カテゴリ:川の釣り( 19 )
利根川 X-day ~とかくオトコはミエを張る
   
   
人はみな飾って言うだろう


誰でも自分や自分にまつわる話を語る時

つい自分を実際より良く見せようとして

言葉を選び物語を組み立ててしまう

日経新聞の「私の履歴書」なぞを読んでもそれは瞭然で


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俺ってグレート

功成り名を遂げた一流人士の皆さんだから

自慢の気配を隠そうと試みる謙虚な方も多いが

たいていその試みは失敗している

隠そう隠そうとしても言葉の端々から

ミエや自慢が滲み出てしまうのだ

俺は刑事にカツ丼喰わされて悪行を白状する

犯罪者の告白も半ば自慢話だろうと思っている









...









つい自分を良く見せようとしてミエを張ってしまうのは

ほとんど人間が持つ本能のようなものなのに

青臭かった若年の俺はそのココロの動きを

抑えることができず羞恥しなかば憎んだ

実はいいかげん老いさらばえた今になっても

その自意識過剰ともいえる感覚は衰えることはなく

ありのままに語ろう飾らないで生きよう 

ココロ掛けているのだがこれがなかなかムズカシイ

殊に好いたらしいご婦人を前にすると

我ながらまったくダラシがない

ドリンクいただいてもイイかしら

なんて言われるとケチンボのくせに


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一杯2,000円

内心は惜しくてたまらないくせに

もちろん!お好きなものをおあがりよ などと

我にもあらずミエを張ってしまうのだ








...









6月13日の夜、豚さんからメールが入った

豚さんとは一昨年南房でフエダイマスターの名を

ほしいままにした気鋭のオカズ釣師の豚さんで

ご存知も方も多いことと思う

最近の豚さんはお書きになっている限定公開の

名ブログもほったらかしたままで

渓流釣りとAV制作に力を注いでいらっしゃる

日本一旨いヤマメが釣れるという俺のホーム自慢を

真に受けて利根川に通ってくださるのは嬉しいことだ

今季すでに何本もの尺ヤマメを仕留めてらっしゃるそうで

まったく後生畏るべしとはこのことだろう









...









その夜の豚さんのメールは高揚した様子で

明日は待ちに待った利根川のX-dayだから

入念に仕組んだ計画を発動させて

仕事をサボって釣りに逝くとの内容だった

利根川のX-dayとはダム放流の停止日のことで

平年では6月下旬頃に春先から続いていた


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ガンガンですよ

ダムの放流が停止し流れは減水する

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違う川のようだ

激流に阻まれて近づけなかったポイントで

仕掛け知らずのおぼこいヤマメを釣るのだから

X-dayの利根川は猛烈に釣れる

俺が日本一旨いと思っている旬のヤマメが

誰にでも釣りたいだけ釣れてしまうのだから

知ってる釣り師がうわずってしまうのは無理もない

ちょっと早いがそうなのかとPCを立ち上げて

国交省のリアルタイム水位をチェックしてみると

まさに豚さんがメールを下さった時刻から

利根川の水位は下がり始めていたのだ









...








いくらヤマメが釣れるからといっても

明日15日はいわゆるゴトウビで

支払やら商談やらやるべきことは山ほどあって

今日14日はそれらの準備でとても忙しい

とても釣りに逝ってる暇はない

明日出来ることは今日やらない怠惰な俺でも

さすがに今日は釣りには逝けない

それでも我慢できずに逝ってしまうようなヤカラは

はっきり言って社会の落伍者だろう

俺はそんなイイカゲンなことはできないから

午前中に一所懸命仕事をして


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ありゃ

一日分の仕事を終えた(ことにした)

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社会人失格!








...









群馬県は利根川中流域の駐車スペースに

車を乗り付けると時刻は既に15時を回っていたが

それでも律儀に桑の実を摘んで喰う


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ルーティーンってやつだ

奥利根の山岳地帯から運ばれてきた山砂と

栄養豊富な腐葉土の養分に覆われた石を

フェルトスパイクの鮎タビで滑らぬように

伝い歩きながら流れに立ち込んでいく


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水温チェック

水中糸は利根川では極細といえる0.3号を使った

報道されてもいるようにこの冬は雪が降らず

水瓶と頼む山奥のダムはどこもカラカラだ

だから放流期間中も水位は低めで釣りやすく

いつもの年よりヤマメはかなりスレている

それでも X-day だけあってヤマメはよく釣れて

喰い頃サイズのぽってりとしたものだけ

俺は喰う分確保したのだ


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これくらいのが旨い








...









調子はいかがですか

ひとしきり釣った後のんびりソーセージを喰いながら

俺はこの広い流域のどこかで釣っている豚さんに

様子うかがいのメールを送った


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年をとるとすぐ疲れる

するとシビアな当たりに苦戦しているが

ぽってりヤマメを七つキープした
とのこと

例年になくスレスレの状況だから

AV(アングラーズ・ヴィデオ)を撮影しながら

七つ獲れれば上出来だろう

夕マヅメは早瀬の尺ぽってりを狙います

俺は豚さんに再度メールした

俺は豚さんにお会いしたかったのだ

2年前夜中の南房磯で初めてお会いした時

年長者としてエラそうに語るつもりだったのだが

カウンターパンチを喰らってしまった

少しはやりこんだヤマメ釣りならそんなこともないだろう

30年間乏しいながらも貯めてきた引き出しの一部を

お若い豚さんに教えて差し上げたかったし

やっぱりちょっとイバリたかったのだ

これから合流します

豚さんは喰いついてきた









...









車で移動し早瀬のポイントに入った

竿を本流竿に持ち替え流芯を流す

水中糸は0.8号だ

すぐに当たりがあり良型のヤマメが掛かるが

俺は一歩も動かず一気に引き抜く

タモに飛び込んできたのは肉付きのいい

見るからに旨そうな27cmだ


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瀬に着くヤマメはヤル気満々

立て続けにもう一匹釣り

三匹目にデカいのが掛かった

抜くこともかなわず竿を満月にしならせていると

水中でヤツがギラリとヒラを打った

40cmくらいありそうで

瀬に着くヤマメとしては最大級だろう



これは獲りたい



獲ってこれからおいでになる豚さんにお見せしたい

もちろん素直にハシャイだりせずに

別に大したことないですよとさりげない素振りで

自慢するのがオトナのミエの流儀









...









そんな俺の妄想をよそに

デカいヤマメは本気を出したらしい

流れに乗って下流に降りだした

危うくノサレそうになるが

そんな時に役に立つのがズーム機能だ

素早く縮尺して竿をタメ直すのだ

俺は腰を落とし縮尺し主導権を奪回...



縮尺できないーっ


説明しよう

俺の本流竿はこの間尻栓を失くしてしまったから

竿尻が決まらずズームが使えないのだ


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どこまでもスコスコ

設計外のトンチンカンなところを支点に握れば

竿は折れてしまうかもしれない

滑る石を踏んでついて駆け下るわけにもいかず

へっぴり腰でああっああっと言ってるうちに

竿は満月から半月へとノサレていき

やがてふつりと抵抗はなくなった


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針のばされた

照れ笑いを浮かべながら辺りを見渡すと

遠くタマネギ畑の向こう側の

石だらけの農道を走る車が見える

AV監督豚さんのお車だった









...









久闊を叙すると俺は再び流れに入った

豚さんの視線を背中に感じながら竿を振る

AV(アングラーズ・ヴィデオですよ)のカメラは廻っているのだろうか

この調子ならまたすぐに釣れるだろう

華麗な竿さばきでいいヤマメを釣ってお見せすれば

作品に出演させていただけるかもしれない



ついに俺も竿男優デビューか
もうビンビンに


まだまだ若いもんには負けない
ミエ張ってしまいました








...









信じられないことだが

それから当たりは全く無くなった

窮した俺はどうぞ釣ってみてくださいと

豚さんにその瀬を明け渡し

よろよろと上流へ向かった

数百m歩いて鉄板ポイントを釣ってみたのだが

普段よりずいぶん減水したその流れでも

ハヤの仔一匹釣ることはできなかった

X-day当日の夕マヅメに当たりがないなんて

俺にも初めての経験で

減水し過ぎで警戒してるのか

直前にカワウが悪さをしたのか

理由は全く分からない

だがそれが自然というものなんだろう









...









細糸が有利ですよ

駐車スペースで着替えをしながら

俺は豚さんに語る

流芯を狙うのですよ

釣って見せてないのだから説得力はない

それでもココロ優しい豚さんは

ふんふんふんと相槌を打ってくださったが

夏至が近いとはいえ19時を回った利根川の

河川敷の夕闇はもうずいぶんと深く

豚さんの本当の表情を窺うことはできなかった









...









帰り道俺は行きつけの酒屋に寄った

ワインを買ってそのコルク栓を細工して

本流竿の尻栓にしようと思ったのだ

店番は3年前に嫁に来た若おかみだった

去年赤ん坊が生まれたがまだ新妻のように初々しい

シャンペン!と言いかけた言葉とミエを呑み込んで

辛口の白ワイン下さい、一番安いの

俺は分相応の注文をした

安い買い物だからといってぞんざいに扱うこともなく

若おかみはチリ産のワインを選んでくれた

家に帰って栓を開けると...


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安いワインはスクリュー栓なのね



料理篇に続く>>



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by US100243 | 2016-07-15 15:28 | 川の釣り | Comments(18)
初夏の本流~オトコはそれを我慢できない
   
   
仔細あって最近ちょっと忙しい


かりにも世界第三位の経済大国なのだから

他のおおよその国の人々と比べてみれば

日本人はたいそう恵まれた環境下にあると言えるだろう

それでもこの小さな国の中でひしめき合って

競い合い助け合って生きていくのはそれなりに大変で

生まれつき怠惰な俺でも糊口をしのぐためには

真面目にコツコツと働き続けなければならないのだ



釣り逝ってる場合じゃないのです


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俺の取り分はドコに








...









ある日の昼下がりデスクワークに煮詰まった俺は

ぬるくなった茶を啜るとガタンを席を立った

イカンな視野が狭くなってるようだ

イイ仕事をするためには視野を広く保ち

物事を様々な角度から見て感じなくてはならないだろう

俺は車の運転席に身体を滑り込ませると

キーをゆっくりと回しエンジンに火を入れた



市場調査に逝ってくる


疑わしいまなざしで見るスタッフ達にそう言い残すと

ハンドルを切って俺は街へと走りだしたのだ







...









五感を研ぎ澄まし感性のアンテナを立て

俺は街中を走り夢中で市場調査した

ふと気が付くと妙に広い道を走っている


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ありゃ

無意識のうちに高速道路に入ってしまったようだ

俺の車はETCを搭載してるから仕方がない

まあでも早く降りなくてはいけないな


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この辺で降りよう

降り立ったのは群馬県は渋川 I.C.だった

せっかくだから桑の実の熟度でも調査してみよう


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この木がオキニ








...









梅雨が近づくにつれて色付く桑の実は

何の変哲もないありふれた野の実だが

俺にとっては思い入れのある大切な果実


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まだ早いかな

だからその頃になると野山に出掛けては

摘んで喰って手指を紫色に染める習わしだが

この桑の実はたいていの果実と違って一斉に熟さず

一ヶ月くらいにわたって次々と熟していく

今日もほとんど未熟な実の間から

喰って思い出に浸るに足るだけの熟した実を確保できた


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調査完了








...









せっかくだから坂東漁協の年券も試し買いしてみた


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あくまで市場調査です

この年券おおやけには7,000円と言われているが

なぜだかいつも8,000円取られる

釣具屋の女店員はなにやらゴニョゴニョ言い訳して

その1,000円の差額を正当化するのだが

見栄っ張りな俺はそりゃナンダと訊き返すことができない

だがケチンボだからココロの中ではいつも不満なのだ

その辺の消費者心理を漁協は理解してほしい









...









さてついでだから河川敷の植生を調査してみよう

あんなところにヨモギが生えているぞ


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いろいろ役に立つ

せっかくだからちょっと採取してみた

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草モチでも作るか

おや、どこからか水の音が聴こえてくるぞ

水音に導かれるままに進んでいくと

大きな川が流れていた


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たまたまですよ








...









これより先調査を進めるにはちょっと足元が危うい

俺は半身ウェットにフェルトスパイクの鮎足袋を履いた

濡れないようにネクタイは内側に入れなくてはならない


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俺ってダメ人間?








...









足元をかためて川の流れに戻り

俺は水温を調査した


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セ氏12度

ダム放流時にしては水温は高く水量も少ない

この冬は山に雪が降らずダムに雪代が入らず

貯水量が記録的に少ないと聞くから

そのためだろうと調査票には書いておこう









...










生態系も調査した


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ヒゲナガカワトビゲラの幼虫だ

チャラ瀬も調査した

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喰い頃ポッテリだ

ウグイも成熟している

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今日は喰わない

ヤマメのアタリはいつになくシビアで

チビかと思って合わせたら結構良型だったりする


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釣りとしては面白い

例年より水位が低いからアプローチが楽で

入る釣り人が多くスレているのだろう

今シーズンは細糸が有利かもしれないと

調査票には書いておこう









...









荒瀬も調査した

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泣き尺ポッテリ

荒瀬に立ち込み本流竿のズーム機能を駆使し

夢中になって調査していると

手元で音がして何やら流れに落ちて逝った


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あれっ何だろう

尻栓が抜けてしまったのだ

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お約束だ

いったいに俺の持ち竿は渓流竿から磯竿に至るまで

たいてい穂先が折れていたり尻栓が無かったりもする

言ってみればアタマとお尻がキマラナイわけで

これはもう持ち主である俺の人間性に倣っているのだと

自省の念らしきものが脳細胞のどこかに浮かぶと

それがスイッチになったのだろうか

俺はいきなり真人間の世界に戻ってきたのだ



早く会社に戻らなきゃ


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片道二時間半だけど




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by US100243 | 2016-06-19 14:52 | 川の釣り | Comments(24)
枯淡の味わい~ウグイを釣って喰ってみる
   
   
語るに落ちるとはこのことだろう


日頃から俺は渓流魚や山菜なんてものは

季節の中で釣ったり採ったりした楽しさや

一年よろよろとなんとか生きながらえて

再び彼らに出会うことができたヨロコビを

しみじみと感じながら半分はココロで味わうもので

舌にウマいマズいと言い募るのは野暮だろうと

分かったふうなことを言っているのに

ここ最近俺のブログの記事はダメダメだな

本当に久しぶりに逝った利根川中流域の

肥えたヤマメの変わらぬ旨さについうわずってしまって


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だってポッテリなんだもの

ウマいだマズいだと散々書き散らしてしまった

少しばかり知ったつもりのことをサカシラにお話することで

軽薄なオノレの本性をさらけ出してしまったわけで



野暮の極みと言えるだろう








...









まったくもってお恥ずかしい限りなのだが

この変なブログを継続してお読みくださる

奇特でココロ優しい皆さんからすれば

お前が軽薄なことなんぞとっくのとうにお見通しで

平常運転だ気にするな
と言ってくださるかもしれない

もとより有りもしない名誉を回復しようとは思わないが

このまま澄まし顔でいるのもちょっと据わりが悪いだろう

だから今日は即物的なウマいマズいなんぞを超越した

シブい味わいの魚のお話をしたい

ひと齧りふた齧りして純米酒でも啜れば

ヘタな俳句のひとつでもひねりたくなるような

雅味あふれる魚を釣って喰ってお見せして

ココロのバランスをちょっと取り直してみたいと思うのだ









...









毛も生え揃って夏


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もうオトナよ

高速代を使ってまた利根川に来てしまったわけだが

梅雨も明けきった川べりは真竹のタケノコももう仕舞いで

むせ返るような草いきれに包まれている

流れに立ち込んで水温を計ってみると


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21度!

6月にここのヤマメ釣りを皆さんにご紹介した時

ダムの冷放水で水温は8度だったから

ふた月足らずの間に13度も上昇したわけで

ここからも利根川中流域はやっぱり特殊な環境だと

お分かりいただけるんじゃないかと思う









...








そんな真夏の流れでもヤマメは釣れる


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ちょっと夏痩せ?

だが今日俺が狙うのは旬の終わったヤマメではなく

抱卵している雌のウグイなのだ

ウグイもそれ専門に釣ろうとすると結構難しく

ヤマメばかり釣れてしまう

それにウグイの産卵期もそろそろ終盤で

ふっくらと抱卵した婚姻色も鮮やかなウグイは

なかなか釣れなかった


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ハタイた後

これはふっくらしているが

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肥えてるだけ









...









炎天下の小物釣りだが川の流れは心地よく

子供の頃の夏休みの釣りを思い出させる

このまま子供の頃のお話に還って逝くと

またクダラナイ作り話をしてしまいそうなので

自重したいと思うがなにしろ暑い

アタリの半分以上はヤマメだし

ふっくら抱卵したウグイは10匹に1匹くらいだから

旨そうに見えるヤマメと抱卵ウグイを

喰う分キープして早々に釣りを切り上げたのだ


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こんな釣りも楽しい








...









もともとアシの速い川魚であるし

うだるようなこの暑さだから

よくよく冷やして持って帰ろう

外道で釣れたヤマメは現地でワタを抜いてしまうが

本命のウグイはそのままワタは抜かない

腹子を喰って楽しむ肴なのだ

それに似たような雑魚であるオイカワと違って

ウグイのワタは苦くないので邪魔にはならない

ウロコだけざっと落として塩焼いてしまうが


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メンドクサくないのがいいね

塩でヌメリを洗い落とすのは他の魚と同様で

生臭さや川魚の匂いが気になる性質の方は

この工程を念入りにするほうがいいだろう










...









ウグイなんぞは雑魚中の雑魚で

子供の遊び相手で喰うような魚じゃないと

思っている釣り人もおいでかも知れないが

なかなかどうしてバカにしたものじゃない

ガキの頃長兄が俺にくれた

聖書をちょっとひも解いてみよう


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紀元前42年発刊

釣った魚は何でも喰ってしまった時代とはいえ

食味も釣り物としてもウグイの評価は高い


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写真より絵のほうがコーフンする性質

俺の生まれ育った地域は沼や用水路ばかりで

小鮒やオイカワはよく釣れたが

なぜだかウグイはまるで釣れなかった

それで腹に朱線を走らせたいなせなウグイに

俺はアコガレや思い入れを抱いてしまったらしく

夜更けに寝床の中でこんなページをめくっては

悶々としていた思春期の夏...









...









川魚を焼く香ばしい匂いが漂う

夏の里川の風景を思い浮かべながら

焼けたウグイを喰ってみよう


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さあどうぞ

俺は米焼酎以外の酒ならなんでも好んで飲むが

こんな肴にはやっぱり清酒が合うだろう

いったいに川魚やらタケノコやら乾物やら

若い頃から年寄りが好むような枯淡の喰い物を

少しは解するようになったのは

ひとえに酒を嗜んだおかげだろうと思う


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シシャモじゃないぞ

淡白なウグイの身肉をむしっては

純米吟醸酒をちびり

ぽっくりとした腹子を口に含んでは

また冷やした酒をちびり

幼い頃の思い出や

昼間の川べりの草いきれを思い出しては

ココロで味わう

喰い物を味わうとはそういうことなんだと

三十年来説き続けてきた嫁はとみれば

外道のヤマメばかり喰ってやがる


...


それもこれも枯淡の味わい


...


はや喰へば

嫁が屁をひる

夏の夕




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by US100243 | 2015-08-10 15:50 | 川の釣り | Comments(20)
もしもし姐さんなぜ泣くの~デカいヤマメを釣りに逝く(実釣篇)
   
<<続き
   

第三のヤマメはどこにいるのか

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観覧車の上が怪しい

風格ある渓流の主でもなくサクラマスでもない

俺の狙う第三のタイプのデカいヤマメは

どこにいるかと言えば速い流れの中にいる

渓流釣り師ならヤマメの居着く適水勢は

ほとんどカラダに沁み込んでいることと思うが

たぶんそれよりずっと速い流れの中にいる

利根川中流域の喰っても旨いデカいヤマメは

まさかと思うくらい速い流れの中にいるのだ


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...









針は8号以上の丈夫な針がいい

銘柄はお好みもあるだろうが何でも良く

昔定番だった青焼きのヤマメ針に比べたら

どんな種類の針だって上出来だろう


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手持ちの針を使えばいい


中古釣具屋であさった古針でも充分用は足りるが

流行の小針はバラシが多くなるから避けたほうがいい

小針を使ったところで飲み込んでくれるほど

早瀬に付くデカいヤマメはウブじゃないのだ









...









糸も0.8号くらいの太さならなんだっていい

0.25号以下の細糸ならばよく吟味した方がよかろうが

太糸だから質はこだわらなくていいだろう

俺はケチンボだから一番安い糸を探していると


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あちゃ~ラパラか

すぐ錆びたり製品ムラがあったり散々なラパラクオリティだが

ガキの頃からお世話になりっぱなしだから許してしまう

急な流れに早く沈めたいからナイロンよりフロロがいいだろう

実は単線のメタルラインがかなり有効なのだが

仕掛け作りがメンドクサイからめったに俺は使わない

結局は釣り様で、どんな糸でも何とかなるのだ









...








エサはクロカワムシを使う

サクラマス系のデカいヤマメにはミミズが定番だが

なぜか早瀬のデカいヤマメにミミズは効かない

タニヒラタカゲロウという種類だろうか

石の裏に付くデカいヒラタしか喰わないなんて

気紛れを見せたこともあったが

まあたいていクロカワムシで喰ってくれる

河原に降りたらヨモギをむしろう


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別に草モチを作るわけではなく

水で濡らしてエサ箱に敷くのだ


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これは利根川の本流ヤマメ師の流儀で

ヨモギの薬効で川虫のモチがいいのか

ホントのところは分からないが俺は従っている








...









竿は8mくらいの本流竿がいいだろう

一気にノサレるからズーム機能もあれば重宝する

中調のアユ竿を流用してた頃を思えば

格段に釣りやすくて楽しめるようになった

何より繊細な作りで感度の高い穂先がイイ


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ありゃナニコレ

おおそうだった何年も前なので忘れていたが

最後にデカいヤマメを狙った時

俺の常として不注意で穂先を折ってしまったのだ

仕方がないから天井糸をグルグル巻きに縛り付け

それでも不安だから後先考えずにアロンを垂らしこんだのだ

だからホドクこともできない

さあどうしよう困ったな

まあ...

仕方ないな


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再び直付けw

試しに振ってみるが使えないことはなさそうだ

穂先の感度もヘッタクレもないが

アユ竿で釣ってるみたいで懐かしい

こんなフザケたやり方で釣れるのかと言えば


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釣れる

まあ結局竿も何だってイイということだ








...









俺の釣りたいデカいヤマメは30~40cmくらい

速い流れを釣るから釣り方にちょっとコツがいる

自分より上流でアタリを出して釣り上げてしまうのだ

何しろ速い流れだから幅広の魚体で下流に走られると

30cmそこそこのサイズでも0.8号を引きちぎる

ズームを駆使してやり取りしても獲れないことが多い

掛けた瞬間にキアイで引き抜いてしまう手もあるが

岸に誘導して石の間に泳ぎ込ませて獲るのが無難かもしれない


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尺上なのにポッテリ








...









クロカワムシという大エサを使っていても

アワセは早ければ早いほどイイ

コツンと当たってたいてい終わりで

待っていたって呑み込んでくれることはない

速い流れに太糸だからエサを咥えた瞬間に

ヤマメは違和感を感じてエサを吐き出してしまうようだ

アタリもないのに仕掛けの下でヤマメがギラリと光るから

慌てて竿を立てると掛かっていることがよくある

これは俺がアタリを感知する前に

ヤマメはエサを咥えて怪しんで吐き出そうとして

針先が口中に掛かってしまって暴れているのだろう

いくら早アワセしても早過ぎることはないと思う









...









こうして釣った利根川中流域のデカいヤマメは

尺物なのに顔つきが幼くて肉付きもイイ


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小さな喰い頃のぽってりヤマメには及ばないが

このタイプのデカいヤマメも結構旨い

皮目に少しサケ科特有の匂いが出てくるが

それも個性として俺は美味しくいただいている


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ムニエルが旨い








...








これまでは独りで楽しんでいた釣りだが

こうして皆さんにお話しするのだから分かりやすく

このデカいヤマメを尺ポッテリとでも名付けてみようか

咲いたマンよサイズが同じなら戻りヤマメだろう

ちょっとした個体差を思い込みで区別してるんじゃないか


言われてしまうかもしれない

確かに耳石のストロンチウムを分析してみれば

あるいは群馬県水産試験場の論文の検体と同様に

降海経験があるのかもしれない

だがこの尺ポッテリには戻りヤマメ改めサクラマスとの

大きな違いがまだあるのだ









...








間のいいことに新進気鋭のオカズ釣師の豚さんが

同時期同地域で頃合いのサクラマスを釣った


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又長37cm

何でも0.4号の水中糸で仕留めたとおっしゃるから

凄いですね天才ですねとオダテあげて

機密情報である臓物画像を入手したのだ


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白子喰いたい切実に

腹の中に喰ったエサらしきものは何もない

那珂川で釣れるサクラマスも神流川で釣れるサクラマスも

こんな感じでたいてい胃袋は空っぽだ

ただ精巣よりも卵巣のことの方が多いと思う

それでは俺の釣った尺ポッテリの腹を割いてみよう


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うおっソーセージかよ


消化管はパンパンで生殖巣はまるで未熟だ

胃袋を割いてみると


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川虫飽食

釣り上げられる時までエサをむさぼり喰っていて

育ちざかりのヤマメの腹の中身と変わらない

だから俺は思うのだが尺ポッテリというデカいヤマメは

やはり利根川中流域に特有のタイプのヤマメで

豊富なエサと広大な生息空間の中で素質にも恵まれ

無邪気に大きく育ったヤマメのように思えるのだ

未熟な生殖巣にも大きな意味があるような気がするし

長く続くダムからの冷放水も関与してるように思えるが

凡百のオカズ釣師の俺にはこれ以上分かることもなく

この魚は醤油と味醂で付け焼きにしてみようなどと

喰うことばかりを考えるだけなのだ









...









尺ポッテリは何しろ肉量はたっぷりあるから

数匹釣れば喰うには充分だろう

でもせっかく群馬まで走ってきたのだから

残りの時間でタケノコでも採ってみよう

もう夏なのにタケノコなんて何を言ってるんだと

訝る向きもあるかもしれないが

俺が採るのは真竹のタケノコで

梅雨時の今が旬なのだ


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結構旨いよ








...









皆さんもご存じの一番ポピュラーなタケノコは

八百屋に売られている孟宗竹のタケノコで

もちろんこいつは春に生える

孟宗竹は遅くに外来したせいかその竹林はたいてい私有地で

勝手に入ってタケノコを掘ることはできない

だが真竹はたぶん在来種でいたる所で野生している

利根川の河川敷にも多くその竹林はあるから


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ここ渡ったら死にます

皆さんも質のいいタケノコの生える竹林を探して

マイポイントとして引き出しに仕舞っておくとよろしい


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折り採るだけだから手軽だ

朝掘りのタケノコが有り難がられるように

タケノコは掘ってから茹でるまでの時間が短いほどいい

釣りの終わりに採って帰ってすぐ茹でるなら

これ以上のものは望めないだろう

清水に浸して冷蔵庫に格納し時々水を替えてやれば

数週間くらいラクにもつから

タケノコ好きな俺は釣りに来るたびたくさん採って

季節の間存分にタケノコを堪能する習わしなのだ


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これ以上は鍋に入らない








...









河原にしゃがみ込んで採ったタケノコの皮をむき

その姫皮のちょっと乳臭いような匂いを嗅いでいると

母性に包まれていた幼かったあの頃に

俺のココロは回帰する

始めに孟宗竹(モウソウチク)が生えて

次に淡竹(ハチク)が出てきて

最後に真竹(マダケ)が生える

そんなタケノコの順番を教えてくれたのは

イジメられっ子だった俺を優しく気遣ってくれた

新任の音楽の女教師だったな









...









ちょうど今頃の季節だったろう

今にも降り出しそうな梅雨空の放課後

小学二年生の俺はその日も遊びに加えてもらえず

校庭の片隅に造られた花壇のふちに座っていた

誰にも遊んでもらえないなら早く帰ればいいものを

家族にそれを悟られるのが嫌だったのかもしれない

音楽の女教師が渡り廊下を歩いてきて俺を見つけ

校庭に降りて俺の方に来る

俺はうつむいて顔を上げなかった

俺はイジメられっ子である自分を酷く恥じていた

女教師は俺の前で歩を止めると言った

咲いたマン君、大丈夫?

俺は虚勢を張った

別に...草むしりしてるの

言って初めて手元に生えていた草を引き千切った







...








女教師は俺の隣に腰を下ろすと

肩に手を回し少し俺を抱き寄せた

そしてその手で拍子をとるように

俺の肩を優しくたたきながら

小さな声でゆっくりと唄った



もしもし姐さんなぜ泣くの

あの山奥のその奥に

孟宗淡竹は生えたれど

真竹が生えぬと泣いている




そしてこの唄は彼女の故郷で唄われている唄で

タケノコの生える順番を唄っているのだと

まだ幼くて愚かだった俺にも分かるよう

ちょっと饒舌に説明してくれたのだが

しばらくして押し黙った

まだ千切った草を握り締めたままの

俺の手の甲にしずくが落ちた

見上げると彼女のほの白いホホが濡れている



先生は泣いていた









...








ガキがイジメられたり仲間外れにされるなんて

今も昔も学校では日常茶飯のことで

女教師は俺の境遇に同情して泣いたわけではあるまい

地方都市出身だと言っていたから

望郷の想いにでも胸を衝かれたのだろうか

ガキの俺から見ればずいぶん大人に見えたけど

今思い出せばまだ大学出たてのスベスベの娘

何か人に言えない悩みでもあったのかもしれないなぁ


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ポン!




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四周年ということでご容赦のほど
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by US100243 | 2015-07-20 19:01 | 川の釣り | Comments(13)
もしもし姐さんなぜ泣くの~デカいヤマメを釣りに逝く(講釈篇)
   
   
釣りの好みは人それぞれだろう


夜磯にジャブってヌカカに献血するのが楽しい人もいれば

大海原に船を出しトローリングを楽しむ人もいる


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アニキ好きには堪らないらしい

借金で買った工芸品のような和竿でタナゴを釣る人もいれば

水辺の枯れアシを竿に手長エビを釣るお金持ちもいる

買ったばかりのリールのハンドルを特注品に付け替えて

眺めて楽しむだけで一向に釣りに逝かない人もいたりする

俺からすれば正気の沙汰とは思えないが

まあそれが道楽の道楽たる所以なんだろう







...









俺の釣りの好みと言えばこのブログをご覧いただいてお分かりの通り

喰える魚、できれば喰って旨い魚を釣りたいと思っている


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今夜もポッテリしちゃうだろう

言うなればオカズ釣師で我ながら何だかカッコ悪い

釣りの好みは人それぞれだと思ってはいても

喰い意地の張ったその姿にあまり上品なイメージはない

でもちょっと負け惜しみを言わせてもらえれば

そんな俺にも技巧を凝らして数を競ってみたり

ボウズ上等で大物を志向した時代もあったのだ

本流竿などなかったから代わりのアユ竿を満月にしならせて

激流の大ヤマメと対峙した時代があったのだ



ウソを吐くなとおっしゃるか


思い出話に証拠はいらない口は重宝なものだなと

言われてしまっては心外だ

よろしいそれなら今日は趣向を変えて

デカいヤマメを狙ってみようじゃないか

それでも俺にはオカズ釣師としての矜持のようなものがあるから

デカいけれども喰えば結構旨いという

ちょっと変わったヤマメ釣りを皆さんにご紹介したいと思うのだ









...









渓流釣りを嗜む方ならご存知と思うが

デカいヤマメにはいくつかの種類がある

まずは渓流域に棲む居着きのヤマメだ

成長が速いのか長生きなのか運がいいのか分からないが

言ってみればエリート中のエリートヤマメで

天然で尺上まで育つ個体は価値があると思う

もちろん成魚放流魚は話の外だ

昭和の時代尺ヤマメと言ったら渓流釣り師のアコガレで

なかなか釣れるもんじゃなかった

30年前大分県の山奥で35cmのそんなヤマメを釣った俺は

夕やみ迫る河原で獲物を押え込みしばらく震えた

そいつは空の色を映して黄金色に光って見えた

そのまま2時間かけて山を下り釣具屋に持ち込み

魚拓を取ってもらったもんだ


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30年ぶりに発掘

墨汁を洗い流して焼いて喰ってみたが

その身肉はパサついてまるで旨くなかった









...









次に挙げるデカいヤマメはなんちゃってサクラマスだ

これにはいわゆる戻りヤマメも含まれる

なぜサクラマスだと言いきらないかと言えば小さいからだ

エサで俺たちが釣るサクラマスあるいは戻りヤマメは

40cmくらいのものがほとんどだから

北日本各地で漁獲される鮭と見紛うような

立派なサクラマスと一緒にするのはちょっと気恥ずかしい

俺はこの小さなサクラマスを神流川と那珂川でよく釣った

神流川で釣れるサクラマスはダム湖で育った湖沼型のサクラマスで

大雨で増水した時に大場所で釣れる

アユ竿に仕掛けを着けてミミズをエサに釣るのだが

すらりとスマートな魚体は銀色に輝きなかなかカッコイイ

だが味はそれほど旨くない

ついでに言えば神流川のヤマメもあまり旨くない

河川敷をこれでもかとイジリ過ぎるせいだろうか

石が小さく川虫相が貧弱なのだ







...








那珂川で釣れるサクラマスはれっきとした降海型で

やはり増水時にミミズをエサに大場所を狙う

気紛れなところもあるのか俺は一度だけだが平水時に

カゲロウの成虫を水面に浮かせて仕留めたこともある

那珂川のサクラマスあるいは戻りヤマメはかなり旨い

胃袋は空っぽなのになぜか肉付きも悪くない

サクラマスは消化が速いのだと言う地元民もいるが

俺には真偽のほどは分からない

サクラマスがエサで釣れるのは梅雨明けまでで

ルアーで釣れば夏の終わり頃まで釣れるし


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闘争心に訴えるのか

50cmオーバーも狙えて釣りとしては楽しいのだが

そんな個体は婚姻色も出て成熟が進み

喰って旨くないから俺は釣らない









...









利根川本流にも那珂川と同じタイプの

サクラマスあるいは戻りヤマメが差してくる

喰って旨くてルアーで釣れば大物が狙えて

禁漁間際の頃まで釣りになるのは那珂川と同様だ

俺は関東のサクラマスが北日本や日本海側の

立派なサクラマスと比べて随分と小さいのは

たぶん海までちゃんと降らずに河口あたりでお茶を濁して

澄まし顔でまた溯ってきているからだと思っていた

身肉の色に紅を差しているのは海で確かに甲殻類を

喰ってきた証拠だと擁護する向きもあるが

なに河口堰辺りで手長エビでも喰ってたんだろうと

俺は思ってたしそう思うのは俺だけじゃないから

戻りヤマメなんて妙な呼称も生まれたんだろう








...









だが話はここにきて急展開する

今春の「月刊 釣り人」の4月号にも紹介されていたが

群馬県水産試験場が利根川の戻りヤマメについて

かなり踏み込んだ研究論文を発表したのだ

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釣りで捕獲した4匹の利根川産の戻りヤマメと

10匹ほどの神流湖産やら養殖物やらのヤマメの

耳石に含まれるストロンチウムの含有率を

分析することによって成育歴を解明したのだ

そして解ったことは4匹の戻りヤマメは全て

数日前まで海で泳いでいたらしい








...









他にも神流湖産も含めて降海型の個体は

みな天然繁殖物で養殖されたものではないとか

川に差してきてからもエサを喰ってるらしいとか

興味深い論文だがいかんせん検体数が少ない

より規模の大きな後続研究が俟たれるが

俟っているのは俺のようなヤマメフェチくらいで

たぶん予算はつかないだろう








...









ともあれ戻りヤマメやなんちゃってサクラマスの

「お前横着こいて海まで降ってないだろう」疑惑は

この論文によってメデタク晴れつつあるわけだが

それでも俺は合点が逝かない

利根川中流域にはまた別のタイプの

デカいヤマメが棲息していると思うのだ

そんなヤマメを狙うのが今日の釣行のテーマだが

慣れない硬い話が続いてちょっと俺もクタビレた

ここでいったんマウスを置いて

次回(実釣篇)へと話をつなぎたい




>>続く




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長くなったのでいったん切りますね
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by US100243 | 2015-07-16 14:42 | 川の釣り | Comments(8)
初夏の本流~旨いヤマメを釣りに逝く
   
   
裏の畑の桑の実を

小籠に摘んだは幻か


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唱歌が好きです

俺はガキの頃イジメられっ子だった

小学校低学年の年頃だから大したイジメではなかったが

俺のココロは確かに傷ついていたと思う

まだ幼くて愚かだったからどうしてイジメられるのかも分からず

抗うすべもなくその不条理にただ呆然と絶望していた

幼いなりにプライドもあるから親にも言えず

まったくの孤立無援と思っていたがそれは子供の了見で

群れに交われない俺を教師たちは察していたのだろう

音楽の女教師は俺によく声をかけてくれた

ガキの俺にはずいぶん大人に思えたが

今思えばまだ大学を出たばかりの色白の娘だった


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イメージ画像です

女教師は俺を音楽教室に招き入れると

オルガンの前に椅子を並べて隣に座らせた

咲いたマン君一緒に歌おう

俺たちは童謡の「赤とんぼ」を一緒に歌った

そして女教師は子供には難解な歌詞の意味を解説してくれた

喰い意地の張った俺は2番の歌詞の「桑の実」に反応した

紫色をしていて甘くて美味しいのよ

「桑の実」を知らない俺に女教師は話してくれた

学校帰りに寄り道して内緒で摘んで食べたの

指もクチビルも紫色に染まってしまって

お母様にバレて叱られてしまったの


女教師の柔らかな笑い声がココロの傷口に沁み込んでいく

桑の実は俺にとってかけがえのない喰い物になったのだ









...









その昔カイコの餌として栽培された桑の木は

よほど繁殖力が強いのだろう

養蚕の絶えた今でも結構いろんな所に生えている

鳥に喰われて種が運ばれるのか

山奥の沢筋から住宅地の庭先まで

どこにでも生えるからご存知の方も多いだろう

確か鵜原漁港の山際にも生えていたな


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俺の庭にも生えてきた

その実はマルベリーなんてスカした名前を付けられて

高級フルーツ店なんぞで売られていたりもするから

つい買ってしまって喰ってはみても

やっぱりただウスラ甘いだけの何の変哲もない桑の実で

ああしまった損をしたと思ったこともある

でも桑の実は俺にとって特別な味わいの果実だから

梅雨入りの時分にはいつもその実を喰いに出かける

その頃まさに旬を迎えるヤマメを釣りがてら

桑の実の果汁でココロの渇きを癒すならわしなのだ









...









関越道を北に走る


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久しぶりだ

天然のヤマメの旨さを決定する要素はいくつかあるが

一番大切なのは旬であることだろう

何時かと言えば梅雨時で明けると不思議に味は落ちてくる

そして俺の経験では北の地方へ行けば行くほど

また上流域に上れば上るほど旬の期間は短いようだ

郡上八幡では「五月アマゴにゃアユ負ける」と言われたそうだが

言い伝えは陰暦だろうからやっぱり6月頃がピークなんだろう









...









次に大切なのはエサが豊富であること

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クロカワムシでもヒラタでも川虫を飽食して

ポッテリ太ったヤマメが旨いのは説明するまでもないだろう








...









三つめに大切なのはヤマメの育ち具合だ

旬の時期でも沢で育った鼻が曲がったような

立派なヤマメは釣って嬉しいが旨くない

喰わずに写真でも撮って逃がしてやったほうがいい

昨秋産卵に参加しなかった三寸くらいの

新子と呼ばれた個体は梅雨の今頃になれば

川にもよるが六寸くらいに育っているだろう

そんなヤマメが骨まで柔らくて一等旨い








...








最後に挙げたいのは水質だ

アユほどではないがヤマメの味に影響すると思う

生活排水の流れ込むような汚い感じの川のヤマメの

皮目や身肉に臭いを感じるのは気のせいだろうか

だが水のキレイさと川虫の多さは相反する場合も多く

ちょっと微妙な要素かもしれない








...











それがどうしたとおっしゃるか


ノーガキばかり垂れてないで旨いヤマメを釣って見せろと

言われてしまえばまことにその通りで

だからありていに申し上げましょう

俺の知る限り群馬県は利根川本流の

それも中流域に育つヤマメが一番旨い

今日は渋川 I.C.で降りてそんな旨いヤマメを釣りに

物見高い皆さんをご案内したいと思うのだ









...









利根川の源流域にはいくつものダムがある


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八木沢ダムかな

群馬・新潟の国境で名だたる豪雪地帯だから

それらのダムは雪解け水を満々と湛えている

飲料と農工業用水のためその冷たい雪解け水は

夏になるまで利根川に放流され続けるのだ

だから昔では思いもよらなかった下流域まで

聞けば埼玉との県境あたりまでヤマメはいるらしい

上水を取るから水質はキレイに保たれているし

石の豊富な大河川だから川虫も多い

そんな言わば人工的な特殊事情で

利根川中流域には旨いヤマメが棲んでいるのだ









...









駐車スペースに車を止めてまずは深呼吸

群馬県は養豚が盛んだからちょっと臭かったりする

おやっ農村には似合わないネオンが光ってるぞ


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成魚放流中?


これは上流のダムが放水しているとの警告で

サイレンも鳴るようだから注意してほしい

どれ河原に降りて見てみよう


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全力放流中w

こんな時の本流筋には決して近づいてはいけない

石はノリのついた冬場の磯のように滑るし

一抱えもある大きな石が浮石だったりもする

流されたらどんなに泳ぎが達者でもまず助からないだろう

だから石に腰かけて魚肉ソーセージを喰ったり


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竹やぶに潜り込んででタケノコを探したり

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桑の実を摘んで喰ったり

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自然と親しんで過ごすのが分別ある釣り人というものだろう








...









熟した桑の実を口に含むとそのほのかな甘みが

幼い俺に優しく接してくれた音楽教師を思い出させる


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その恋慕に似たものにココロ満たされていつまでも

梅雨の湿った空気の中にたゆたっていたいのだが

それではお魚釣りの話が進まない

そろそろ竿を伸ばしてみよう








...








こんな時にはどこを釣るか

流れが広がって水勢が穏やかになる平瀬を釣る


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いい雰囲気だ

釣師なら誰でも考える簡単なことだが

実際話はそう簡単ではない

その瀬には渇水時でも流れがなくてはならない

どんなに良さそうに見えても渇水時に干上がっている流れでは

川虫はいないしそれではヤマメはつかないだろう

渇水の時、増水の時、中くらいの水の時

何度も訪れて川を観察し引き出しを増やせばいい

そんな条件に合う流れに立ち込むと



うひゃあ冷たい


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水温8℃!

源流域よりも冷たい水だ

それでも石を返してみると


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大漁だぁ


これが利根川の生産力









...









久しぶりのエサ釣りだ


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釣れなかったらこれを喰おう

ポイント選びは毛鉤釣りより難しい

利根川の広大な流れのどこを釣ればいいのか

慣れないと分かり難いがやっぱりヤマメは流れに付く

川の中の川を釣るイメージと言えばいいだろうか


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渓流域より難しいよ

石が大きいから流れを立体的にも見てエサを流すが

太くて強い流れは避けたほうがいい

そんな流れにはデカいヤマメが付いているからだ

喰い頃のポッテリ肥えた旨いヤマメは

そこそこの流れに付いていることが多い









...








広い利根川といえどもダムが全力放流中では

頃合いの流れはそう多くはない

石だらけの河原を歩いたり車で何キロも移動したり

俺の引出しからそんな流れを探っていくと

こんなヤマメが釣れるのだ


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ポッテリですよ

アンバランスな体高とアタマの小ささを見て欲しい

肥える身肉に骨格の成長が追い付かないのだろう

腹を割けば川虫がみっちりと詰まっている


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みっちりですよ

こんなヤマメが旨くないわけがないだろう








...









釣れるヤマメは23cm前後の型が多い


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すくすく育って

これが昨秋新子だった他の川の18cm前後の魚に相当する

豊富なエサと広い生息空間で成長が速いのだろう

一雨ごとに大きく育っていくようだ







...








移動を重ねて拾い釣りをしたが

俺の引き出しももう尽きた

喰う分のヤマメは釣れたから

早く帰って料ってみたいと思う




料理篇に続く>>




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最後まで読んでくれてありがとう
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by US100243 | 2015-06-18 14:36 | 川の釣り | Comments(10)
渓の釣り~探し物は何ですか



ちょっとした縁があって漆器作家に知己を得た


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カブレないかな

ガキの頃には先割れスプーンで給食をむさぼり喰ってたクチだから

俺には工芸品を愛でる素養なぞモチロンない


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この一本で何でも喰える



たまたま渓流釣り師の集まりで知り合いになったのだ

その集まりは餌釣りやらルアー釣りやらフライ釣りやら

いろいろなタイプの渓流釣り師が参加しているのだが

皆栃木の渓流を愛するという共通点を持っていて

ある篤志家の声掛けで宇都宮に集い飲んだのだ

その席で漆器作家は記念にと手土産を配ってくれた


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何だろう

何かと問えばマムシの皮だという

漆器作家は少壮のワイルドな感じの男で

庭先に出没したマムシを捕えて剥いてナメしたらしい

毛鉤の胴に巻いてください

漆器作家は教えてくれた

特にヤマメによく効くのですよ

そしてこのマムシはマムシでも黒マムシで

赤マムシの10倍くらい効いて値段も張るという


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オトコの自信を取り戻せ!

赤マムシの10倍効くという言葉に俺は禿げしく反応した

剥いたマムシの身は喰ったのですか

はい、喰いました

そわそわと俺は再度質問した

やっぱり効きましたか

漆器作家は血管の浮き出た赤黒い額をぬめりと光らせ

ピクピクゆっくりと力強くうなずいたのだ









...









仔細あって俺は長物が苦手だと以前お話したことがあったと思うが

こうして細断されていれば別段怖いことはない

晩酌のたび俺は持ち帰ったマムシの皮を取り出しては

独り妄想を膨らましつつ酒を飲んだ

クジャクの羽根やら肥後ずいきやら

巻いて効くマテリアルはいくつかあるが

黒マムシの皮は知らなかった

赤マムシの10倍効くとは恐れ入ったな

俺はエヘラエヘラと笑みを浮かべて純米酒を舐める

煎じて飲んだらビンビンかな

直接貼ってみようかな


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あわびシートかよ








...









夏にもらったその黒マムシの皮を肴に

俺はオフシーズンの晩酌を楽しんだ

これで来季のヤマメは爆釣間違いないだろう

春になったら釣りの腕前はちょっとザンネンだが

毛鉤を巻くのだけは玄人はだしに上手い釣友Mに送り付け

特効黒マムシ鉤を作成してもらうつもりだったのだが



どこかへ逝ってしまった


ダラシナイ俺の常として失くしてしまったのだ

もちろん捨ててしまうハズもなかろうから

部屋中アチコチに整理整頓された釣り具のどこかに

大切な黒マムシの皮は紛れ込んでしまったのだろう











...









そんなワケで今シーズンも爆釣の自慢話ご報告を

皆さんにすることも叶わずショボイ釣りに終始してしまうのだろう

だがそんな俺のテイタラクに関わりなく季節は廻り

春もたけなわの頃釣友Mから新作の毛鉤が届いた

いつにもましてキレイな仕上がりだ


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仕事は雑なのに

これはライトケイヒルというのだろう

いかにも毛鉤らしいカゲロウを模した毛鉤だ


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春先によく効く

あぁこれで春のヤマメを釣りたいな

そろそろ渓も目を覚まし山菜だって採れるだろう

ついでに黒マムシを探してみようか

漆器作家は画像を添えて作り方を教えてくれたから

自分でマムシの1・2匹でも捕まえて

マテリアルやら精力剤やら拵えてみようと思うのだ


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俺には絶対無理








...









今年の春はしばらくの間天候不順で寒く

半ばを過ぎていきなり暖かくなった感じだ

いつもは見頃の那須疎水のほとりのソメイヨシノも

あわてて散って八重桜に選手交代している


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次は山桜だ

サクラの花がこの塩梅だと楽しみにしていたコゴミは

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遅かったか

だがコゴミは自然のもので自然は一様ではない

登ったり降ったり向きの違う斜面を探してみると


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おおっあるある

やっぱり春にはコゴミを喰いたい








...









ひとしきり採って喰うに充分なコゴミを確保し

何だか安心した俺はやっと魚釣りに取り掛かる


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ちょっと水が高いな

線量確認!

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去年の今頃は0.23マイクロシーベルト

水温確認!

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10℃なら逝ける








...









活性は高くなかったがそれでもヤマメは釣れた


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今年も会えたね

イワナも釣れた

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骨酒になってね

釣りの合間に目ぼしい斜面を探すと

走りのシドケも生えていた


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瑞々しいな

俺はこの独特の香りを持つ山菜が大層好きで

釣りの手を休めて沢山採った


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なんとも旨そうだ

釣りに戻って喰う分のヤマメを釣ると

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小さめの天然をキープ

俺は竿をたたみ今季初のヤマメ釣りを終えたのだ








...









早めに家に帰ってヤマメを焼く


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春の渓の膳

ヤマメの旬は梅雨時だからまだ味は乗ってない

だがいつも言うが渓魚や山菜は半分ココロで喰うもので

今年も生き永らえて釣って喰えたということだけで

俺は充分満足で純米酒だってススムのだ

でも結局マムシは見つけられなかったな

たぶん出くわしたところでうひゃぁといって竦んでしまい

捕まえてムクなんて俺には到底できない相談だろう

やっぱりヤマメに特効があるという黒マムシの皮は

よくよく部屋を探して見つけ出さねばなるまい


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この辺が怪しい



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by US100243 | 2015-05-23 16:18 | 川の釣り | Comments(10)
白鳥の湖
   
   
アジとカマスが湧いている

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カマスは旨い

俺が房総通いを始めた数年前のシーズンは

アジはあまり釣れてなくて餌で釣ってもルアーで釣っても

粘ってツ抜け達成がやっとだったと思う

カマスに至っては時期も限定、ポイントも限定で

それでも尺オーバーのいいカマスはなかなか釣れなかった

それがこのところアジカマ共にムチャクチャ釣れてないか

通った年数が短いから外房の常態がどれくらいか

ホントのところは知らないが

俺の感覚だとまさに湧いてるイメージだ


a0279321_14594828.jpg

アホ俺でも釣れる








...









ネットの中の情報も爆釣のヨロコビに満ち溢れていて

俺も釣れてるからいつものように嫉妬することもなく

素直に嬉しく思うのだがちょっと困ったこともある



釣り場が混んで仕方ないのだ


房総の釣り人の分布はアジの分布に等しいから

今外房の漁港は釣り人だらけだ

俺は平日釣行なのだがそれでも結構混んでいる


a0279321_1502741.jpg

あんたら仕事は?

俺はヘタな釣りを見られるのがイヤなせいだろう

人の多い釣り場が苦手でそんなところで釣りはしない

夜フカセやカニ獲りの合間にひと気のない漁港で

穂先の折れたアジングロッドを振るのだが

それでも喰う分くらいはすぐに釣れてしまう


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アジも旨いよ









...









なにより捌くのがメンドクサイから

決して喰う分以上は釣らないようにしているが

それでも逝くたび釣れてしまうので

ウチの冷蔵庫にアジとカマスが無くなることはない

そこで俺は自分にノルマを課した



毎食1mの魚を喰う


つまり尺オーバーのカマスなら3匹

20cmのアジなら5匹を毎食ごとに喰うのだ


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いただきまーす

俺の皿のカマスの大きさを目測していた嫁が

鼻で笑ってアジの南蛮漬けを加えた


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さあどうぞ

一夜干しにすればいよいよ旨いのだろうが

新鮮だから塩焼きだって充分旨い

アツアツのところに柑橘類の汁を垂らして


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お約束だ

大きく箸でむしりとり頬張って噛みしめれば

その軟らかめの身肉から上品な脂を含んだ

香ばしい肉汁が流れ出て口中に広がる


a0279321_1551727.jpg

もうたまりません

俺は魚が好きだからこれが毎食でも構わない

殺めた命をいただくのだから2週間くらい続いても

決して喰い飽きたなどと言ってはならない

言ってはならないが俺のカラダの成分が

半分くらいアジカマ由来のタンパク質になった頃

俺はしみじみ思ったのだ



たまには川魚が喰いたい








...









川魚と言ったって鮎はとっくに終わっているし

イワナやヤマメも禁漁期間だ

鯉や鮒を釣って喰う手もあるがいまいち食指が動かない

できればアブラビレのある魚が喰いたいが


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これはアマゴですね

管釣りで釣った養殖魚を喰う趣味はない

何としたものかと思案していると

たまたま知人からワカサギ釣りに誘われた

おおワカサギならば喰って旨いしアブラビレもある

だが俺の長い釣り人生でワカサギは

ガキの頃一匹釣ったことがあるだけだ


一束じゃないぞ一匹だ


その時の顛末はまた今度お話しするとして

そんな俺にワカサギが釣れるのか危ぶんだが

心配いらない道具も貸してやると言ってくださる

俺は人生二度目のワカサギ釣りに挑戦することにした









...









釣り場は富士五湖の一つである山中湖

この辺りに来るのは何十年ぶりだろう

前夜は泊まって酒を飲み夜明け頃湖畔に赴くが

高原地帯の朝の冷気はさすがに厳しい

この寒さの中でエンコ釣るのは腰に悪いと

案ずる向きもおられようがダイジョウブ

ドーム船という温室のような船に乗るのだ


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実にイイ感じだ

さ霧消ゆる湊江の舟に白し朝の霜

文部省唱歌の冬景色そのままの情景の中

オーナーの親父に入漁料込4,500円を払い

用心深く桟橋を渡って俺はドーム船に乗り込んだのだ









...









10分ほど移動するとポイントに着く

ドーム船の床は土足禁止の清潔な床で

30畳くらいの広さに30個くらいのマンホールがある

そのふたをポカリと開けてそこから糸を垂らすのだ


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ヘンな感じだな

電気カミソリくらいのオモチャのような電動リールに

0.5号くらいのPEを巻いて釣るのだが

10m前後の底からでもチュイーンと可愛い音を立てて

一気に巻き上げられるからラクチンだ

エサには紅く染めたサシを使った


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旨そうだな

さっそく釣り始めた周りの釣り人を横目で見て

真似をして底まで落として誘いを入れてみる

細い穂先にプルプルと確かなアタリがでた

こりゃイタダキだとチュイーンと巻き上げるが空バリ



なかなかムズカシイぞ


何度か空バリを引かされたので試しに強めに合わせてみた

チュイーンと巻き上げる途中にも小魚の引きを感じる

やっと一匹釣れた


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俺の人生で2匹目だ

勝手が分かればポツリポツリと釣れ続け

他の釣りと同様それくらいの釣れ方の方が

ハマり易いのか俺は昼飯のオニギリも片手に

夢中になってワカサギを釣り続けたのだ









...








いつの間にかミゾレ混じりの小雨が降っている

いかにも寒そうな山の天気だが

ドーム船の中はぬくぬくの別天地だ

冷たい沢水を浴びて遡行したり

真冬の夜磯でジャブったりする釣りと比べて

なんて快適なんだろう

靴下裸足でストーブにあたりながら

小さな椅子にちょこんと座り


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ウソですよ

マンホールをのぞき込んで釣っていると


何だか淫靡な気分になるだろう








...








サラリーマン時代に同僚だった釣友M

あるとき一緒に渓流でヤマメを釣りながら

いきなりこんなことを言い出した

管理釣り場で釣るヤツは風俗好きが多いのです

釣り堀好き=風俗好きはもう公式と言っていいでしょう

したたる清らかな緑の中でなにバカなことをと思ったが

そういうクダラナイ話は俺も嫌いじゃないので

おおそうかとだけ答えてアタマの中に記憶した

その後知り合いの釣り人達の行状を

ウワサ話を拾ったりして調べてみたが

確かに釣り堀好き=風俗好きの式は正しいようだ



皆さんも思い当りませんか


あくる年の五月に渓流でヤマメを釣り

初夏の薫る風に吹かれながら俺はMに言った

君の唱える釣り堀好き=風俗好きの式は正しい

あれから俺もイロイロ調査をしてみたし

天然魚志向の俺も風俗は好まないからな


ぶんぶんとフライロッドを振り回す手を休めて

我が意を得たりとばかりにMは得意げな表情で答えた

そうでしょう

しかし世の中のフクザツでムズカシイところは


Mは俺を見て笑いながら言った

風俗嫌い=スケベじゃないとは必ずしも言えないのです



...


どーでもえーわ








...









そんな風俗テイスト漂うドーム船の中を見渡せば

10数人の釣り人がそれぞれ釣りに没頭している

釣るワカサギは野生の魚だしアカの他人の皆さんに

風俗はお好きかと訊いて回るわけにもいかないから

ドーム船好き=風俗好きの式が成り立つかどうかは

今後の課題としたい

ワカサギのような小魚を掛けに逝く釣りは

タナゴやカゴカキダイなどと同様釣りとしては面白く

それにアジやカマスと違ってどんなに沢山釣ったところで

捌くことや喰いきれるかを心配することもない

もっと釣っていたかったので1時間ほど延長したかったが

どうもそういう料金システムは採られていないらしく

未練ながらも午後3時に沖上りとなったのだ


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けっこう釣れたな








...








桟橋に着くとミゾレ混じりの雨は既に上がり

人慣れした二羽の白鳥が出迎えてくれた


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何かエサくれ

聞けばこの湖畔の平和な環境が気に入ったのか

北帰行せず一年中この辺りをうろついているらしい

そういわれてみれば苛酷な渡りをしないせいか

二羽の白鳥ともキレイで良く肥えている

見ているうちに何だか鳥肉も喰いたくなってしまって

俺は一羽持って帰ることにした

二羽いるんだから一羽くらいイイだろう


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こっちオイデ何もしないから








...









助手席に乗って家へ帰る


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ラクチンだのう

淡白な食材には油を合わせよう

釣ったばかりの新鮮なワカサギを

俺は天ぷらにして喰うことにした


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職人の技

コマセを呑んでない山中湖のキレイなワカサギだから

そのまま衣をまぶしつけてサッと揚げれば出来上がりだ

一瞬で揚がってしまうから揚げ過ぎには注意したい


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さあ喰おう

繊細な白身の小魚は海の魚ほど主張はしないが

それでも確かにワカサギの味がする

アタマや骨も存在は感じられるが障りにはならず

ほのかに苦いワタと相まって複雑な旨さを醸し出す

久しぶりに喰うからかもしれないが

淡水の小さなワカサギはしみじみと旨いなぁ

湖の恵みに感謝して

純米酒をぐびり

ぐびり


...



アアそういえばお持ち帰りの白鳥は

ブツに切って唐揚げにしてみた

ちょっと硬かったが結構旨かった


a0279321_16341385.jpg

だからウソですって



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by US100243 | 2015-01-18 16:58 | 川の釣り | Comments(20)
Uからの便り~渓へのいざない
   
   
海おとこさんをご存じか

南房の夜磯を主戦場にする硬派の釣師で

かのJ師を教祖に戴く夜釣り教の狂信熱心な信者と聞く

俺のブログにお越し下さる他の皆さんと同様

単独行で人見知りする俺とリアルでの面識はない

だが何のエニシかメールをやり取りする間柄になったのは

人の世の不思議でもあり何だか嬉しいことだろう

今、海おとこさんはワケアリらしく北国でお勤めしている

冬の間のお便りではその過酷な環境が偲ばれて


a0279321_16443143.jpg

生きてますか

ケータイの画像に涙を誘われたものである

しかし冬来たりなば春遠からじ

極寒の地にも春は訪れ海おとこさんも解けだされたらしく

看守の目を盗んお勤めの合間に初めての渓流釣りに

磯フカセのタックルで逝くのだとのお便りをいただいた


海おとこさんは夜磯師だからハリスはフロロの5号だろう

おぼこい東北のヤマメでもちょっと太すぎるんじゃないかと

でもイワナならアレだから一匹くらい釣れるんじゃないかと

ヤマメ釣り30年の経験値から気をもんでいると続報が来た


a0279321_17145621.jpg

マジですか

パーマークもキレイに揃った良いヤマメじゃないか


おぢさん一本取られちゃったよ


窓から外を見れば風に吹かれ散る花吹雪は

ソメイヨシノからハナミズキに替わっている

木々の新芽も吹いてもう春はたけなわだ

海おとこさんに先を越されてしまったが

俺も渓に浸りヤマメを釣ろう

エンジンに火を入れハンドルを切る

半年ぶりに東北道を北へと走り抜けるのだ








...









通い慣れた道をたどり追憶をたどり

那珂川の上流部へ向かう


那須疎水の水面をソメイヨシノが散り染める

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日本の春

この時期だと旨い山菜も期待できるだろう

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新緑に高嶺の雪

変わらぬ風景が俺を出迎えてくれた








...










遠目の風景は変わらないが川の流れは結構変わる

石が動いたり渕が埋まったりまた掘られたり

水が出るたびに川の様子は変化していく

だからシーズン初めの釣りはちょっと緊張する

無駄なくしかし先入観を持たずに流れに向き合う

自分では虚心に渓や周辺の自然を

観てみようと思ってはいるが果たしてどうか


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今日はちょっと水が高い

水温チェック

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10℃ならいける

川虫チェック

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ピンチョロ確認

線量チェック

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去年の今頃は0.29マイクロシーベルト

何も問題はなさそうだ

今日もヤマメは釣れるだろう









...









川虫のチェックをするにはしたが

やっぱり俺は釣友Mの巻いた毛鉤で釣る


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無難に茶毛のパラシュート

水面に躍り出る魚を観るのが楽しいからだが

ホントを言うと川虫を採るのがメンドクサイのだ

もうひとつホントのことを言うと



毛鉤釣りは簡単なのだ


こんなことを言うと本格的な疑似餌師に怒られそうだし

今は亡き開高健なら餌釣りはドン百姓の釣りだとなじるだろう


実は俺も餌釣りばかりをやりこんでいた頃には

毛鉤釣りは難しくて釣れないイメージだったのだが

餌釣りの深さと複雑さと広がりに比べれば

水況は選ぶが毛鉤釣りは単純で簡単だ

だから初中級の皆さんも臆せず試してみるとよろしい

釣れると思えば不思議と釣れるものなのだ


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今シーズン初ヤマメ








...









釣れるには釣れるがヤマメの反応はあまり良くない

浅場で出るのは水位がちょっと高いせいだろう


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水面まで出るのは大変だ

そしてなぜだか去年あんなに釣れた成魚放流魚が釣れない

イワナもニジマスも全く出てこない


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ヤマメばかり

五寸位の天然あるいは稚魚放流の綺麗なヤマメばかりで

ヤワなハエ竿でもあまりやりとりは楽しめない


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これでも大きい方

だが喰うために釣る俺にとってはその方がいい

中流域のでっぷり肥ったヤマメを別物と考えれば

渓流のヤマメは小さいほうが旨い


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これでいいのだ

水面に光の粒を散らして躍り出るヤマメを

俺は友バッグに釣り溜めていく


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いろんな毛鉤を試してみる

このサイズなら20くらい持って帰ろう








...









釣りをしながらも忘れちゃならないのが山菜チェックだ

斜面に目をやると何やら俺の萌えゴコロに訴える芽吹きが


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ゼンマイの類かな

シダの類の芽吹きはまるで幼子の握った手のようで

採集欲を無性にソソるのだが




...



...



おや、何か鳴ってるぞ

俺のガラケーがぶぶ、ぶぶと唸っている


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バイブってるの

ご婦人からのお誘いかとワクテカで開いてみるが

もちろんそんなことはなく海おとこさんからのお便りだ

ヤマメを釣った磯フカセタックルでまたお魚を釣ったらしい


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なんとおヒラ様

6キロオーバーのヒラスズキだそうだ

俺はこの魚が欲しくて滑る磯場を歩きまわってきた

俺はこの魚が喰いたくて〇万円分ものルアーを

ぱちもんじゃない本物のルアーを海にブチ込んできた

だからこのメル友の釣果が我が事のように嬉しい


85cmのヒラスズキおめでとう!








...









山菜のお話をするつもりだったが

なぜだか妙にヤル気がなくなってしまった

ゼンマイやらコゴミやらのお話は後日続けることにして

今日は海おとこさんの快挙に祝杯をあげたい



モッテる海おとこさんに乾杯!!


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たぶんデカイと不味いよ


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by US100243 | 2014-05-07 18:37 | 川の釣り | Comments(10)
晩夏の渓~モノの値段を考える
   
   
時化れば山に逝くだろう

台風15号の影響で波が高い

前回フエやらイサキやらを仕留めてノッてる俺だが

波高3mの予報で夜磯に乗るのはヤバいだろう

上げ潮基調の俺なんだからコショウダイやらフエフキダイやら

大物が釣れちゃうのは間違いないところだが

荒れた海は怖い

ヘタすりゃ御免なすってしてしまうだろう

だから今回はヤマメを釣ることにした

思えば渓流釣りのシーズンはあと1ヶ月もないのだ








...








ラジオ体操の歌を歌いながら出発する


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あーたーらしーいーあっさがきたー

すでに日は昇り渓流釣りとしては遅い出発だが

毛鉤でヤマメを釣るようになってからはこんなものだ

朝マヅメにはこだわらないし川虫を採る時間もいらない

平日の釣りなので先を争うこともない


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ちょっと道が混んでるけどね

そしてゆっくり出発する理由がもうひとつ


高速料金のETC割引だ


皆さんご存じの通り通勤通学やら深夜やら

曜日や時間帯によってイロイロ割引がある

根がケチンボな俺は結構それを気にしている


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もうETC割引なしじゃ生きていけない

俺のホームの那珂川上流域までおおよそ200km

以前は往復の高速代で7,000円以上払っていた

それが今では4,000円とちょっとだ

ずいぶん違うだろう

イヤそれでも結構高いな

1回の釣行の通行料で4,000円以上は高い

俺の使ってるリールより高いじゃないか


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バーゲンで買った愛機エアノスXT

何年もの間繰り返し使うリールより

1回の釣行の高速代の方が高いなんて

いかにもバランスが悪いだろう

ナニ、もっと高いリールを使えとおっしゃるか



...


断る!







...








那珂川本流は観光地那須高原を貫いて流れる

だがもう夏休みもほとんど終わり

ひと気のない避暑地でのんびり釣りができると

思ってきたのだが甘かったようだ


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ちょっと先行者が多いなw

まあいい

今の時期本流筋のキープサイズのヤマメは

夕マズメの一瞬しかドライフライには出てこないだろう

それまでちょっと試してみたいニューギアがあるのだ


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バイオギアBG8000(ミズノ)

有名アングラー、ソルトマン氏ご推奨の夏用タイツだ

夏場の磯を駆けずり回るのに最適だと

いつも参考にさせていただいてるブログに書いてあった

下半身のムレは釣師とご婦人の共通の悩み

俺は即バイトした

12,000円位した


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広げて見てみよう

ウ~ン

考えてみたら似たようなモノを持ってたな


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夏用鮎タイツ(阪神素地)

確か6,000円もしなかったような

安いせいか何だかカッコ悪い気もするし

ちょっと生地も薄いと思う








...








さて運動生理学やバイオメカニクスの研究に基づいて

素材のストレッチや衣服圧がコントロールされた

12,000円もするバイオギアBG8000を履いてみよう


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おおっカッコいいじゃないか

ぴちぴちムッチリ感がたまらない

関節と筋肉がトータルでサポートされてる感じだ

カタログにそう書いてあるからそう言ってるんじゃない

こうして下半身をキュッキュと締めつけられると

素敵なおぢさまバイオギアBG8000がお似合いね

などとアスリートな娘さんとお近づきになれるような

そんなココロ持ちさえしてくるから不思議だ

ナニ、ケチンボがタイツに12,000円も払ったものだから

暗示にかかったのだとおっしゃるか


...

それは否めない







...








秋の産卵期が近づくとヤマメ達の多くは

産卵場となる沢筋に入っていく

だから魚が欲しければ沢を釣ったほうがいい

山の胎内に溶け込んでいくような感覚を覚える

沢筋の釣りはとても好きだが

今は抱卵魚を追いかけているようでちょっと気が引ける

今日は本流を釣り通そう


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産卵に参加しないチビばっか

警戒心の薄いチビが先に出てしまうから

そこそこのサイズのヤマメが釣れないとも思えるが

どうも秋口のヤマメは地合いにシビアなんじゃないか

昼間はまるでドライフライに出てこないのだ

ならばリアクションで喰わせてみようと

大振りな毛鉤で荒瀬のピンポイントを叩いてみる


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こんなところ

もんどりうって良型のイワナが出てきた

a0279321_14233134.jpg

居残りの成魚放流魚だろう

昼間釣れたキープサイズはこの一匹だけだった







...








夕マヅメまで何か喰い物を探してみよう

おや、あれは栗の木じゃないか


a0279321_14573496.jpg


まだちょっと早いか

a0279321_152444.jpg


未熟な白い栗の実を剥いてナマで喰うのも

ちょっと乳臭いような風味で悪くはないが

イガが刺さるとハンパなく痛いのでやめておこう


アッチを見ればクルミが生ってるぞ


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山のクルミは恐ろしく硬いがけっこう旨い

でもこれもまだ早いな


おっ、アレも煮て喰うと旨いんだ


a0279321_15274955.jpg

辺りを探してみたが今日はいなかった


バイオギアBG8000の履き心地は上々だ

汗をかいてもドライ感があってベタつかないのがいい

これなら磯でも使えそうだ









...









ずいぶん野山を歩いてみたが

結局何も収穫できなかった

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何だか季節が中途半端なのだ

秋の実りには少しばかり早い

まだまだ暑いがその夏ももう終わりと思えば

何だかちょっとやるせない

老いぼれた俺にはガキの頃の夏休みの

記憶なんぞはほとんど残ってもいないが

このやるせなさはその頃に由来してるのか

何だか詩のひとつでも詠んでみたくなる

ヘタな俳句でも詠み捨ててみたくなってしまうのだ



ふとももに チクリときたぞ このやろう


アイタタと手で振り払うとでっかいアブが飛んでいく


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アカウシアブかな

酪農の盛んな那須高原にはコイツが多い

マヌケだから叩き落とせることが多いが

噛まれるとかなり痛いよ








...








日が短くなってもう夕マヅメ

水温が20度を切る


a0279321_16134515.jpg

19度

なぜか秋口にだけよく効く黒毛を結ぶ

a0279321_1616340.jpg

他のシーズンはパッとしないのに

日没後のホンのひととき

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天然魚らしいたたずまいだが

魚はいるのだ

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旬の頃のポッテリ感はもうない

20cmの魚だけ

a0279321_16222289.jpg

本日のおみや







...








イワナとヤマメを焼き

自然農園の野菜を添えて肴をととのえる


a0279321_1640113.jpg

よい子は野菜も喰うのだ

梅雨の頃あんなにジュ―シィだったヤマメも

今になるとイワナとあまり変わらない

そんな脂気のない渓魚の身肉をむしりながら

純米酒をぐびりと呑む

酔いがまわるとフトモモが猛烈に痒くなる


a0279321_16474123.jpg

噛まれ口が化膿することもある

おいおい

磯ヌカカは大丈夫なのか

バイオギアBG8000...

12,000円也...




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by US100243 | 2013-09-04 10:13 | 川の釣り | Comments(25)
  

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