<   2012年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧
外房挨拶回り~ああ年末は忙しい
どちらかと言えば俺はダメ人間だろう

今日できることを明日に延ばすなと厳しく躾けられたが

明日できることは今日しない人間になった

明日になってもやらないで出来るだけ先延ばしを計り

いくつかのことはメデタクやらないで済んでしまうこともあるが

いくつかのことはのっぴきならない事態に陥ったりもする

やるべきことはチャッチャと片付けてしまったほうが楽なような気もするが

持って生まれた性分なのかそれができない






...






そんな俺の年の瀬の日々だが

これが猛烈に忙しい

各方面にまあ年内にはとカラ手形を切りまくったせいで

年末年始の休みは元旦だけになりそうだ

そのうえ泳ぎ納めだ忘年会だと行事も多いから

何が何だか分からなくなってしまっている

毎年恒例の収拾のつかない事態に陥ってしまったのだ






...






28日の金曜日は仕事納め

俺の仕事はちっとも納まらないが役所や多くの会社がそうだ

それまでに年末の挨拶を済ませなければならない

我らが日本は礼節の国

今年はお世話になりましたと挨拶しなければいけない

来年もよろしくと忙しくたって挨拶しなければいけない






...






俺はケータイに向かって話しかけている

はい、お忙しいところ直接伺ってはかえって失礼かと

まあ来年もひとつヨロシクお願いします


左手のケータイにペコリとお辞儀をしながら

俺は右手でカニ網を広げた

a0279321_1610205.jpg

合体ロボ1号だ

サンマを仕込んだカニ網をテッパンポイントに放り込むと

俺は漁港の駐車スペースへ戻った

そして今年の釣納めの舞台となるガチ磯へと車を走らせた






...






思えば今年も房総の魚達には世話になった

世話になったなら年末の挨拶くらいしなくてはいけない

人間様なら電話で連絡もつくだろうが

魚もカニもケータイを持ってない


ならば直接お会いしてご挨拶せねばなるまい

そう考えた俺は未明に車を走らせ

明け方の小湊漁港に降り立ったのだ

アカカマスが釣れていると聞いたからだ

アカカマスは旨い

ルアーで釣ればアジも混じるだろう

ライトゲームでアジカマをさくっと釣って喰おうご挨拶申しあげようと思ったのだ






...






小湊漁港につくと何人かアジンガーがいる

訊けば全然ダメとのこと

常夜灯の下に行ってのぞき込むと底までスケスケだ

前回同様モーレツな澄潮なのだ

原因はなんだ

潮回りか

前回も大潮だった

強烈な冷え込みか

大多喜辺りで車の温度計はマイナス4度だった

海での経験値の低い俺には原因が分からない

だが漁港内では釣りにならないことはわかる

俺はプールのように澄み切った漁港に見切りをつけた



磯に乗るしかあるまい






...






無風でベタ凪

夕方からの雨に向け日が陰ってきたのだけが救いだ

俺はスリムウェーダーで足元を固めると

できるだけ荒い磯の先端に出てルアーを投げた

サラシもなければベイトも見当たらない

いくつもの磯を回りルアーを投げ続けたが

一発逆転ヒラスズキの夢はかなわなかった

釣納めで丸坊主は俺らしいと言えば言えるがちょっと悲しい



さあどうする


南房に下って溝を攻めるか

いいや今日の夜潮は大きく引く

あっという間に水がなくなるし夕方からは雨の予報だ

濡れるのヤダから昼磯で結果を出すしかない



よし!本気だすぞ





...






場面は冒頭に戻る

ダメもとで澄みきった漁港にカニ網をしかけ

目指す磯の駐車スペースに車を駐めた俺は

あれやこれやをランドリー背負子にブチ込み

ポイントへと続く岩場を歩く

今の時期はノリで滑るので慎重に歩き続ける


a0279321_174842.jpg

ポイント到着さあ逝くぞ!

水は澄んでいてサラシもないが夕マヅメのように暗い

これは何とかなるかもしれない

1.5号ハリスにチヌバリ3号

コマセを打ってオキアミをエサに流す

すぐにアタリがあり付け餌はとられる

エサトリがいる

なにかな南房と違って外房フグは小さいからな

しばらくしてやっと


a0279321_17593084.jpg

今年もお世話になりました

コッパ君だが何だか嬉しい

俺は岩場に生え始めたノリを集めた

エサトリを避けノリをエサにするのだ


a0279321_1863036.jpg

ヒトが喰っても旨そうだ

冬の肥えたメジナの腹を割ると

みっちりと海草が詰まっているだろう

緑のノリだけでなく赤いのやら茶色いのやら

あらゆる海草がみっちり詰まっている

だがエサにするのは緑色のノリだけだ

喰ってるんだから赤や茶色でもよさそうなものだが

なぜか緑のノリしかエサには使われない

ちなみにブダイやイスズミには茶色いハバノリやホンダワラが使われるそうだ

面白いもんだ


a0279321_1824535.jpg

こんなふうに生えている


ノリを針にたっぷり付けて振り込む

ノリの写真を撮っていると

おおっ、竿先がガンガン引きこまれているではないか

a0279321_18322488.jpg

昭和の頃はノリクシロといった


喰えるサイズご挨拶できてとてもうれしい

ノリとオキアミを交互に使ってみる

どちらに喰ってきたか忘れたがオナガもきた


a0279321_18365626.jpg

小さいけどよく引く

このオナガを釣りあげると同時に1.5号のハリスが切れた

小さくても流石オナガの歯だ

ハリスを3号ハリをチヌ針4号に替える


俺はノリ餌のメジナ釣りが好きだ

釣れ方が面白いのだ

昼間でも大針太ハリスに喰ってくるし

それでも針を呑みこんでしまったりする

ちょっと夜磯のメジナっぽいのだ
a0279321_18421737.jpg

来年もよろしく

真っ暗になるとアタリが止まる

なぜだか外房夜磯ではメジナは釣れない

俺のポイント選択が間違っているのか

外房ではアジくらいしか釣れないのだ

今日も雨の中2時間ほど粘ってはみたが

付け餌まる残りだった

外房の夜磯攻略は来年の課題だ





...





喰う分のメジナのワタとエラを磯の溝に投げ込み

俺は釣りをしていた痕跡を消す

ランドリー背負子に何もかも放り込んで背負い

帰りしなに溝の中をヘッドライトで照らしてみると

いるいる巨大ウツボが2匹

メジナのワタに誘われて

ぬめりユラリと水中を舞うように泳いでいる

来年こそケリをつけるぜ

のぞき込んだ俺が挨拶すると

食いちぎってやる

目を赤く光らせたウツボが答えた気がした





...





漁港に戻り漬けておいたカニ網を引き揚げる

なにもついていなかった

彼女(カニ)に会えないのはちょっと寂しい

もう冬眠したのかな

磯場のカニはいたけどな

冷たい雨の中俺はかじられた跡もないサンマをはずし

よく洗ってからカニ網をスーパーの袋に仕舞った

車に戻り魔法瓶の湯で粉末の茶を淹れる

茶を啜りながらアタマの中で

来年まわしにできる仕事はないかと考えているのだ
 


にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 陸っぱりへ
にほんブログ村

海釣り ブログランキングへ

渓流釣り ブログランキングへ

来年が皆さんにとってよい年でありますように
[PR]
by US100243 | 2012-12-29 20:02 | 海の釣り | Comments(10)
外房漁港~星に願いを
R297を走りながら俺は迷っていた


今日は外房で遊ぼうと考え市原インターを出た俺は

清澄山スルーで鴨川に降りるか

松野から入って小湊へ逝くか

勝浦に直行するか

未明のアジングをどこで釣るか決めあぐねていた

釣果的には勝浦がカタイだろう

だが今日はただ釣れるだけじゃダメだ

東の空がひらけたポイントで釣りたい



ふたご座流星群を見ながら釣りたいのだ


寄浦港の小沢丸横辺りがベストポジションと言えるが

今はもう立ち入り禁止になっちまったから迷うところだ





...





若い頃俺はジャコビニ流星群やらナントカ流星群やら

流星群が来るたびそれを口実に娘さんを誘いだした


もちろん下ゴコロやら何やらパンパンだったw


老いぼれた今となってはもうそんなこともなく

ただ純粋に流れ星を見ながら釣りをしたいと思い

俺は深夜の国道を走っている





...





外気温はマイナス4度

房総でも内陸部は相当寒い

東に向いた車のフロントガラス越しに

花火と見間違えるような大きな星が流れた

おぉっ、もう始まってるのか

とっさに俺は願い事を唱える

アジ釣れろっ

あまりにもささやかな願い事だw


もちろん俺だってごくフツ―の男たちのように

世界征服だの女房征伐だの

ごくフツ―の野望を胸に抱いている

だが流れ星が流れるという瞬間的な勝負時には

そんな大それた野望にまで思いは至らず

つい眼先の欲望を口走ってしまうのだ

こんな所にも人間の器の大きさがでてしまうのだろう

ニヒルに笑う目の前にまた大きく星が流れる


カニ獲れろっ






...






流星を探しながら走る俺は道を曲がりそこね

結局勝浦は松部漁港に車を滑り込ませた

3ポンドテストのナイロンに1.3gのジグヘッドを直結

ワームを替えながらテンポよく探る

釣り始めるとすぐに大型漁船が往ったり来たり

そんな時間帯だった

こりゃ場所選択を誤ったとすぐ鵜原に移動する





...






鵜原漁港は、勝場港と長入港からなる

二つ並んだ同規模の漁港なのだが

なぜか圧倒的に手前の勝場港の人気が高い

皆が来るからコマセも効くのだろうアジも来る

平日の今日も釣り人は多い

当然俺は誰もいない長入港で釣る

まるでアタリがない

闇夜の大潮の上げ最中

条件はいいはずだ

業を煮やした俺はヘッドライトで水中を照らす

数匹アジらしき魚影が見えるがヤル気なさげだ

見切って俺は車を南へと走らせた




...






薄明るくなって小湊漁港

水を見て俺は驚いた

とんでもない澄み潮なのだ

大潮の上げいっぱいで水深はあるのに

普段キレイとはいえない漁港の水底が

ゴミやら小石まで丸見えなのだ

港内にロクな魚がいないことまで丸見えなのだ

これだけ外気温が低いのに海面の湯気も少ない

水温も相当低いのだろう

ボラだけが変わらず群れをなして泳いでいる





...





水底に漁師がブン投げた小サバが散らばっている

目を凝らして見てもそれに着く生物はいない

こりゃカニも望み薄か

今日は厳しい釣りになりそうだ

俺は竿を持って浮遊するゴミや係留船の下をチェックして回る

ヤル気なさげな小魚ばかりだがカマスがなんとかなりそうだ

群れの先にワームを投げ込んで誘う

最初の一投だけ少し追ってくるが、二投目からは知らんぷり

窮した俺はリアクションで喰わそうとパールホワイトのワームに替える

秘儀ナントカお願いしますよメソッドで

a0279321_13561044.jpg

ちょっと小さいけど


さらにお願いして
a0279321_13575583.jpg

ゼイタクは言えない

ナントカお願いし続けて喰う分5匹を確保した





...





いくつかの漁港をチェックするがどこも同じ状況だ

規模の小さい漁港などはまるでプールだw

記憶にないほどの澄み潮の漁港でワームを投げて

実は大変な収穫を得た

俺のブログに似合わないから詳しくは述べないが

リグの動きをつぶさに見たのだ

それは遠投すればするほど

深く沈めれば沈めるほど

イメージとはかけ離れた振る舞いを見せた

カウント5で2m沈むならカウント10なら4mか?

全然沈下速度が違うのだ

ボトム付近をゆっくりとリトリーブ?

ぐんぐんレンジが切り上がってるぜ

ちょんちょんトウィッチ?

上に向かってピョンピョンしてるぞ

俺は夢中でいろいろ試した

ラインの浮力を介してリグは思わぬ動きを見せる

フロロやポリエステルなら少しは違うだろうが

あくまで程度の違いだけだろう

何年分の経験にもまさる実験ができたと思う

俺は何十年もケタ違いの細糸でヤマメやアユを釣ってきた

水中での仕掛けの動きには気を使ってきたし、少しは分かってたつもりだ

自分の想像力と理解力の無さを棚に上げ、こう言っておこう



釣りは深い





...





小規模漁港の駐車スペース

俺は使いこんでズタボロになったカニ網1号とカニ網2号を取り出した

おもむろにその二つをつなぎ合わせ

俺は合体ロボ1号を製造したのだ

a0279321_1456240.jpg


破れてしまったエサ袋を新たに装着する
a0279321_14575361.jpg

2個入り100円

エサのサンマは抜かりなく半額ゲットw
a0279321_1515925.jpg

昨夜スーパーで

見渡す漁港は日に照らされて、水底のチギレ藻の破片まで見ることができる

狙うならあそこしかない

コーナーの係留船の影

一投入魂

サンマを仕込んだ合体ロボ1号を投げ込み俺は車へと戻ったのだ





...





酷く疲れている

昨夜通っているスポーツジムの水泳部で散々シゴかれ

身体はクタクタなんだが神経が高ぶって眠れず

そのまま出撃したのだ

こんな時に身体を伸ばして眠れるよう

俺は車の後部座席を格納しフラットにしている

フラットにはしているがそこにはダラシナク釣り道具が積みっぱなしになっていて

横になる余地は全くない

真冬なのに鮎ダモまで積んでるw

自業自得とはいえリクライニングすらできない運転席に座り

俺は大きくふうとため息をつく

運転する姿勢のまま1時間ほど気を失ったようだ






...






足元が寒くて目が覚める

エンジンを回してヒーターを付けた俺は

魔法瓶の湯で紅茶を淹れて啜った

ラジオで大沢悠里が今日で「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は最終回だと言っている

彼が入院してからこの番組は

過去の傑作選を流していた

それもこれで最後だというのだ

今日でほんとうの終わり


小沢昭一はよく童謡を歌っていた

老人が歌うのだから老謡だと言っていた

今日は「思い出のアルバム」を歌っていた

この歌は今では卒園式の定番らしいが

俺がガキの頃には歌われていなかった

大人になってからそれを聴き

俺はなかなかいい歌だと思った

小沢昭一もそんな意味のことを言い、そして歌った

いつのことだか

思い出してごらん

あんなこと

こんなこと

あったでしょう

嬉しかったこと

おもしろかったこと

いつになっても

忘れない






...






サンマ臭いタオルで顔を拭うと俺は車外に降り立った

空気は冷たく日の光はあくまで眩しい

そろそろカニ網を上げてみよう

漁港のコーナーに回り細引きを引く

微妙な重みで何かが付いているのがわかる

それがカニなのかゴミなのかは分からないがw

おぉっでかいイシガニかな



モンツキイシガニきたーーーーーっ

a0279321_16123579.jpg

これは超レアだろう

最初はジャノメガザミかと思ったが、あまりにもゴツイ

よくよく調べてモンツキイシガニと同定した

ブロンズに底光りする甲羅

イシガニがさらに筋トレしたようなハサミ

a0279321_16192121.jpg

カッチョよすぎるぜモンツキイシガニ





...





落ちハゼを狙ってイソメでチェックして回るが無反応

たまにアタルのもサビハゼくらい
a0279321_16233596.jpg

およびでない


風が強くなり海面が波立つ

海水に色がついてきて海は変わりつつある

南房の夜磯なら勝負になるかもしれない

内房の根魚ならおみやになるかもしれない

だが今日は外房シバリと決め

太夫崎港で俺は車をUターンさせた

悪条件の外房とトコトン付き合ってみようと思ったのだ






...






一年で一番日が短いこの頃

夕マヅメの漁港で良型のイシガニを追加した

a0279321_1643729.jpg

小指くらい逝けるよな


常夜灯周辺のボトムを探る

昼間体得したイメージでねちねち攻める

わずかに感じるアタリ

俺は流行りの鬼アワセはしない

川釣りで大アワセはヘボのすることと身に染みているからだ

違和感を竿先に乗せたまま強く短くアワセる

緩めのドラグがチリチリと鳴く

a0279321_1656812.jpg

苦労しました

同じ攻め方で次も来た
a0279321_16583495.jpg

肉厚で旨そうだ

やっと5匹だが喰うにはいい分量だ
a0279321_1711333.jpg

まあまあの型揃い


先刻挨拶を交わしたアジンガーが

「失礼ですがこれいりますか」と声を掛けてくる

見ればでっかいマハゼだ


普通初対面の人間に外道をいるかとは訊かないだろう

なぜ俺が貰ってでも喰いたい人間だと分かったのだ

恐るべしアジンガー

ありがたく頂戴した
a0279321_175430.jpg

落ちハゼもゲット





...






結局今日もそれなりに楽しめた

夜空を見上げる視野の片隅に

普通サイズの流れ星が見えた気がした

俺は別段願い事を唱えるでもなく

帰ってカニを茹でるかとつぶやくと

リクライニングしない運転席にゆっくり

身体を滑り込ませたのだ



にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 陸っぱりへ
にほんブログ村

海釣り ブログランキングへ

渓流釣り ブログランキングへ

迷わず押せよ押せばわかるさ






[PR]
by US100243 | 2012-12-16 17:36 | 海の釣り | Comments(6)
小沢昭一が死んだな
先月TBSラジオの「小沢昭一的こころ」で

仕事ができないとココロに穴があいたようだと言っていた

早く復帰してそのココロの穴を埋めたいとも言っていた

俺はそれを布良漁港の駐車スペースで聴いた

結局それが最後のメッセージだったんだな




...





昭和は遠くなりにけりだ


合掌



にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 陸っぱりへ
にほんブログ村

海釣り ブログランキングへ

渓流釣り ブログランキングへ

迷わず押せよ押せばわかるさ






[PR]
by US100243 | 2012-12-11 14:14 | 四方山話 | Comments(2)
地震はやっぱりダメなのか
その時俺は舘山道を走っていた


December07.2012-17:18


流していたラジオが騒ぎ出す

千葉では震度4だという

時速100㎞位で走っていたと思うが

揺れを感じることはなかった

その時俺は南房に向かっていたのだ





...





NHKは津波に警戒を呼びかけ続ける

当然だろう

3.11の悪夢が脳裏によみがえる

知らず俺も掌に汗をかいている

東北各県は津波警報

茨城県は津波注意報

千葉県は入ってない

予想の最大は宮城県の1m

一瞬迷ったがインターを出ると俺はエサ屋に滑り込んだ

アミブロックの解凍を予約していたのだ







...







揺れたかい?

店員に訊くと

大したことなかったです、この間の大震災のことがあるからみんな大騒ぎしてるけど

大丈夫かな

大丈夫ですよ


まあ大丈夫だろうが、余震の恐れもあるのだから適切な発言とは言えない

俺が彼なら磯には乗るなと止めるだろう

だが俺は彼をとがめだてする気はない

足元のトレイにはいくつもの解けたオキアミブロック

生きていくのは大変なのだ







...






目の前の電話が鳴る

受け答えする店員が少し悲しげに見える

キャンセルの電話だろう

俺は要りもしないルアーを二つ買い足して店を出た

別に同情したわけじゃない

年末セールで安くなっていたからだ







...







中途半端な気持ちのまま俺は半島を横切った

高台から夜の磯を見渡す

ウネリが作る白波が磯辺を白く縁どる

予報では波高2mだがもっと荒れている

逃げ場はあるだろうが磯に乗るのは諦めた

こんな日に海抜0mの岩場に立つ気にはなれない

海が怖くてしょうがない俺としては

夜の海に投げ出されるのは最悪の事態といえる

俺は半解凍のアミブロックをクーラー代わりのトロ箱に仕舞い込んだ

もうこれ以上解かす必要はない






...






さて内房に戻って根魚でも釣るか

それとも外房に上ってアジを狙うか

俺は外房に向けて漁港をランガンすることにした

地震とナマズの言い伝えだけでなく

地震の前後に生き物たちが常ならぬ行動をすることをよく聞く

慣れ親しんだ漁港の魚たちに変化はあるのか

俺のココロに好奇心がわいた

別に何の変化もなく

アジかムツでも釣れればそれはそれで嬉しい





...






潮は小潮で夜半まで上げ続ける

月はなく条件はいい

1.3gのジグヘッドにガルプのサンドワーム

とにかく魚の反応が見たいから

表層のハヤ引きからボトムでのリフト&フォールまで

1ポイント5投ほど探って見切る

布良

野島崎

乙浜

千倉

江見

太夫崎

浜荻

天津

小湊


夜灯周りやスロープ先のブレイク

1級ポイントを叩きながら北上したが

まるで反応はなかった

俺的鉄板ポイントの磯がらみの船揚場でも魚の気配はなかった

その間海タナゴらしいショートバイトが数回あったきり

イナや小カマスが泳いでいるだけだった


金曜の夜だが釣り人はほとんどいない

何人かのカゴアジ師に釣果を訊いたが

誰も何も釣れていなかった





...






これは地震の影響なのか

俺には分からない

前日まで南西風が吹き荒れていたのも悪材料といえよう

今日はもういい

何の結論も出せないが

今日のこの事実だけを記憶に刻み

俺は家路へとハンドルを切った

明日今日も仕事だ

良い子はやっぱり3時間くらいは寝ないとなw






にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 陸っぱりへ
にほんブログ村

海釣り ブログランキングへ

渓流釣り ブログランキングへ

迷わず押せよ押せばわかるさ






[PR]
by US100243 | 2012-12-09 01:11 | 海の釣り | Comments(6)
南房サーフ~あのトリヤマを追え
たいていの釣人には好みの潮回りがあるだろう

そしてそれは釣り場や釣り物で変わったりもする

俺は冬場の大潮が苦手だ

冬の夜潮は大きく引く

磯で夜釣っているとドンドン水がなくなる

引き潮に合わせて前に出なくてはならないが

滑って危ないし何よりメンドクサイ

未明からの満ち込みも勢いがある

追われるように後退しなくてはならず

何ともせわしない釣りになる

満月でも出てた日にゃ釣れる気がしない

今週はそんな潮だった




...





木曜日の晩俺は考えた

明日はサーフでルアーを投げよう

朝夕マヅメは上げいっぱい

昼潮はあまり引かないから条件はいい

朝マヅメから夕マヅメまでの釣り

夜中に磯でゴソゴソ釣るより健康的だ

コマセ臭くならないし何だかカッコいい

ヒラメかマゴチを釣って刺身にしよう

合間に漁港でイカを釣るのも悪くない


明日は疑似餌シバリで逝くぞ


少し睡眠をとって真夜中

湯を入れた魔法瓶を持って俺は車に乗り込む

煌々たる満月に照らされながら

銀色に鈍く光る俺の車は館山道を南下したのだ





...





富浦インターを出ると脊髄反射でエサ屋に入ってしまう

しかしルアーの釣りにコマセはいらない

何も買うものはない

磯釣りにくらべて安全快適経済的なのだ

わが社のモットーのようだw

だけどあまり釣れない

保険に漁港を回ってお土産を確保した



a0279321_1522566.jpg

ムラソイ君


明らかに魚は減っている

a0279321_1545346.jpg

カサゴ君


今の時期は子持の個体が多い

a0279321_1563345.jpg

ムラソイ君


各ポイントで一匹ずつ

煮付けで喰う分カサゴとムラソイ2匹ずつキープした





...





明るくなってきて朝マズメ

俺はサーフに降り立つ

ルアーボックスをまさぐりカッチョいいルアーをチョイス

ルアーをセットするがすぐには投げない

辺りを見渡しトリヤマを探すのだ

ややっ、あそこの流れ込みで海鳥が騒いでいるぞ


a0279321_15492582.jpg

トリヤマ発見!


よーそろー

あのトリヤマにむかって全速前進!



ウェーダーをブカブカいわせながら俺は小走りで急ぐ

ダッシュをしたら老いぼれた身体は100mももたない

歩いて逝くには分泌されたアドレナリンが多すぎる

だから俺は小走りで砂浜を移動したのだ




...





トリヤマに近づいてみると白黒入り乱れて大騒ぎ


a0279321_15444222.jpg

ぎゃーぎゃーミャーミャーもう大変


鳥どもに負けず興奮しきった俺は、まだずいぶん距離があるのに力まかせにルアーをブン投げる

...

切れた

...

リーダー部分が切れてカッチョいいルアーをロスト

やっぱりたまには結び換えないとダメだな

フローティングベストのポケットから5号フロロを取り出す

俺はショックリーダーなんてスカした物は買わない

夜磯用のハリスをひとヒロほど切って1.5号PEに結ぶ

ひとつおぼえのオルブライトノットでくりくり結んでいるうち

俺はココロの落ち着きを取り戻した

やっぱワームだな、安いし釣れるし


a0279321_17131155.jpg

信頼と実績の金粉ワーム


さらに近づきルアーを投げると鳥ども一斉に逃げる


a0279321_16192839.jpg

きゃー変なおぢさんが来たわよ~


???

ナブラに興奮した鳥は少しくらいのことでは逃げないものだ

辺りを探ってみるが反応はない

ベイトらしき小魚も見当たらない

肩透かしを喰った気分で悄然と立ち尽くしていると

おおっ、ヘッドランドの向こうでまたトリヤマが立った



よーそろー

あのトリヤマに向かって全速前進!



俺はまたウェーダーをブカブカいわせてトリヤマへ急ぐ

近づくと鳥ども一斉に逃げる

魚いない

なんか変だな




...





しばらくしてまた別の場所に立ったトリヤマをよく観察すると

どうもヤツら単に喧嘩をしてるだけらしい

タッチアンドゴーでエサ喰ってるヤツも結構いるので実に紛らわしいが

別にナブラめがけて集結してるわけでもないようなのだ

だから現場にブカブカ駆けつけても魚っ気はない

かえって逃げちまうのだろう

がっくりと肩を落とし俺はいくつかのサーフをランガンした





...





ルアーの釣りはあまり釣れない

キャストを繰り返した右腕が痛い

砂の上を歩くのも疲れる

半日もして飽きてきた俺はふと考えた

都合のいいアイツと遊ぶか

今日は疑似餌シバリだがあれは釣りじゃない

問題なかろう

俺は釣具屋に寄ると店番のおばちゃんに言った

カニ網おくれ

ナイよ

このあいだ買ったじゃん

売り切れちゃったよ



...


ひょっとしてブームw



ナイんじゃ仕方ない

かなりクタビレちまったカニ網2号を再登板させよう

おどやで79円のサンマを買って俺は漁港でカニ網を投げる

疲れた俺を癒してくれるのはいつものイシガニ

a0279321_17315329.jpg

ウッシャーどっからでもかかってこーい


あれほど燃えあがった俺とカニとの関係は

グヂュグヂュに爛れたような季節を経て

安定期に入ったようだ

そばにいるからなんとなくしちゃうってカンジ?

何の感慨もなく俺は生臭い肉片を指先でもてあそぶ(エサのサンマのことです)

さほど愛おしいわけでもないが甲羅をナデテみたりする

...



ガッ


イッッテェ―

a0279321_17464838.jpg

火遊びご用心





...






キャストに疲れた右腕はまだ痛い

今しばらくの休養が必要だ

せっかくだから夜磯の下見をしよう

俺は半島を横切りガチ磯に向かう

漁港のポイントにカニ網を投げ込んでおいて

ガチ磯を見下ろす駐車スペースに車を乗り入れた

チャランボだけを持って新しい溝を2本踏査する

上がってくると先行していた宇都宮ナンバーのアングラーがいた

ヒラスズキ師で少しおしゃべりをする

勉強になった




...




そんなこんなでずいぶん時間がたってカニ網を上げたがカニは付いてない

かじられた形跡もないのだ



ひょっとして場荒れ?!


仕方がないのでピュンピュンしてみた
a0279321_18552338.jpg

ズリズリもした


何も釣れない

よけいに右腕が痛くなっただけだ





...





雲行きが怪しくなってきた

山越えの途中で雨が降り出し

夕マヅメに狙いを定めたサーフに着く頃には

風をともない雨脚はさらに強まったのだ




...





横殴りの雨の中俺はサーフで釣りをする

ベストの上には防水透湿素材のレインウェア

メンテが悪いせいか防水性能はすでにない

透湿性はある

肌着にまで浸み込む雨が冷たい

身体が冷え切ったからか、右腕の痛みが右半身にシビレのように広がってきた

もう手投げではキャストできず、身体全体を使ってルアーを投げる

夕マヅメは過ぎ辺りはもう暗い

帰りゃいいのに雨の中俺は釣り続ける

タレックスのレンズ越しに見える灯が滲むのは雨のせいなのか





...





力なく飛んでいったワームが着底すると

ゴゴンと何かが喰らいついた

ドラグがジリジリ鳴く

ああエギングの時緩めたままだった

ドラグを締め直して2度3度追いアワセを入れる

慣れ親しんだ首振りアクション


a0279321_19271970.jpg

50くらいか



やっと帰れる


来週は小潮だ

夜磯でチンタラ釣ろう





...





疲労困憊で富浦インターに滑り込む

ウェーダーを履いたまま俺は強がりを言う



予定通り通勤割引に間に合ったぜ



にほんブログ村 釣りブログ 関東釣行記へ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへ
にほんブログ村
にほんブログ村 釣りブログ 陸っぱりへ
にほんブログ村

海釣り ブログランキングへ

渓流釣り ブログランキングへ

迷わず押せよ押せばわかるさ






[PR]
by US100243 | 2012-12-02 19:47 | 海の釣り | Comments(10)
  

釣って食べたり採って食べたり
by 咲いたマン
プロフィールを見る
画像一覧
最新のコメント
キュウリ草さん、おは..
by 咲いたマン at 06:50
こんにちは♪カゴガキダイ..
by キュウリ草 at 14:56
あおみのさん、おはよ..
by 咲いたマン at 10:20
お久しぶりです 全..
by あおみの at 21:56
デミさん、おはようご..
by 咲いたマン at 10:53
katsuさん、おは..
by 咲いたマン at 10:45
海おとこさん、おはよ..
by 咲いたマン at 10:38
磯トンボさん、おはよ..
by 咲いたマン at 10:31
 フムー、文章は面白いの..
by デミ at 08:30
都合の良い女・・・いや魚..
by katsu at 19:44
イソメ買いに走りやしたか..
by 海おとこ at 10:11
おはようございます。 ..
by 磯トンボ at 07:05
orchid-tit..
by 咲いたマン at 21:21
katsuさん、こん..
by 咲いたマン at 21:14
デミさん、こんばんは..
by 咲いたマン at 21:09
磯トンボさん、こんば..
by 咲いたマン at 21:07
海おとこさん、こんば..
by 咲いたマン at 21:02
遅ればせながら、明けまし..
by orchid-titi at 21:02
今晩は。 流石 咲い..
by katsu at 22:22
これは続きが楽しみな記事。
by デミ at 01:46
ブログジャンル
家庭菜園
釣り