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インナートリップ~俺が長物に弱いわけ(後篇)
  
<<続き

イカダの上で俺は大型のクーラーボックスを椅子代わりにして釣っていた

来るときには弁当や飲み物を入れ

釣行後は締めた魚を入れて帰った

ココロの声に導かれるかのように

俺は空のクーラーボックスの蓋を開けると

巨大ウナギの巻き付いた右腕を肩口まで突っ込み

左手で勢いよく蓋を閉めた

当然右腕は挟まる


イテテッ

そんなトンチンカンな行動をとってしまうほど

俺はパニクっていたのだ

二の腕を挟まれて俺は痛かったが

一緒に挟まれた巨大ウナギも痛かったのだろう

あるいは暗くて狭いクーラーボックスの中のほうが居心地がいいと思ったのか

俺の右腕からスルリヌルリとボックスの中に入っていく

巨大ウナギがボックスの中に収まると俺はふたたび蓋を閉め

ドスンと蓋の上に正座してはあはあと息をした


全校生徒の前で喰らったビンタ


ロシア娘に喰らったおっぱいビンタ


そして巨大ウナギの尻尾のビンタ


クーラーボックスの上であえぎながら俺は

人生における三大ビンタがここに成立したと

強く強く感じていたのだ








...








何だか揺れている

波ひとつない海のイカダの上なのに

めまいがしてるのだろうか

いや、俺の身体が持ち上げられている

巨大ウナギは俺の乗った蓋を持ち上げ

クーラーボックスから出ようとしているのだ

既に蓋のスキマから尻尾が出ていて

化け物の舌のようにうごめいている

濡れて光ってモーレツに気色悪い

俺はとっさにポケットの車のキーを手にすると

その先端をガシガシと巨大ウナギの尻尾に突き立てた

この攻撃はたまらなかったのだろう

巨大な尻尾は血を滲ませてボックスの中に戻っていった

俺は今度はちゃんと蓋の留め金を下ろし

クーラーボックスを密閉させた

これが元気にウネる奴の姿を見た最後だ

俺と巨大ウナギの戦いは完全に終結したのだ







...







クーラーボックスから出ている釣り糸を手繰ると

海中から竿とリールがあがってきた

俺は安物の道具しか使わないから問題はない

そのまま釣りを続けることにした


漁師の朝は早い

まだ真っ暗なうちからあちこちでエンジン音が響きだす

次々と出漁していく漁船の中から

何だかイカダの上の俺に視線が向けられている様な気配がした


夜中に大騒ぎをしたことが悪かったのか

出漁する漁船の喧噪に怯えたのか

朝マヅメは何も釣れなかった







...







すっかり明るくなると引退漁師の爺さんが様子を見に来た

漁った魚をストックしておく生簀の中を

魚を数えるように凝視している

生簀の中にはせがれが獲ったのだろうイサキやマダイが入っている

俺はイカダで釣りをする釣り人が

生簀の魚を盗んだという話を聞いていた

俺は頼まれもしなかったがスカリをイカダの上に引き揚げ

釣果自慢を装って釣った魚を爺さんに見せた

たぶん純朴なのであろう爺さんのココロに生じた猜疑心を

溶かしてやろうと思ったのだ

いいチヌが釣れたな、よかったよかった

爺さんはそう言いながらも俺の尻の下のクーラーボックスを見ている

爺さんまだ疑ってやがるな

俺は巨大ウナギを封じ込めるまでの顛末を話し

だからこの蓋は開けられないのだと説明した

そしてこれをどうしたものかとも言った

爺さんはそれならワシに任せろと言う

別段反対する理由もないので

俺は巨大ウナギの入ったクーラーボックスを

爺さんに引き渡すことにした

板張りのイカダの上を、ガリガリとクーラーボックスを引きずって爺さんは岸に向かったが

何か思いきったように振り向くと

俺の目を見ないで言いにくそうに言った

お客さん夜中に変な声出すのヤメてくれんかい

近所のモンにいろいろ言われるけん


俺は何も悪いことはしていない

巨大ウナギに大変なメにあわされたと言ったろう

そう思ったがなぜか俺は反論する気になれず

粘液まみれの右腕に目をやると少しホホを赤らめ

うつむいて黙ってしまったのだ







...







やっぱり釣りが好きな俺は昼前まで釣りをした

やっと刺身がとれるくらいのシマアジが2枚釣れた

締めた魚を入れたスカリを手にさげ

俺は爺さんの家へ戻った

裏の作業場にまわるとクーラーボックスが洗って置いてあった

スカリの中の魚をクーラーボックスに移すと

俺は裏口の戸をあけもう帰ると告げた

爺さんが出てきてウナギを裂いてやるから持って帰れと言う

作業場にある小部屋ほどもある冷凍庫のドアを開くと

カチカチに凍った巨大ウナギが丸太のように転がっていた






...







爺さんは巨大ウナギをこれまた巨大なまな板の上にゴトリと置くと

目打ちもせずに首のあたりにザクリと出刃包丁を入れた

ウナギの生命力は凄い

巨大ウナギはメキメキバリリと凍った身体を反り返らせた

見ていて俺は総毛立ち変な汗をかいちまったが

爺さんはこともなげにメリメリとまな板の上に押し返し

ザクリザクリと巨大ウナギの身体を背開きにしていったのだ






...







いくつかに切り分けられた巨大ウナギの切り身を

俺はひとつだけ持って帰ることにした

それでも小さな座布団くらいの大きさだ


爺さんはソーセージほどの大きさの肝を取り出し

持って帰るかと訊く

俺はいいよと断って言った

おじさん喰って精つけてくれよ

爺さんはそうかと言い

前歯が半分くらい抜けた口元をほころばせて笑った







...







まぶたを開くと事務のおばちゃんと目があった

お具合が悪いのですかと茶を淹れてくれたが

居眠りコイテないでさくさく働けと目で言っている

俺は何も言わず顔をしかめて見せただけだ

そして今回のココロの旅を反芻し分析した

あれ以来俺は長物を恐れるようになったのだから

原因は巨大ウナギとの闘いにあるとみて間違いない

あの粘液まみれのショッキングな体験が

俺の精神にダメージを与えたのだろう

だが俺は巨大ウナギをやっつけた

その過程にちょっと見苦しい点もあったが

持って帰った座布団小の切り身を焼いて蒸して

醤油とミリン半々のタレで付け焼きにして

何日かに分けて喰ってしまったのだ

俺は勝ったのだ

恐れることなど無い

長物を恐れる理由など何もないのだ

俺は茶を啜りながら

自分に言い聞かせ続けた

俺のココロのどこかに巣食っていた怖がり虫が

やっと出ていったように感じられた





...






俺は長物恐怖症を克服することができたと思う

粘液まみれになった親父の形見の薄緑色のスキーウェア

もう捨ててしまおう

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親父まだメーワクなくらい元気だし


長物を恐れ続けた半生を

これから少しづつ取り戻していこう


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もう怖くないぞ             うわぁ~


いずれ長物と雄々しく闘う記事を

このブログに書いてみたい

そんな漢(おとこ)記事を近いうちに皆さんにお見せするつもりだ


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買って喰ったら負けかなと思っている



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by US100243 | 2013-02-22 18:42 | 四方山話 | Comments(11)
インナートリップ~俺が長物に弱いわけ(前編)

   
サルはヘビに酷く怯えると言う

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ウキーッこっちくんな

渓流釣りをするくせに俺もヘビが怖い

手を掛けようとした岩の上やヤブコギをする足元に

ヘビを発見するたびうひゃぁといって腰を抜かす


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こいつはマジ危険


お前の感性はサル並みかと言われれば否定しようもないが

なに誰だってヘビは怖いだろう

これは俺達がまだサルだった頃からある脳の部分

たぶん脳のちょっと内側の辺りに宿してる恐怖感じゃないかと

俺は勝手に思っている







...







正直に告白すると俺はウナギも怖い

蒲焼きになっていれば全然オッケーむしろ大好物なのだが
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蒲焼きウメェー

生きてウネウネぬめりと泳ぐ姿はたまらなく怖い

ついでに言うとエサのドバミミズも怖い

針につけようとして触ると

全身をクリンクリンさせて抵抗するのがとってもイヤだ

ギンポも怖い

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頼むから暴れないでくれ

こいつのテンプラも大好物なのだが、怖いからかなりキアイの入ったときでないとキープできない

ドジョウは大丈夫

蕎麦も大丈夫だがスパゲティはちょっと怖い

表面のぬめり感も影響しているのかもしれない

ハサミの先など尖った物を怖がる人もいるが

俺の場合は長くてクネクネする物が怖い

ありていに言って俺は長物に弱いと言えよう







...







先日仕事をサボってお気に入りの釣りブログをチェックしてると

信じられないようなおぞましい画像が目に飛び込んだ

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うすべに色の可愛い君のね

ウツボの首ちょんぱの記念写真だろう

俺はうひゃあといって目をそむけ急いでウィンドウを閉じたが

しばらくは動悸がおさまらなかった

このブログの主は以前にもトグロを巻いた大アナゴの姿煮を

誇らしげにアップしてらっしゃったから要注意ではあったのだ

喉元までこみあげた胃液を無理やり飲み下し俺は思った

実物はともかく画像にまでうひゃあといって腰を抜かすようじゃ重症だ

昔は俺も青大将のしっぽをつかんでブンブン振り回して遊ぶ

ごくごくフツ―のガキだったのだ

いつの頃から河童にシリコダマ抜かれたような

こんなヘタレになっちまったんだろう

この理不尽な恐怖感の原因を突き止め

真正面から対峙して克服しなければなるまい


そう考えた俺はパソコンをオフにすると椅子に座ったまま目を閉じた

長物に恐怖する根源、原因となる原体験を探し求めて

俺は俺の内なる世界へと旅に出たのだ







...







まだ20代、サラリーマンだった頃の話だ

俺は仕事で大分県の佐伯という町を訪れた

チャチャッと30分ほどで仕事を片付けると佐伯のさらに先

蒲江というひなびた漁師町まで足を延ばしたのだ

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高速ってマジかよ、イノシシしか走らんぞ

蒲江はリアス式海岸の入江の奥の天然の良港で

よほどの悪天候でない限り、いつでも湖のように静かな海だ

海岸の至る所から浮き桟橋が海へ掛けられ

それに漁船や生簀がいくつも繋がれている

土地ではその板張りの浮き桟橋をイカダと呼んでいた

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常夜灯もほとんどなかった

持ち主にいくらかのお金を払って、イカダの上から釣りをする

俺の行きつけは引退漁師の爺さんがオーナーの小さなイカダで

漁った魚をストックしておくいくつかの生簀と

せがれの乗る小さな漁船が繋がれていた







...








親父のお古の薄緑色のスキーウェアを着ていたから

まだ寒い季節だったと思う

夕マヅメから俺はチヌ狙いでイカダに乗った

岸から10mほどで水深は5mくらい

1号のチヌ竿に1号のオモリを背負うヘラウキのような浮木を使う

2号ハリスに4号のチヌ針を結び餌にはオキアミを付けた

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トップにケミホタルが入る

底は砂と牡蠣ガラの綺麗で豊かな海で

チヌ以外にもアジやサヨリ、マダイに至るまで色々な魚が回遊していた

その日は何だか夜光虫のよく光る夜で

暴れる魚の形に光る夜光虫が面白かった

夕マヅメから夜遅くにかけて

俺は何枚かの良型のチヌを釣りあげたのだ

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クロダイですよ






...







深夜になるとアタリも遠のく

漁師の町は静かに寝静まり、海には波ひとつない

朝マヅメまで一休みしようかと思い始めた頃

ケミホタルがゆっくりと海中に沈んでいった

チヌの浮木フカセは遅アワセが鉄則だ

ケミホタルの光が海中にかすむ頃合いに小さく訊きアワセを入れ

魚の感触を確認すると大きく本アワセを入れる

おおっ、かなりデカイぞ

誰もいないイカダの上なので俺は遠慮なく独り言を言い

竿をしならせ魚の強い引きを楽しんだ

とても強い引きだがチヌのような魚体に受ける水の抵抗感はない

わずかに首を振りよく走るがボラのようなスピードはない

なんだろうと訝りながら時間をかけて魚を浮かせた

バシャバシャと暴れる魚の形に夜光虫が光る


何だか異様に長いぞ






...







この入江にウナギが生息しているのは知っていた

養殖生簀のこぼれエサめあてに住み着いているのだろう

60~70cmの普通サイズなら釣ったこともあった

それにしてもこのデカさはなんだ

夜光虫は軽く1mを越えて光っていた

夜光虫の光を頼りにタモ入れを試みるがうまくいかない

普通の魚のようにアタマを入れてもバックしてしまうようだ

仕方がないので蛍光灯式の大型懐中電灯を点けて照らす

何度も失敗したが、ウナギの半身がタモに入った瞬間にタモ枠にひっかけるようにしてイカダの上にはね揚げた

どすんとイカダの上にあげられたウナギはすぐタモから出て

ウネウネとその場でうねってみせたのだ







...







南洋にはオオウナギというウナギがいる
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これは怖すぎだろう

あまりの大きさにオオウナギかとも思ったが

特徴の紋様は全くない

まさしく巨大な日本ウナギで、かすかな蛍光灯の光に青灰色にぬめりと光っている

その頃はまだ長物恐怖症を患っていなかった俺は

逃がしてはならじと巨大ウナギのクビあたりをむんずと掴んだ

妙齢のご婦人の二の腕くらいの感じだった

すると巨大ウナギはぐるんぐるんと俺の右腕に巻き付き

ウチワのような巨大なぬるぬるの尻尾で

あろうことかビタンビタンと俺の頬にビンタを喰らわせたのだ



うきゃあぁぁぁあい~んんん


暗闇の独りぼっちのイカダの上

巨大ウナギから想定外の攻撃を受けて

俺は深刻な恐慌状態に陥った

腕を振り回しイカダの上で地団太を踏んだ

水音を立てて竿が海中へと落ちた

腕を締めつける巨大ウナギの力は緩むこともなく

深夜の寝静まった漁師町の穏やかな海の上で

俺はうひゃあうひゃあと情けない悲鳴を上げ続けたのだ







...







人は死に逝く時、それまでの人生を走馬灯のように思い出すという

そのとき俺のココロも過去へと跳んだ


あれは中学生だった頃

俺は全校生徒の前で教師にビンタを喰らった

悔しかったなぁ、まあ俺が悪かったのだけど...


そして数ヶ月前接待に使ったロシアンパブで

俺は金髪のロシア娘におっぱいビンタを喰らった

嬉しかったなぁ、かなり高かったけど...

香水の匂いを懐かしみながらも薄れていく意識

巨大ウナギはその尻尾で俺のアゴの下、頸動脈あたりをぐいぐいと押している



このままじゃ殺られる


ウナギに巻かれて死ぬのは悲劇といえば悲劇だが

結構みっともないだろう

ウナギやアナゴにぐにょんぐにょんに巻きつかれてダメになった仕掛け

そんな変わり果てた姿で俺は明日の朝発見されるのか

変なプレイにのめり込んで死んだと誤解されても心外だ

ここは何としても生き延びなければなるまい

強力に巻き付いた巨大ウナギは解けないが

防寒に着ているスキーウェアからなら腕を抜けるんじゃないか

そうだ、なんとかしてスキーウェアを脱いでそのまま海に放っちまおう

そう考えて自由になる左手でスキーウェアのジッパーを引き下ろしたとき

俺の頭蓋内でナニモノかの声が響いた



逃がすな獲って喰え


大脳新皮質のちょっと内側のあたり

縄文のココロが覚醒した




続く>>




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by US100243 | 2013-02-18 14:16 | 四方山話 | Comments(12)
外房ガチ磯~漢(おとこ)釣り
  
このところ妙に体調がいい

年々衰弱し、老いさらばえていく生き物のアワレを実感してる俺だが

最近何だか元気なのだ

体力が充実してると言ってもいい

まあパーツパーツをみれば変わらず残念な部位もあったりはするが

身体全体をみればおおむね元気と言える

年が明けてから俺は、年甲斐もなく何だか体調がいいのだ








...








怠け者の節句働きとはよくいったもので

今年になって俺が休めたのは元旦だけだ

先延ばしにしてる仕事を嫌々片付けたり

正月早々糞クレイマーを踏んじまったり

あまり生産的ではないが、ともかく忙しかったのだ

まあ忙しいと言っても隙を見て釣りブログをチェックしては

釣れなかったという記事にココロ癒されたり

爆釣記事には嫉妬のあまりケッ漁師かよと毒づいたり

小人物ぶり全開の日々を送るうち

俺の身体の中には岩清水が滴り落ちてくるかのように

エネルギーが充填されていったのだ

なぜか

そう、皆さんお察しの通り



釣りに逝けないからなのだ







...








おもえば毎週毎週の苦行(釣りのことね)は

俺の身体から着実に体力を奪っていたのだろう

1ヶ月釣りをお休みしただけで、こんなに元気になるとは自分でも驚きだ

だが何事も極端はイケナイ

昂ぶる体力についていけず

心臓がマヒでもしたら元も子もない

こりゃ釣りに逝って消耗し、ほどよくバランスを取らねばなるまい

そう考えた俺は、こんな気力体力が充実している時にしかできない釣り

漢(おとこ)釣りを敢行することにしたのだ








...








漢(おとこ)釣りとは男らしい釣りのことで

それは季節によって場所によって俺の気分によって変わる

今の時期の漢釣りといえばガチ磯のヒラスズキだろう

異論反論は受け付けていません
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男汁が充満してるぞ

海は荒れ模様

この数日なんだか少し暖かい

この暖かさは波で海中に撹拌され

ヒラスズキのヤル気をイヤガオウにも高めているだろう

そんな妄想で脳内はパンパンになり

前の晩俺はなかなか寝付けなかったのだ







...







寝坊して釣りとしては遅めに出撃した

房総の山中で朝日が出てきたが構わない
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ショボい写真だ

朝マヅメを逃しちまったが構わない

デジカメが見当たらないがケータイがあるからいい

そのケータイもバッテリー切れ寸前だが構わない

前をタンクローリーがゆっくり走るが気にならない

細かいことは気力で乗り越える


それが漢(おとこ)釣り






...







鮎釣り用のスリムウェーダーで足元を固め

伸び始めたヒジキを踏みふみ磯に乗ると日はすでに高い

PE2号に40lbのリーダー

パチモンでない高いルアーを付けた


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さあ逝くぞ

水を触ると渓流のように冷たい

ベイトっ気はまるでなく海鳥も所在無さ気だ

だがそんなことは気にせず

俺はひたすらルアーを投げ続けたのだ

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こりゃ危ねえ

ガチ磯の釣りは相当疲れる

すぐ眼の前の溝を攻めようとしても

かなりキツめにジャブったり

何十mも迂回しなくては足場に立てなかったりする

おまけに今の時期はノリでとても滑りやすい

日が傾き、値段の高い順に3個のルアーをロストした頃

俺は1ヶ月分以上の体力を使い果たしていた

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サラシはムード満点だったのになぁ






...







サラシの広がるタイミングを見計らい

俺は溝の先に4個目の新品ルアーを投げる

風に吹かれ少しコースをそれたルアーは根の上に落ちた

竿をあおってみたがはずれる様子はない

仕方なく俺はグローブにラインを巻き付けゆっくりと引っ張る

PE2号のラインが途中から切れた

特価1,780円の新品ルアーを、1cmも泳がせることなくロストした

うむ、ノットはしっかりしてたな

そう独り言を言い俺は竿をたたんだ

別にルアーが惜しくなったからじゃない

ヒラスズキがまるで釣れないからじゃない

これ以上海にゴミを捨てたらイケナイ

そう考え俺は竿をたたんだのだ



そんな漢(おとこ)釣り






...








帰りの道すがら各漁港をパトロールして回ったのは

別に今日の釣りに未練があったわけじゃない

あくまで今後の釣りに役立てるための勉強だ

やはりどの漁港も澄んで魚っ気は無かった

最後にのぞいた小湊漁港

コーナーのゴミの下に小カマスがホバリングしている

初釣りの丸ボーズを回避しようと考えたわけじゃなく

なんとかして喰い物を確保しようと思ったわけでもない

ただ釣り師の本能の命ずるままに俺はタックルをセットした

1.3gのジグヘッドに汁系ワームを付けて

小カマスの先にキャストする

小カマス逃げる

...


それも漢(おとこ)釣り

じゃないかw

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by US100243 | 2013-02-05 16:17 | 海の釣り | Comments(18)
  

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