁は怒り続けていて

一人分ではモノ足りないのか俺にもせがれを叱れと言う

たぶん夜通しコンビニでも転々としていたのだろう

反省してるんだかしてないんだかわからない様子で

眠たそうにボンヤリとした顔のせがれに俺は

家まで燃えちまったら大変だろう

火の扱いには気をつけろよくらいのことを言い

強く叱ることなどできなかった

その時俺はDNAというものを直感的に理解した

過失とはいえ仏壇を燃やしてしまうというバカなせがれに

俺自身の影を確かに映し見ていたのだ





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by US100243 | 2014-08-14 14:57 | 四方山話 | Comments(10)
今日のお料理~夏場のムラソイ
   
   
皆さんのボウズ逃れは何ですか

もちろんボウズ上等の漢(おとこ)釣師もいらっしゃるだろうが

オカズ釣師の俺としては何かを釣って持ち帰りたい

たいてい本命魚は釣れない俺だから

しばしば根魚を釣って帰るのだと前にお話しただろう

根魚といったって誰でも釣れるカサゴとムラソイが主で

それでも結構旨いから俺は有り難く思っている

どちらかと言えばかなり不細工な魚達なのだが


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つぶらな瞳がカワユス

俺はカサゴやムラソイを愛していると言っていいだろう









...









そんな可愛い根魚も俺が釣るのは秋から冬だけだ

乗っ込みで釣りやすいからか

ほかに釣り物が少ないからか

カニと同様寒い季節にだけ釣って

春から夏は狙って釣ることはない

産卵期は冬だからそれから遠い夏のほうが

身肉も充実して旨いはずだが

たぶんショゴやらキスやらイワシやら

暖かい季節は喰える小魚に事欠かないから

釣りきってしまいやすいカサゴやムラソイを

大事に温存しようという気持ちもあるのかもしれない









...









さていつものように仕事をサボって茶を啜り

お気に入りの釣りブログを巡回していると

ちょっと気になる記事に行き当たった

夜磯で型の良いムラソイが釣れたので

刺身に造ってみたという

キレイに引かれたムラソイの刺身は

白く光ってなかなか旨そうにみえたのだが



マズくて喰えないそうだ


ひどく磯臭くて一切れも喉を通らないという

こんなクソ不味い刺身は冷凍庫に放り込んで

次回の釣行時にコマセに混ぜてしまおうとまでおっしゃる

俺は人類で魚類であるムラソイの身内ではないが

それでもこんな書かれ方をしているのを読むと

何だか昔つきあっていた女の子が嫁に行き

夫のDVに悩んでいるというウワサを耳にしたような

切なくてちょっと物悲しい気持ちになってしまう


これは何とかできないものか


茶を飲み干して俺はそう独りごちたのだ








...









たまたま新鮮な根魚をもらった

カサゴに良型のムラソイが混じっていた


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ひれピンですよ

タフなムラソイは持って帰ってもまだ生きていて

刺身を試すのにはもってこいだろう

ウロコを取って腹を割る


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なんだかキタナイ

ムラソイのいけないところはすぐババタレることで

同じくババタレ野郎のイスズミも評価は低い

これも磯臭さの原因の一つかもしれない


腹子を持ってない季節だから

ココロおきなくキープできたというカサゴも


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こいつはババタレない

ちょっとピンぼけ画像だがお分かりになるだろうか

腹子の代わりに白い脂肪を蓄えている

これで旨くないわけがないだろう









...









さてサクに取ったムラソイの身肉だが

ここで素人包丁ならではの工夫がひとついる

じゃぶじゃぶと流水で洗ってしまうのだ


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まな板の上に垂れたババやら包丁についたヌルやら

徹底的に洗い流すのは言うまでもないが

柵取りした身肉もじゃぶじゃぶと洗ってしまう

味が抜けるからか身がヘタるからか

おろした魚はむやみに洗わないのは鉄則で

この料理の基本は洋の東西を問わないらしく

かのトーマス・マンも「ブッデンブローク家の人々」の中で

そんなふうなことを言っていた(ような気がする)

だが俺はしばしば魚の身肉をじゃぶじゃぶ洗う

よしんば味が抜けたとしても(やっぱり抜けるだろう)

ウロコや磯臭いヌルを除去することを優先している

もし俺が板前の見習いで

そばで厳しい先輩板前が見てたなら

フグ捌いてんじゃねえぞと怒鳴られて

包丁のミネで額を割られてしまうかもしれない

だがリアルの俺は板前の見習いではなく

貧しいとはいえ一国一城のアルジであるから

我が家でそんな狼藉を働くのは嫁くらいだろう

だから遠慮なく俺は柵取りした魚をじゃぶじゃぶ洗う


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ここはポイントかもしれない

気が済むまでじゃぶじゃぶと洗い

磯臭くない刺身をタンノウする習わしだ









...









キッチンペーパーで水気を拭き取る


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味抜けたかな

生きていた魚だから洗われた身肉はイキリたって

これは鯉やスズキの洗いと同じ理屈だろう


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ブリブリですよ

このままラップに包んで一晩寝かせたほうが

身質も落ち着きイノシン酸とやらも増えて

旨いのだろうがすぐに刺身に引いてしまう

半分洗いになったムラソイの刺身をちょっと冷やして

夏らしくコリコリとした舌触りで楽しんでみたいのだ
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手前がムラソイ薄桃色はカサゴ

皮は湯引きにしてみた

熱湯をかけたら取り残したウロコをこそげ取り

やはり徹底的に洗ってしまおう









...









さあ飲るか


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野菜も食べてね

ムラソイから喰ってみる

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磯臭くないかな

ちょっと硬いがかなり旨いぞ

脂気がなくて白身らしい味わいだ

ワサビで喰ったがポン酢のほうが合いそうだ

庭のミカンはまだ小さいから何としたものかと

思案していてふと思い出し物置をのぞく


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腐ってませんか

春に収穫したまま放置していた夏ミカンだ

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まだダイジョウブです

割って醤油に絞り込む

それでムラソイを喰ってみると


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こりゃ旨いな








...









どれ皮の湯引きも試してみよう


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こりゃうま...


こりゃ硬いな


カサゴの湯引きはシコシコとして普通に旨いのだが

ムラソイの皮の湯引きは尋常でないくらいに硬く

チューインガムのようにガシガシと噛み続けても

一向に口中で破壊されることはない

まるでカバンの切れ端でも喰ってるようなのだ

でもこのニカワの強い皮は面白い食材だと思う

煮えてしまうくらい長めに湯に当てて

少し細かく千に切ってポン酢で喰えば

トラフグのトオトオミのようで

旨い酒肴になるんじゃないか

次の機会に試してみよう


最後になるがカサゴの刺身は文句なしに旨く

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カサゴの旬は夏だと言ってしまっていいかもしれない


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魚拓カレンダーもそう言っている



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by US100243 | 2014-08-08 14:49 | 海の幸 | Comments(12)
  

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