皆さんもワレメがお好きだろう
そんなことを言うと 当たり前だろう
ワレメが嫌いな男などどこにいる とか
僕はぷっくりしているワレメが好き とか
あらぬことを口走る御仁が出現するに違いないが
そんな問題ではなくこれは魚釣りのお話で
小磯の岩のワレメや堤防のコンクリのすきまや
積み上げられたテトラとテトラの間に生ずる
狭い間隙について言っている
まだほんのガキの頃俺は
タンスの隙間や机の下や押し入れの中の暗がりに
じっとうずくまっていることがよくあった
物悲しい気分の中にもこの世の困難や災厄や
辛い出来事から隠れ逃れられるような気がして
ちょっと安心できたのだと思う
外敵から身を隠し岩の間に潜んでいる
魚達のココロも同じなんじゃないだろうか
...
その日もアタリは遠かった
荒磯に挑んでルアーを失くしたり
ルアー高すぎ
堤防からヒラメを狙ってみたり
頼りのワームで
いろんな所でいろんなルアーを投げてはみたが
一向に魚の気配はなかった
回収したルアーがずいぶんと冷たい
試しに漁港でコマセを撒いてみたが
ミニフグ以外の魚は現れなかった
どんなときも
水温が低すぎるのか
腕が悪すぎるのか
そもそも魚がいないのか
こんな時皆さんはどうしますか
海の風に吹かれただけで満足だよ と
早めに帰って家族サービスするのもイイだろう
ボウズ上等の漢釣りだぜこの野郎 と
ルアーを投げ続けて肩を痛めるのもイイだろう
だが俺はケチンボでちょっと浅ましいから
何としてでも魚を釣って喰いたい
そんな時俺はブラクるのだ
可愛いよカサゴちゃん
...
ブラクリの主なターゲットは根魚だが
ワレメの中には結構いろんな魚がいる
高値で売られているらしい
そして身を隠している安心感からか
普段は臆病な魚も大胆にエサを喰ってくる
コッパ君
潮や天候が芳しくなくても何とかなるし
掛かった魚を問答無用でワレメから
引きずり出すコーフンもクセになる
俺は本命の釣りそっちのけで
終日ブラクってしまうこともあるくらいだ
...
そんな楽しいブラクリを使った釣りだが
岩やコンクリの隙間に仕掛けを入れるのだから
頻繁に根がかりするのは避けられないだろう
そして出来合いのブラクリ仕掛けは結構高い
だから俺は自作のブラクリで釣っている
特徴的な赤いハリスはDIY店で買う
500円くらい?
測量に使われる化学繊維の撚糸だろう
これは電車結びで道糸に結び付ければ
ウキ止めにもなって重宝している
ひと巻買えば一生分あると思う
これに釣れる魚に合った針を結べばいいが
ムツ針やカサゴ針のようにネムリが入った針なら
いくらかでも根がかりが防げてイイだろう
でも新品の針を使うのはもったいないから
俺はタックルベリーで買った中古針を結ぶ
オールドファッションの海津でも伊勢尼でも
太軸の針なら何だってイイのだ
...
リールは仕掛けの長さを調節するだけだから
何だってイイが軸受けリールが使いやすい
俺は50年前に早逝した伯父貴の形見の
タイコリールを引っ張り出してみた
ポンコチスト垂涎
昔のタイコリールは横転リールとも言って
キャストする時はこう回転させる
糸がとんでもなくヨレる
構造はとてもシンプルだ
イヤン見ないで
50年前の道糸は捨てて
もったいないけど
30年前に買った14号を巻く
ナマダ用漢糸
ずいぶん太い糸だと思われるかもしれないが
根がかり必至とはいえできるだけ海中に
仕掛けを残したくないからだ
喰いにはまったく影響ない
...
竿は使い古しのシーバスロッドがいいだろう
岩やテトラに頻繁にぶつけるし
根魚はいったん根に張り付かれたら
なかなか獲れずに往生する
そんな時は道糸を巻いて巻いて
竿先を海中に入れ穂先を抵抗する獲物の
口中に突っ込むまで巻いて
強引に引きずり出したりする
穂先折れる
もちろん高い竿が折れても気にならない向きは
ブランジーノでもエクスセンスでも
お好きな竿を使えばよろしい
...
エサはイソメの類が持ちが良くて使いやすいが
船からのカサゴ釣りによく使われる身エサは
ウツボが喰ってくるからあまりお勧めできない
なにボウズ逃れのお土産作りくらいなら
使いさしのオキアミで充分釣りになる
季節によって場所によって
喰える魚がいろいろ釣れる
天種君
長竿を繰る正統派フカセ師の皆さんも
C&R派のスポーティなルアーマンも
たまにブラクリをお試しになってはいかがだろう
一度この味を覚えてしまったら
ワレメを見たらガマンできない釣り人に
アナタもなってしまうかもしれない
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皆さん良いお年を
割れ目とか穴とか私も大好きです。
伊豆の堤防でワサ狙いながら短竿でテトラの穴に突っ込んでみたり、撫でてみたりとかしてました 笑
今年一年楽しいブログありがとうございました。
来年も期待しております。
良い新年をお迎えください。
自分もHG磯を諦め外房でお茶を濁してきました。
今年も楽しいblogありがとうございました。
そして有りがたいコメントありがとうございました。
新年は喪中のため挨拶は残せませんが、宜しくお願い致します。
katsuさん、こんにちは。
いつも拙ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
katsuさんもやっぱりワレメがお好きですか。
短竿だなんてご謙遜なことです(笑。
来年もこんなテイタラクで、よろよろと与太話を書き散らしていこうと思いますので、よろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいませ。
磯トンボさん、こんにちは。
いつも拙ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
南房は秋の台風以降、どうも芳しくないようですね。
トンボさんの釣行記を読んで、釣った気分になるばかりのこの頃です(笑。
こちらこそよろしくお願いします。
良いお年をお迎えくださいませ。
本年も宜しくお願い致しやす。
穴釣りやチョイ投げは手軽な割に土産も確保しやすく、面白れぇもんだからハマリやすねぇ♪
竿は巻きすぎで折れやしたか。巨大な魚だったのかと(笑)
さて新年一発目の釣りは何を狙いやしょうか。
きっと何狙っても釣れずにチョイ投げしてしまいそうなのはココだけの話でござんすw
御免なすって(^^)
海おとこさん、明けましておめでとうございます。
こちらこそ宜しくお願い致します。
私の持ち竿はたいてい穂先が折れてますが、不注意やヘタこいてしまったためで、お魚とのやり取りで折れた竿は1本もございません。
今年こそ獲物との戦いで竿を殉職させてしまうドラマを、拙ブログに書いて自慢したいものです(笑。
中から何が飛び出すか、スリリングでワレメ釣りは大好きです。
川のカジカでもワレメ釣りをしますが、海のほうも面白そうですね。
以前、何かの番組かサイトかで砂肝で根魚を釣っていたのを見たことがあります。えさもち良さそうで、安いし機会があればやってみようと思いました。
銀玉ピストルさん、おはようございます。
コメントいただき、ありがとうございます。
やっぱりワレメは片仮名ですか、ツウでらっしゃいますね。
確かに片仮名だと、何か郷愁に似たものを感じます。
その神秘にワクワクドキドキしていたあの頃に戻りたいです(笑。
海釣りしてみたいマンさん、おはようございます。
お初にコメントくださり、ありがとうございます。
震災以降トンとご無沙汰ですが、私もカジカのワレメ釣りを愛好してました。
ちょっと腰に来ますが、繊細かつエキサイティングで楽しいものですよね。
砂肝はウツボが好まないならイイかもしれません。
余ったら焼いて喰えますし(笑。